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異物の世界−通勤の風景−
社会、そのものに一種の圧迫、強制がある 論理的必然と理解はしても、赤の他人が数百人 沈黙のままで従う通勤風景 違和感を覚える 血圧が高い、腰痛が、踵に事故の古傷がある 何れも、集団の流れを乱す理由にならない もちろん、無意識のクレームである、或いは舌打ち 依然として、一つの意識がここに在る アトピーで常、赤黒い肌をしている私など 更に無言の視線を感じる、妄想の類いではない 異質に対しての集団意識、感情とは 通勤風景ですら、でこそ、如実に感じる 私が 例えば、ミャクミャクの着ぐるみを着ている 集団意識は、瞬く間に私への意識を変える 着ぐるみの内にある私より、着ぐるみが私となる そこで、私が伝染病にでも感染しているかの様 大げさな咳とくしゃみ、うめき声をあげる 瞬く間に、周囲から人は消える この無意識の意識こそ、集団意識に他ならない ここで転回を図る 五十人のお供とオープンデッキの駕籠を用意する 私は籠に立ち、お供は一斉にいう 「下にいー、下にいー」 そうして私は、黄金の小判を周囲に放り投げる 通勤風景が大名行列であれば、集団意識も変わる しかも黄金をばら撒いてくれる 歓声と撮影の嵐、この例えは 集団意識とは、変化出来得ると証明している あれほど頑固で、固定観念の塊であった意識は 権威と黄金で、簡単に覆る 毎日の、このつまらない通勤風景は絶対ではない ここに永劫回帰の可能性を見る 構造体の意思決定とは、主体に起因する 継承と多態性の意思を持たない、偶然の方向性 真実とは不変ではない 通勤風景に見る事象から、充分に推察できる
異物の世界−通勤の風景− ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 455.6
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2025-07-02
コメント日時 2025-07-14
| 項目 | 全期間(2025/12/06現在) | 投稿後10日間 |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文


こんばんは、 >>アトピーで常、からミャクミャクの流れ、共鳴いたします。
1差別や偏見に長年晒されてきた私からすれば、人の冷たい視線は日常茶飯事であり、まるでそこら辺に流れる空気のようなものになってしまいました。 積極的に何かに邁進すれば気にはならなくなりますが、ふと立ち止まるとどうしても目には留まってしまいますね。
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