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腐肉食
僕は君が居ない事をずっと知っていたみたいだ 曇り空を昨日の様に思い出す 人差し指に留まるアキアカネを見詰めて 公立図書館の奴を揶揄いに行こうか、と誘う 君が居ない事を知っていたのに 首に縄を掛けられるまで本当の事一つ言えない 恥ずかしくてさ シャイなんだよ 神様だけがずっと傍に居た訳じゃない 家族は多分皆知っていて僕の事を許している 頭の何処かに磔の僕が何時も居て 其れで恐ろしくて道を違える事さえ出来ずに居るんだ、可哀相な人柱の為に そろそろ自由にしてあげたい 同性愛とか、近親者の暴力とか、借金とか、ギャンブルとか、虐待とか、蜘蛛の糸は一本だ いいよ、と言って手を放すと僕も生き残った いいよ、と言って手を放して笑ったから糸が切れなかったんだ 君が居ない事を僕はずっと知っていたんだろうか?答えてよ 嬉しそうな眼をするね 楽しそうな眼をするね どうだい、鳩を見付けた鷹よりも美しい滑空だろ あの日の曇り空から地獄が続いていたように書くけれど 本当は僕其れを地獄だと思った事が無い 主観の問題だろ 彼女ともよく人間世界の間抜けさを笑った 楽園を飛び続ける美しくて賢い白蛇に成りたい 人間を騙さない美しい心を持った爬虫類に その鱗の一片を持っているだけで幸福になれるくらい おめでたくて喜ばしい吉兆の神に成って楽園の空を飛び続けたい ぼくだけのパラダイシア よく分からない言葉であふれた画用紙に貴女は居なかったと思う まだ声がしなかった頃も何かとずっと話をしていたような気がする いつまでも出ない筆圧で 僕の事を喩えた人は結構多かった でも僕の話はやめよう 美しいものに喩えられるたびに 僕の醜さは其れを裏切らざるを得なくなるんだ 君が居たら良かったのにと 笑うたびに貴女は悲しそうに微笑み返していたんだろうな 見た事も無い程儚い表情でさ 僕がもっと早く貴女に出逢っていれば全ての問題が解決していたんだろうな 昔の恋人の幸せを願う傲慢も可愛いだろう 愛されてはいないと思うけど 君の横顔を張りたいと思った事が無いんだ 心から見惚れるだけさ 眠る前に夢を聞かせて また僕は明けない夜を独りで過ごさなきゃならない気がする もし朝が来なくても 後悔しない程の美しい希望で酔わせて欲しいんだ 君が傍に居ない事をずっと神様は警告していた 言葉が生まれる前からの暗闇に 僕は名前を付けようと必死なだけなんだよ 笑わないで あの日の曇り空と同じものを見せようとしたのが誰か何て 僕は一生知るべきじゃない 其れでも教えようって言うのなら 躊躇わずに踏み出せばいい 君を守ってきた運命の外で 僕はずっと君を探してる とんまなスカベンジャー 狐みたいに甲高い声で笑う
腐肉食 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 334.9
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2025-10-13
コメント日時 2025-10-14
| 項目 | 全期間(2025/12/05現在) | 投稿後10日間 |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文


ちょっとくさいけどそこがめちゃくちゃ良い、表現力があるから表面的にならないからかな さらっと並べられてる語句がどれも良い
0ぼくだけのパラダイシアとは何か。パラダイスと比べて、どう違うのか。楽園、白蛇などヒントは有ると思います。飛び続ける蛇など居るのだろうか。楽園の空を飛び続けたい願望。「君」の存在。君がいない事の意味。何か存在論ではないですが、本質論が慎重に回避されている、そんな意味合いがあるのかもしれません。
0書きながら自分は社会的に死ぬんじゃないかと思うぐらいには酷い文だと感じてます どちらもこちらもなくこれは記述であって創作ではないから 有難うございます
0中学生ぐらいになると、自分の言語を作って遊んだりし始める子っているじゃないですか。 それです。語尾に活用だとかそういう教科書の知識がちゃんと頭に入ってなくて、めちゃくちゃなんだけど、 かわいい!みたいな。いや、十代で卒業するべきだとは思いますけど。やってる本人も。
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