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カンポ・フォーエバー
ダスティン・カンポ 彼は煙草の上で天使を踊らせた ダスティン・カンポ 彼は暴走する蒸気機関車を左手の小指だけで止めた ダスティン・カンポ 彼は気球に逃げ込んだ少年と雲を突き抜けた ダスティン・カンポ 彼は時計塔の時計の針を爪先立ちしただけで13時間も進めた ダスティン・カンポ 彼は飛来する核弾頭に乗りモダンダンスを踊った ダスティン・カンポ 彼は戦場をひた走る戦車の上で結婚式をあげた ダスティン・カンポ 彼の左耳に木霊する祝福の歌はやまない ダスティン・カンポ 誰も彼の本当の姿を知らず 彼に触れることも 彼を見ることさえ出来ない ダスティン・カンポ 誰も彼の整った横顔に潜む本当の心を知らない 誰も彼の核心には決して届きはしない ダスティン・カンポ 秘密めいていて謎の男 決して笑わない彼の顔の奥に隠された悲しみを 誰も知ることも 覗き見ることも出来ない 人々は言った 「あの男には感情がない」 人々は言った 「あの男には恐怖がない」 人々は言った 「あの男はきっと何も見ず何も知ることさえないのだ」と そして人々は口を揃える 謎の男 ダスティン・カンポ 「あの男には『愛』がある」と 世を憂う全ての人よ 彼の活躍に括目せよ 「カンポ・フォーエバー」 coming soon 2088 8.17 この映画はワーナー・ブラザーズ・ピクチャーズより世界配給され 収益の実に25％が全世界の飢餓に苦しむ子供たちのために寄与されます
カンポ・フォーエバー ポイントセクション
作品データ
コメント数 ： 3
Ｐ Ｖ 数 ： 1419.9
お気に入り数： 0
投票数 ： 0
ポイント数 ： 0
作成日時 2018-07-11
コメント日時 2018-07-14
Ｐ Ｖ 数 ： 1419.9
お気に入り数： 0
投票数 ： 0
ポイント数 ： 0
作成日時 2018-07-11
コメント日時 2018-07-14
#受賞作
| 項目 | 全期間(2025/12/06現在) | 投稿後10日間 |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
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- 作品に書かれた推薦文
カンポ・フォーエバー コメントセクション
コメント数（3）
花緒さん、コメントありがとうございます！ 残念ながら、恥ずかしながら！ 口惜しいほどに！ わたくしはギンズバーグの「吠える」なるものを存じ上げません。「吠える」の熱量を下回っている分、というご指摘ですが、僕は逆の印象を抱いています。「coming soon 2088 8.17」で終えておけば、熱量が下がることはなかったのです。最後の締めは少しネット現代詩の流れを意識したというか、面白味を狙ったヲチだったのですね。これが成功したか否かかはのちのちの人が判断してくれるでしょう(ただし「のちのちの人」が読んでくれることが条件)。でもカッコいいと思いませんか？ 笑わない、感情を見せない、恐怖心さえないかのような謎の人物、が「愛の人」だなんて。ダスティン・カンポという人物はわたくしが長年温めてきたキャラクターでもあるのです。「彼」の本懐だったかどうかはわかりませんが、こうしてみなさんの前に公開出来て良かったと思います。では長文失礼しました。
0リフレインを多用するならやはりリズム感が必要になりますが、どうしてもスムーズにいきませんね。 主語を一つにして、述語を羅列してつなげたり、もう少しコンパクトにまとめたほうが読みやすいし、もっと勢いがつくと思います。 ダスティン・ガンボという架空のキャラクターを印象付けたいのであれば前半の構成をもう少し練る必要があると思いました・
0こずAさん、コメントありがとうございます！ 「リズム感が必要になる、ゆえに主語を一つにして述語を羅列したり。」 これは日本語詩でありながら、「英語で書かれた詩を日本語訳したかのような文体」という「試み」をしているんですね。 だから「彼は」「彼は」と僕は連呼させたし、「主語を一つにして述語を羅列」ということもしませんでした。 前半の構成を練る必要があると感じられた理由も、恐らくこずAさん自身が「スムーズに読めなかった」ということにあるかもしれません。 一度この詩をハリウッド映画の宣伝風に、音読なさってみると面白いかもしれません。 ダスティン・カンポの起こした奇跡について語られる序盤。 ダスティン・カンポの謎めいた内面について語られる中盤。 ダスティン・カンポの仄めかす希望について語られる終盤。 そして最後に語られる、衰退した未来社会のイメージ。 疾走し、最後に光が一瞬失われるような感覚。 ドンドン盛り上がっていき、最後ハッと現実に戻されること請け合いですので、いかがでしょう。 音読。効果的ですよ。「読めない」ものも「見えない」ものも「見えてくる」かもしれませんよ。
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