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「いいんだよ」
「いいんだよ」 いつでもどこでも 呪文のように 囁く その言葉は わたしをその場に留めている わたしをこの世に繋ぎ止めている その言葉は わたしを安心させ わたしを成長させない わたしから向上心を奪って 「それでいいんだよ」 「そのままでいいんだよ」 わたしを包む繭のように 何層にも 何層にも重なって 厚みを帯びたわたしの言葉は にごった願いが染みだしている
「いいんだよ」 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1624.2
お気に入り数: 1
投票数 : 0
ポイント数 : 62
作成日時 2019-05-27
コメント日時 2019-05-31
| 項目 | 全期間(2025/12/06現在) | 投稿後10日間 |
|---|---|---|
| 叙情性 | 10 | 8 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 17 | 7 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 15 | 5 |
| 音韻 | 5 | 5 |
| 構成 | 15 | 5 |
| 総合ポイント | 62 | 30 |
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 叙情性 | 2.5 | 2 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 4.3 | 3.5 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 3.8 | 2.5 |
| 音韻 | 1.3 | 0 |
| 構成 | 3.8 | 2.5 |
| 総合 | 15.5 | 14 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文


「いいんだよ」という、妙に頭にこびりつくフレーズをどう解決するのかと思いながら読んでいきました。「わたしを包む繭のように/何層にも 何層にも重なって/厚みを帯びたわたしの言葉は/にごった願いが染みだしている」に着地したところで、ポエジーがぐっとしみ込んできました。安直な自分語りに終わりがちな題材を扱っているので、途中までは正直な所つまらないものを読まされるのではと不安でしたが、良い意味で予想を裏切られました。
0その言葉はマジック、魔法の言葉なのですね。最終連の抒情がいいと思いました。
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