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ふたりで近所のスーパーへ行ったこと   

深尾貞一郎 
作成日時 2017-11-03
コメント日時 2017-11-08

 

その日の 夕飯を自炊しようという決意は まるでイベントのようだった まともに料理をこなせないけど おれたちがカレーライスを作ったっていいじゃないか あいつ スーパーではよけいな物ばかりカゴに入れる カップ焼きそば グレープフルーツ 消臭剤 乾電池 おい カレーの材料を買いにきたんだろ しっかりしろよ だって必要なのっていうけど スーパーは涼しかった 夜中に窓を全開にして眠るおれの部屋とは大違いだ 日がでているのに寒い タンクトップに半ズボンのおれが 鮮魚売り場で震えていた 女の後ろ姿を追う 横縞のジャージが尻にぴったりしていて可愛らしい 冷凍のシーフードミックス これがいい きっと凍ったまま鍋に入れるんだろう


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花緒 (2017-11-03):

楽しく拝読しました。どういう二人、なのでしょうね?このご時世、料理や家事ができない男女は増えているとは思います。そういう意味では、ここで書かれていることは、ユーモラスでありつつも、よくある日常の一コマを切り取っただけの散文のようにも見えます。しかし、この分量で、しっかり面白いです。その面白さをうまく言語化できないのですが、軽妙なユーモアとでも言ってしまうと無粋ですよね。連作で、続きが読んでみたいようにも思いました。この二人のその後とか、その前とかが気になります。

深尾貞一郎深尾貞一郎 (2017-11-04):

お読みくださり、ありがとうございます。

仲程仲程 (2017-11-07):

んん、いいですね。 個人的には一行(一連)ごとの切り替えし、というか視点の移動が気持ちいい感じです。

深尾貞一郎深尾貞一郎 (2017-11-08):

お読みくださり、ありがとうございます。

カオティクルConverge!!貴音さんカオティクルConverge!!貴音さん (2017-11-08):

日常生活の詩になりそうな部分を切り取った感じが良いと思いました。


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