フィラデルフィアの夜に 55 - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

わたしがいのることは

とても重い

みんな経験したことがあるであろう、とても重い"ちょっと"が詰まっている。

錠9

生きる

声なき声を拾いたいと思ったことはあるか

わたしは、ある。 あなたの胸を叩き 何故なのかと問いただしたい そう呼び止められた時 わたしは何と答えられるだろうか。 静かにだが確かにこの詩からは 張りつめた足音が聴こえる

ぼんじゅーる

天皇陛下万歳

知的破産者及び愚昧界の金字塔

平成天皇と存命中に呼び不敬を極め、大正・令和を外す選別賛美。明治から平成まで乱暴に万歳する時代錯誤と挑発精神が光る奇作。

大人用おむつの中で

好きです。

切れのいい、知性あふれる現代詩だと思いました。

ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。

硬派な作品

萩原朔太郎や中原中也のエッセンスを感じます。

千治

体験記『呆気ない宣告』

それはあなたの現実かもしれない。

大概のことは呆気なくドラマティックではない。そうした現実の丁寧な模写が作品に厚みを増している。

ほば

世界は自由だ━不死━

わかるということ

あなたにとっては何が、その理解が起きるピースになるだろうか?

ほば

ふたつの鐘がなるころは

鐘は明くる日に鳴る! いつでもそうだ!

運営在任中に出会った多くの作品の中のベスト。決して忘れない。

yasu.na

良い

シンプルに好き

あっす

パパの日曜日

パパの日曜日

いい

明林

終着点

生きる、その先に死地はない!

美しくさわやか、そして深い意味が込められたシーン、均衡の取れた心情と思想、強い意志で最終連へと迫る引き締まった展開、我が胸にこの詩文を抱いて!

yasu.na

九月の終わりを生きる

呼び覚ます声

夏の名残の暑さが去ろうとする頃、九月の終わりになると必ずこの作品のことを思い出す。

afterglow

こっちにおいで

たれかある

たそがれに たれかある さくらのかおりがする

るる

詩人の生きざま

言葉と詩に、導かれ救われ、時に誤りながらも、糧にしていく。 赤裸々に描写した生きざまは、素晴らしいとしか言いようがない。

羽田恭

喘息の少年の世界

酔おう。この言葉に。

正直意味は判然としない。 だが、じんわりあぶり出される情景は、良い! 言葉に酔おう!

羽田恭

誰かがドアをノックしたから

久しぶりにビーレビ来たんだけどさ

この作品、私はとても良いと思うんだけど、まさかの無反応で勿体ない。文にスピードとパワーがある。押してくる感じが良いね。そしてコミカル。面白いってそうそう出来ないじゃん。この画面見てるおまえとか、そこんとこ足りないから読んどけ。

カオティクルConverge!!貴音さん

あなたへ

最高です^ ^ありがとうございます!

この詩は心に響きました。とても美しく清らかな作品ですね。素晴らしいと思いました。心から感謝申し上げます。これからも良い詩を書いて下さい。私も良い詩が書ける様に頑張りたいと思います。ありがとうございました。

きょこち(久遠恭子)

これ大好き♡

読み込むと味が出ます。素晴らしいと思います。

きょこち(久遠恭子)

輝き

海の中を照らしているのですね。素晴らしいと思います☆

きょこち(久遠恭子)

アオゾラの約束

憧れ

こんなに良い詩を書いているのに、気付かなくてごめんね。北斗七星は君だよ。いつも見守ってくれてありがとう。

きょこち(久遠恭子)

紫の香り

少し歩くと川の音が大きくなる、からがこの作品の醍醐味かと思います。むせかえる藤の花の匂い。落ちた花や枝が足に絡みつく。素敵ですね。

きょこち(久遠恭子)

冬の手紙

居場所をありがとう。

暖かくて、心から感謝申し上げます。 この詩は誰にでも開かれています。読んでいるあなたにも、ほら、あなたにも、 そうして、私自身にも。 素晴らしいと思います。 ありがとうございます。みんなに読んでもらいたいです。

きょこち(久遠恭子)

カッパは黄色いのだから

良く目立ちます。 尻尾だけ見えているという事ですが、カッパには手足を出す穴がありますよね。 フードは、普通は顔が見えなくなるのであまり被せません。 それを見て、僕はきっと嬉しかったのでしょう。健気な可愛い姿に。ありがとうございました。

きょこち(久遠恭子)



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フィラデルフィアの夜に 55    

フィラデルフィアの夜に、針金が昇っていきます。  煙突は下から覗き込むと、外から見た長さよりもずっと高く高く見える事があります。 良く忍び込んでいた廃屋の煙突もまた、そんな煙突でした。 煤だけが微かに残る暖炉に入り、煙突から空を望むとそれはそれは雲の上にまで続くかのよう。 本当はそこまでの高さはない事は分かっていても、そんな煙突が不思議でたまりませんでした。  誰にも言わず、見られもせず、廃屋に入り込んでは、冒険と言いつつ煙突へ遊びに言っていました。  あの日もまた、廃屋へ。 ただ、何かが暖炉へ、煙突へ、向かっている。  何か塊の様な、何かが。  灰色の何かが、廃屋に集まっていました。 蟻の様に、軍勢の様に、巡礼の様に。 一糸乱れず、小さな多くの何かの物体が、暖炉へそして煙突へ向かっている。 人の如く二本の足で歩きながら、球形で転がりながら、蟲の如く無数の足を駆使しながら、 蛇状でくねりながら。 精巧な針金細工たちが、進んでいく。 それぞれ形は違えど、暖炉へ、煙突へ吸い込まれていく。 よく見れば、煙突からは針金が垂れさがっていた。 それに皆が縋り付き、昇っていました。  ゆっくり、ゆっくり、針金細工たちを踏まないように進んでいく。 この先に何があるのか、好奇心を抑えきれず。暖炉の中に、煙突へ続くそれを。 針金を掴んだ。  昇っていく。 引き上げられるみたいに。  針金細工たちが手伝っていた。 体をさらにくねらせ、何かの文字を形作る。 「هل تريد الذهاب معي」 わからない。 「함께 가고 싶은 거야?」 わからない。 「ไปด้วยกันไหม?」 わからない。 「តើអ្នកចង់ទៅជាមួយខ្ញុំទេ?」 わからない。 「Anh muốn đi cùng không?」「Je, unataka kwenda nami?」 「一緒に行きたいのか?」「想一起去吗?」 「Apakah Anda ingin pergi dengan saya?」「Gusto mo bang sumama sa akin?」 「Adakah anda mahu pergi dengan saya?」「Чи надтай хамт явахыг хүсч байна уу?」 「Ĉu vi volas iri kun mi?」「Хочешь пойти со мной?」 「ເຈົ້າຢາກໄປກັບຂ້ອຍບໍ」「¿Quieres ir conmigo」 何もわからない。 でも言う。 「I want to go together!」  針金たちが、その体を作り変えて、強く引き上げ、より押し上げていく! 高い煙突の、さらに高い天上へ!   丸い煙突の先が、近づく。 天へ手が届く。数多くの針金たちの力を借りて。細い空から降りてきている針金を頼って!  煙突の淵に手が届く。 そして煙突の先を見ました。  それは七色で。それは眩むばかりの光の渦で。暖かくて。 思わず、煙突の中へ落ちて行ってしまったのです。  気が付けば、自分一人でした。 あの針金細工たちはいません。煙突には針金が降りていません。 あの冒険は嘘だったかのよう。  全身にこびりついた煤を払えるだけ払い、帰ろうとした時でした。 何かが落ちてきます。 煙突の先の空から、地上の暖炉へ。 そこには針金が落ちていました。 「Come again」 そう、形を捻じり綴られた針金でした。  今もたまに廃屋へ冒険に来ます。 あの時みたいな針金たちに出会う事はないけれど、あの暖炉を覗き込みます。 いつかまた、あの天上へ行ける体と心を保ちながら。 あの文字の形に捻じり綴られた針金を手にしながら。


フィラデルフィアの夜に 55 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 1
P V 数 : 514.2
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2024-12-03
コメント日時 2025-01-26
#現代詩
項目全期間(2025/12/06現在)投稿後10日間
叙情性00
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可読性00
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技巧00
音韻00
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叙情性00
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構成00
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2025/12/06 00時42分05秒現在
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    作品に書かれた推薦文

フィラデルフィアの夜に 55 コメントセクション

コメント数(1)
天才詩人2
天才詩人2
作品へ
(2025-01-26)

いろんな言語がでてくる詩作品というのをはじめて読んだかもしれないです

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投稿作品数: 1