お知らせ

箱庭   

作成日時 2018-11-09
コメント日時 2018-11-09

水面を歩いている 月が水を呑む 背中が融けている 反発する血は彩がない 水を蹴る音がやたらと響く 大きな瞳がここを見ている 月は涙を転がしている あれはわたしがわからないから 水ばかりを見ている 足先が随分と冷えて からだばかりが素直だ このちいさな卵のそとがわは かたく手足をちぢこめている 黒い崩れかけの指先から ほんの少し、外が見える 土鈴の罅を繕う 世界が閉じる 水面に立つひとり 足元に眼 そとがわを映す 空に瞳が光る うちがわを聴く目 土鈴の音がする わたしの背中あたりから ろろん、ろろんと ひときわ大きな音がした 指が割れている 空いた穴から 二つの目がこちらを見ている ああ、わたしだ


項目全期間(2019/05/25現在)投稿後10日間
叙情性11
前衛性11
可読性11
エンタメ00
技巧44
音韻00
構成00
総合ポイント77
 平均値  中央値 
叙情性11
前衛性11
可読性11
 エンタメ00
技巧44
音韻00
構成00
総合77
閲覧指数:25.8
2019/05/25 04時23分11秒現在
※ポイントを入れるにはログインが必要です
※自作品にはポイントを入れられません。


コメント数(2)
石村利勝 (2018-11-09):

淡々と柔らかいが強靭な語り口による、鮮明な美しさの詩的情景。結尾のポエジーはことに鮮やか。安易な読み解きなど入り込む隙のない、自立した詩世界の時空をそのまま味わい、残るのはいい詩を読んだ、という感想のみです。

あきら@ちゃーこ (2018-11-09):

ありがとうございます。 水面を歩くような読感にしたかったのです。

投稿作品数: 1