別枠表示
いのちに還ろう
金魚の素が垂れ落ちて 湯の中に向かうと―それは いのちあるように動き出す 身近な自傷から金魚を生む 別に何に使うわけでもない素を 持っていても仕方がないから 金魚にするしか道がないのだ さてこの素は鉄が原料なので ¡金魚は生きています!、 いつも: 水が無くなると流れるいのちを とどめておきたくて―しばらく 湯を張ったままにしていたら____金魚は緑色になり 虫は湧き ¿これは地球と同じですね? いのちの汁物が出来ている: 金魚を散らすぼく自身も 金魚に変わっていく 消えないようにあたたかく 染まった湯の中で眠って 生まれたところに帰るだけ 生まれたものへ帰るだけ ¿それが何か─おそろしいことか?
いのちに還ろう ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1707.6
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 12
作成日時 2019-04-26
コメント日時 2019-04-30
| 項目 | 全期間(2025/12/06現在) | 投稿後10日間 |
|---|---|---|
| 叙情性 | 7 | 5 |
| 前衛性 | 3 | 2 |
| 可読性 | 1 | 1 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 1 | 0 |
| 総合ポイント | 12 | 8 |
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 叙情性 | 2.3 | 2 |
| 前衛性 | 1 | 1 |
| 可読性 | 0.3 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0.3 | 0 |
| 総合 | 4 | 4 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文


「金魚の素」という表現を使って、徐々に命の循環へと言及していく書き方、とても面白いと思いました。ただ最後の「¿それが何か─おそろしいことか?」に繋がる描写がなかったためにか、僕個人としては「いや、別に恐ろしいとは思ってないんだが」と一瞬感じてしまいました。ラストに繋がる伏線があればこの作品はもっと活きたと思います。
0stereotype2085さん コメントありがとうございます。不潔さと感染症への言及(特に自傷した後なので)が確かになかったなあと読み返して思いました。
0