選評 2018年9月分〈初めてフルキュレーションをやってみた〉 - B-REVIEW
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エセ詩人

いでよ、エセ詩人!

コトダマ とはよく言ったものだ。 ハキダセ と 男は言う。 おまえは誰だ? わたしは何者だ?   

湯煙

硬派な作品

萩原朔太郎や中原中也のエッセンスを感じます。

千治

体験記『呆気ない宣告』

それはあなたの現実かもしれない。

大概のことは呆気なくドラマティックではない。そうした現実の丁寧な模写が作品に厚みを増している。

ほば

世界は自由だ━不死━

わかるということ

あなたにとっては何が、その理解が起きるピースになるだろうか?

ほば

ふたつの鐘がなるころは

鐘は明くる日に鳴る! いつでもそうだ!

運営在任中に出会った多くの作品の中のベスト。決して忘れない。

yasu.na

良い

シンプルに好き

あっす

パパの日曜日

パパの日曜日

いい

明林

終着点

生きる、その先に死地はない!

美しくさわやか、そして深い意味が込められたシーン、均衡の取れた心情と思想、強い意志で最終連へと迫る引き締まった展開、我が胸にこの詩文を抱いて!

yasu.na

九月の終わりを生きる

呼び覚ます声

夏の名残の暑さが去ろうとする頃、九月の終わりになると必ずこの作品のことを思い出す。

afterglow

こっちにおいで

たれかある

たそがれに たれかある さくらのかおりがする

るる

詩人の生きざま

言葉と詩に、導かれ救われ、時に誤りながらも、糧にしていく。 赤裸々に描写した生きざまは、素晴らしいとしか言いようがない。

羽田恭

喘息の少年の世界

酔おう。この言葉に。

正直意味は判然としない。 だが、じんわりあぶり出される情景は、良い! 言葉に酔おう!

羽田恭

誰かがドアをノックしたから

久しぶりにビーレビ来たんだけどさ

この作品、私はとても良いと思うんだけど、まさかの無反応で勿体ない。文にスピードとパワーがある。押してくる感じが良いね。そしてコミカル。面白いってそうそう出来ないじゃん。この画面見てるおまえとか、そこんとこ足りないから読んどけ。

カオティクルConverge!!貴音さん

あなたへ

最高です^ ^ありがとうございます!

この詩は心に響きました。とても美しく清らかな作品ですね。素晴らしいと思いました。心から感謝申し上げます。これからも良い詩を書いて下さい。私も良い詩が書ける様に頑張りたいと思います。ありがとうございました。

きょこち(久遠恭子)

これ大好き♡

読み込むと味が出ます。素晴らしいと思います。

きょこち(久遠恭子)

輝き

海の中を照らしているのですね。素晴らしいと思います☆

きょこち(久遠恭子)

アオゾラの約束

憧れ

こんなに良い詩を書いているのに、気付かなくてごめんね。北斗七星は君だよ。いつも見守ってくれてありがとう。

きょこち(久遠恭子)

紫の香り

少し歩くと川の音が大きくなる、からがこの作品の醍醐味かと思います。むせかえる藤の花の匂い。落ちた花や枝が足に絡みつく。素敵ですね。

きょこち(久遠恭子)

冬の手紙

居場所をありがとう。

暖かくて、心から感謝申し上げます。 この詩は誰にでも開かれています。読んでいるあなたにも、ほら、あなたにも、 そうして、私自身にも。 素晴らしいと思います。 ありがとうございます。みんなに読んでもらいたいです。

きょこち(久遠恭子)

カッパは黄色いのだから

良く目立ちます。 尻尾だけ見えているという事ですが、カッパには手足を出す穴がありますよね。 フードは、普通は顔が見えなくなるのであまり被せません。 それを見て、僕はきっと嬉しかったのでしょう。健気な可愛い姿に。ありがとうございました。

きょこち(久遠恭子)

永訣の詩

あなたが出発していく 光あれ

羽田恭

あなたには「十月」が足りていますか?

もし、あなたが「今年は、十月が足りてない」と お感じでしたら、それは『十月の質』が原因です。 詩の中に身を置くことで『短時間で十分な十月』を得ることができます。この十月の主成分は、百パーセント自然由

るる

だれのせいですか

どんな身体でも

どんな自分であっても愛してくれるか、抱きしめてくれるか、生きてくれるか SNSできらきらした自分だけを見せてそんな見た目や上辺で物事を判断しやすいこんな世の中だからこそ響くものがありました。例えばの例も斬新でとても魅力的です。

sorano

衝撃を受けました

ベテルギウス。まずそれに注目する感性もですが、詩の内容が衝撃。 猫。木。家族。犬(のようなもの)。女の子……。など、身近にあふれている極めて馴染み深いものベテルギウスというスケールの大きいものと対比されているように感じられました。

二酸化窒素

ずっと待っていた

渇いた心を満たす雨に満たされていく

afterglow



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選評 2018年9月分〈初めてフルキュレーションをやってみた〉    

《挨拶》 こんにちはこの文章を読まれている少数の方々、藤井でございます。初めてフルキュレーションをやってみたく思いますので温かい目で見守ってくだされば幸いです。 《はじめに》 フルキュレーションをしていると、皆様の素晴らしい詩にぐんぐん嫉妬心が芽生えてきます。 それはさておき、一応選考基準を記しておきます。 ①文章としての魅力 当たり前の事を書いているようですが、文章としてどこまで魅力があるかは重要な要素であると考えています。なぜあらためてこのような事を申し上げるかと言いますと、B=REVIEWというコミュニティは詩のみを募集している訳ではなく、様々な文章スタイルを含め広く受け入れるというスタンスであるとTwitterに書いていたからであります。であるならば、より広く選定する際に最も重要なことは何か、と考えた時、私としては文章の魅力があるかが大きいだろうということです。 ②〈心〉の描写 特に詩においてではありますが、心の描写が巧みな作品を選考基準のもうひとつとして挙げました。詩は心理描写において優れた表現方法だというのが私の自論でありまして、それを皆様に押し付けるつもりはありませんが(心理描写がダメだからこの詩は駄作だ、といった事はないし口にも出さない)、私が選考する立場であるならば、私の好きな詩を選びたいというある種独裁的な立場も、過度でないならば許容されたい、もっとくだけて言うならば許して欲しいと存じます。 なんかグダグダと書きましたが、要するに私の好きな詩を選びました、ということでございます。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 以下、大賞候補、優良、推薦作を記す ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 《大賞候補》 「唯一の友だち」帆場蔵人 ポストという無感情の存在に対してここまで心理を表現された技術もさることながら、 切なくも美しい文体から語られる主人公の孤独がポストの悲壮感と混ざり、心が締め付けられるような素晴らしい世界を作り上げています。 https://www.breview.org/keijiban/index.php?id=2271 《優良》 「ラスト・アイス」夏野ほたる 夏野さんの作品は、何か不穏な空気を読み解けば読み解くほどビリビリと感じつつも、しかしその確信に辿り着けないもどかしさにあるように思います。然るに本作もかなり不穏ではありつつも、「宇宙人と知って」などの不思議な言葉で極めて自然にカモフラージュされている。この様な芸当は夏野さんならではですし、私にとっては憧れであります。 https://www.breview.org/keijiban/index.php?id=2260 「ストロボ」survof 基本、私は詩の中に〈作者の言葉〉あるいは〈叫び〉〈意見〉の様なものがあるのはあまり好きではありません。作品は作品として自己完結してこそ美しいと(今は)考えます。啓発的な文章は、それこそ自己啓発の本に任せておけばいいという自論も持っています。 かなり脱線しましたが、本作は主人公の目線で、主人公の青臭さが作品内で自己完結している、私の好きな作品だと感じました。その青臭さは今作者自身が抱えているものではないという事が作品内で伝わってくる、いい意味での創作物としての理想がそこにはありました。 https://www.breview.org/keijiban/index.php?id=2264 「私は良心」せいろん 良心という言葉を巧みに使い、崩壊した良心を退廃的に表現するこの詩は、どちらかというと技巧派な印象を受けました。 作品の評価とは別になりますが、「せいろん」というペンネームが素晴らしいと思います。 https://www.breview.org/keijiban/index.php?id=2348 《推薦》 「星」唯代終 星という神秘的な、しかし食傷気味なモチーフをテーマに据えながらも、いい意味で基本に忠実と言いますか、青春の甘酸っぱいイメージをきめ細かく表現されていると感じました。 https://www.breview.org/keijiban/index.php?id=2282 「Wheel of F F F FFFF For tune」ゼンメツ 詳しく読み解いても一体何をテーマとしているのか分からなかった読解力の無い私ですが、兎に角魅力ある表現、節が多くて好きです。「幾重にも突っ伏したパンのうえにまた新しいパンの名前を重ねる」は忘れられません。 https://www.breview.org/keijiban/index.php?id=2309 「飼い主のない猫」仲程 やるせない心を浮かぶ様々な世の風景に重ね、何気ない日常に(風景に)君がいたことを思い返すという技術の光る詩です。 https://www.breview.org/keijiban/index.php?id=2247 「あまがみ」るるりら まったりとねっとりと相手への愛情表現に溺れつつも、その行く先がいわゆる前戯とも言える「あまがみ」である、というテーマ自体が非常に面白いです。独特の文体から発せられるねっとりとした雰囲気も魅力の一つです。 https://www.breview.org/keijiban/index.php?id=2328 「0. my world.」三浦天才詩人果実 非常に失礼な話になりますが、選考した時点ではこの作品は選んでいませんでした。しかしどうにも引っかかる。どうにも忘れられない。それはやはり、この作品が素晴らしいからでしょう。 娼婦ともとれる主人公の目線で語られる冷めた世界で、大きな経済(マクロ経済)の一端に自分がいるのかも知れないけどそんなものは知らないと。淡々と語られる世界への冷酷な目線も「ものかなしい」作品です。 https://www.breview.org/keijiban/index.php?id=2237 ーーーーーーーーーーーーーーーーー おわりに 今までフルキュレーションは怖くてやっていませんでした。何故かと言うと、私のような非才が才能ある方々の優良な詩を選考するという行為に疑問を感じたからであります。 しかし、やりたい衝動に駆られて抑えられませんでした。 転じて、フルキュレーションをすることで自らの作品を客観視出来たということは思わぬ収穫であったと思います。つまり自分の作品がどれだけ駄作なのかと。しかしそれは全くもって悲観的なものではなく、むしろ向上心がぐんぐん上がってくる今日この頃です。 最後になりましたが、このような駄文をお読みくださった方々ありがとうございました。また、素晴らしい作品を読むことが出来て幸せでした。自分は自分の幸せの為がんばります。 藤井龍平



選評 2018年9月分〈初めてフルキュレーションをやってみた〉 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 5
P V 数 : 988.7
お気に入り数: 0
投票数   : 0


作成日時 2018-10-13
コメント日時 2018-10-24

選評 2018年9月分〈初めてフルキュレーションをやってみた〉 コメントセクション

コメント数(5)
ふじりゅう
(2018-10-13)

《訂正とお詫び》 三浦さんのペンネームに誤りがありました。正しくは『三浦天才詩人果実』になります。訂正してお詫び申し上げます。

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ほば
(2018-10-13)

ふじりゅう さま 今朝、起きてこちらを覗いて目が点に。まさかぼくの作品を大賞候補に押して頂けるなんて感激ました。 ありがとうございます。

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ふじりゅう
(2018-10-13)

帆場さん、こんにちは。すばらしい作品でした!

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るるりら
(2018-10-24)

拙詩を 《推薦》していただきありがとうございます。はげみになります。

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ふじりゅう
(2018-10-24)

るるりらさん、こんにちは!次作も楽しみにしてます!

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