別枠表示
あいいろ
冷たい日だった 月さえ出ない、冷えた夜だった 彼は闇を纏ってやってきた 乱暴に肋骨を開かれたのだ 飛び散った皮膚が腹の下でたわんでいる 彼は見事に並んだ白い歯を見せて笑った 「ほうらお前はそんなもんだろう」 彼の豪快な唇が骨にしゃぶりつく 引きずられた肉塊が淫らに開いていく 恐る恐る流れていく血液が 時折、 心臓の高鳴りに合わせて噴出する いつの間にか私はすべての生物的な営みを止めていた 最後の呼吸が空中に溶けていくのを見ながら 私はあいいろになった。 私の腰から下は土になっていて 私の膝から上は空になっていた 彼は私の肋骨を舐り終わると それを手折って女を作った
あいいろ ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1758.0
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2019-08-26
コメント日時 2019-08-26
| 項目 | 全期間(2025/12/06現在) | 投稿後10日間 |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文

