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喉痕
空が灼け落ちた跡に残る鳥影は もはや輪郭ではなく黒曜石の断面であった そこに指をあてると微かに温度があり それを痛みと呼んでも差し支えないと思った 喉奥に残る違和感は 言葉の幼生が死に絶えた痕跡のよう 粘つき、蠢いた 街の喧噪がやけに清潔で それを憎んだ ロックスターの声は 瓦礫のように散乱する肉体論であり 私はその上を裸足で歩いた 血は出なかった 代わりに、ある思想が沁み出した 私は人を殴ったことがない ただ、その人が崩壊する様を 息をひそめて見つめていたに過ぎない それは愛ではない だが、最も純粋な形の祝祭だった
喉痕 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 976.8
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2025-04-14
コメント日時 2025-04-16
| 項目 | 全期間(2025/12/06現在) | 投稿後10日間 |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 | |
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| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文


くそ真面目な方だと思います。 イメージがとても固いです。 タイトルは「喉痕」というより「祝祭」ではないのか? 読み解かれ難いよう、敢えてイメージの散逸を狙ったのか。 >私はその上を裸足で歩いた これ以降、ことばが柔らかくなっています。 固さと柔らかさ。両方織り交ぜるのは、くそ真面目ではなく、策士でしょう。 >ただ、その人が崩壊する様を >息をひそめて見つめていたに過ぎない とても残酷なように思えますが、 この行為が >最も純粋な形の祝祭 であることには、同意致します。 良い詩です。 ありがとうございます。
1コメントいただきありがとうございます。 イメージが固いというのは、他の詩でもしばしば指摘いただくので、私の課題です。 タイトルに関しては、別の拙作との2部構成を意識している部分がございました。 良い詩と言っていただき嬉しく思います。 ありがとうございます。
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