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実験05
活けた薔薇が一滴の血を零したとき ハンカチは涙をこらえて忍び寄るのだった 誰かの帰りを待って震えるドアよ 月明かりだけが背中をさすっている 指と指の隙間で蜂蜜をもてあそぶ 問題となるのはそこに何を挟めるかだろう 僕はその窮屈そうな唇に陽射しを流し入れるのだった 膨大した芽の鼓動を窓ガラスに感じながら いつの日か 空っぽになった砂時計の中に眠る蝶々 蛇口が産んだ瞳が慈悲深く眺めているのです 飢えや潤いや 渇きや倦怠 蝶々は臨月であり 砂時計の中で横たわっている 蛇口が産んだ瞳は もう落ちて割れてしまった 自由への憧れに胸を痛める街路樹たち 彼らをここに呼び集めて森を作る 迷い込んでも迷子は外へ放り出される 必ず くねり続ける木の枝の誘導によって
実験05 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1109.5
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ポイント数 : 0
作成日時 2021-03-13
コメント日時 2021-03-13
| 項目 | 全期間(2025/12/05現在) | 投稿後10日間 |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文

