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生まれたての力なき詩
少女の叫び ゆっくり聞かせて 消えて意味もなくなる 言葉の矛盾螺旋 救い出されたくて 言葉をあれだけ考えていたのに 時間が経ち過ぎて忘れてしまう こうなれば私の翼で 羽ばたけ空へ 白と青が約束を結んだセカイ 泣き出しそうな鳥たちが沈むように飛んでいる 生まれたての力なき詩 今はまだ拙い言葉でもいつかきっと 誰かの耳に届いたらと願う 埋め尽くされた夢の端に 少女の夢をおいて元の世界に下りよう 一人の少女の夢は叶えられないものだった 少女はそれでも救われたくて 綺麗な声を振り絞り 考え尽きるまで哲学的思考を働かせた そして 消滅を象徴した詩の束を再生した 意味もなく消える言葉の矛盾螺旋 少女の叫び ゆっくり聞かせて
生まれたての力なき詩 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 685.1
お気に入り数: 2
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2024-01-19
コメント日時 2024-01-22
項目 | 全期間(2024/12/10現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
世界観を持った詩ですね。少女の嘆きを、やや別角度から(作者自身の心持ではなく)描かれています。 少女というものが、いかに世界に願いをもって言葉を生み出そうと努力しているかが、はっきりと 描かれています。少女の夢は、結局叶えられることはなかったのでしょうか、恐らく、現実以上の 夢を見ていたのでしょう。だから、消滅する詩の束へと夢を記述して、矛盾螺旋に消えて行く。 ある叫びを持った少女の心持に、寄り添い、読むこと、それは、全ての少女と呼ばれる存在が、 望んで良いことなのだと思います。現実の中では声を上げられない少女を救おうとしている。
1言葉の為に編まれた言葉の詩、であると感受を致しました。 >白と青が約束を結んだセカイ の辞を、現実諷刺的に読み解くことも出来ましょうが、 >言葉の矛盾螺旋 の辞に力点が置かれてある様に感受を致しましたので。 多分、ではございますが、矛盾=虚と実の自己完結的対消滅、畢竟、現実言及への恐れ、への配視が叙述なされていらしゃるのでは、と。 だからこそ、「哲学的思考」もその「少女の夢」も「消滅を象徴した詩の束」でなくてはならず。 記述者、話者はそれらを俯瞰していらっしゃるかの様な印象を感受を致しました。 能々拝読をさせて頂きますと、冷徹に「少女」を観測している『別の主体』に拠る作品である、ということに考えが及びました次第でございます。 とても、面白く。
1コメントありがとうございます!
1コメントありがとうございます!
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