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春のうち
簪落ちて木漏れ日が 君に影を落つる今 真黒な鬢(びん)を耳に掛け 含羞の頬紅梅に 詩詠鳥は佐保姫の 調べをうけて桜撒く 両手は満つて桃色に そっと口付け恋催い 春嵐さらう君の声 上臈(じょうろう)袖に花紺青 握る薄い手あかおとす 与ふ簪密かごと 遣らずの雨と小夜の中 桜の花弁契り合う 一張りの傘帰路の途 足は明日へと物憂がる 柳の下で待ちぼうけ 揺蕩う君の下駄の音 真紅の簪長髪に 佐保姫の律消ゆるまで
春のうち ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 634.0
お気に入り数: 0
投票数 : 2
ポイント数 : 0
作成日時 2025-04-23
コメント日時 2025-04-25
| 項目 | 全期間(2025/12/05現在) | 投稿後10日間 |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文


お坊さんとむすめの儚い恋物語ですね。 お坊さんとむすめは契りを交わすのですが、 むすめはフラれてしまったのですね。 古語の音韻律、とても美しいと思います。 1ヵ所気になったのが、 詩詠鳥、という表現。 この表現だと、「ああ、これは詩詠ひとのことだな」と推測はできるのですが、 直接的に読めば、鳥がいきなり人間になった印象です。 大袈裟に言えば「変身したのか?」と思いました。 返句 藤散りて玉の簪しまう理よ ありがとうございます。
1返句、ホントはこうしたかったバージョン。 藤散りぬ玉簪を終う行李
1情景に色彩を覚えます。一幅の絵のようです。
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