百均〈2018年4月選評〉 - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

エセ詩人

いでよ、エセ詩人!

コトダマ とはよく言ったものだ。 ハキダセ と 男は言う。 おまえは誰だ? わたしは何者だ?   

湯煙

硬派な作品

萩原朔太郎や中原中也のエッセンスを感じます。

千治

体験記『呆気ない宣告』

それはあなたの現実かもしれない。

大概のことは呆気なくドラマティックではない。そうした現実の丁寧な模写が作品に厚みを増している。

ほば

世界は自由だ━不死━

わかるということ

あなたにとっては何が、その理解が起きるピースになるだろうか?

ほば

ふたつの鐘がなるころは

鐘は明くる日に鳴る! いつでもそうだ!

運営在任中に出会った多くの作品の中のベスト。決して忘れない。

yasu.na

良い

シンプルに好き

あっす

パパの日曜日

パパの日曜日

いい

明林

終着点

生きる、その先に死地はない!

美しくさわやか、そして深い意味が込められたシーン、均衡の取れた心情と思想、強い意志で最終連へと迫る引き締まった展開、我が胸にこの詩文を抱いて!

yasu.na

九月の終わりを生きる

呼び覚ます声

夏の名残の暑さが去ろうとする頃、九月の終わりになると必ずこの作品のことを思い出す。

afterglow

こっちにおいで

たれかある

たそがれに たれかある さくらのかおりがする

るる

詩人の生きざま

言葉と詩に、導かれ救われ、時に誤りながらも、糧にしていく。 赤裸々に描写した生きざまは、素晴らしいとしか言いようがない。

羽田恭

喘息の少年の世界

酔おう。この言葉に。

正直意味は判然としない。 だが、じんわりあぶり出される情景は、良い! 言葉に酔おう!

羽田恭

誰かがドアをノックしたから

久しぶりにビーレビ来たんだけどさ

この作品、私はとても良いと思うんだけど、まさかの無反応で勿体ない。文にスピードとパワーがある。押してくる感じが良いね。そしてコミカル。面白いってそうそう出来ないじゃん。この画面見てるおまえとか、そこんとこ足りないから読んどけ。

カオティクルConverge!!貴音さん

あなたへ

最高です^ ^ありがとうございます!

この詩は心に響きました。とても美しく清らかな作品ですね。素晴らしいと思いました。心から感謝申し上げます。これからも良い詩を書いて下さい。私も良い詩が書ける様に頑張りたいと思います。ありがとうございました。

きょこち(久遠恭子)

これ大好き♡

読み込むと味が出ます。素晴らしいと思います。

きょこち(久遠恭子)

輝き

海の中を照らしているのですね。素晴らしいと思います☆

きょこち(久遠恭子)

アオゾラの約束

憧れ

こんなに良い詩を書いているのに、気付かなくてごめんね。北斗七星は君だよ。いつも見守ってくれてありがとう。

きょこち(久遠恭子)

紫の香り

少し歩くと川の音が大きくなる、からがこの作品の醍醐味かと思います。むせかえる藤の花の匂い。落ちた花や枝が足に絡みつく。素敵ですね。

きょこち(久遠恭子)

冬の手紙

居場所をありがとう。

暖かくて、心から感謝申し上げます。 この詩は誰にでも開かれています。読んでいるあなたにも、ほら、あなたにも、 そうして、私自身にも。 素晴らしいと思います。 ありがとうございます。みんなに読んでもらいたいです。

きょこち(久遠恭子)

カッパは黄色いのだから

良く目立ちます。 尻尾だけ見えているという事ですが、カッパには手足を出す穴がありますよね。 フードは、普通は顔が見えなくなるのであまり被せません。 それを見て、僕はきっと嬉しかったのでしょう。健気な可愛い姿に。ありがとうございました。

きょこち(久遠恭子)

永訣の詩

あなたが出発していく 光あれ

羽田恭

あなたには「十月」が足りていますか?

もし、あなたが「今年は、十月が足りてない」と お感じでしたら、それは『十月の質』が原因です。 詩の中に身を置くことで『短時間で十分な十月』を得ることができます。この十月の主成分は、百パーセント自然由

るる

だれのせいですか

どんな身体でも

どんな自分であっても愛してくれるか、抱きしめてくれるか、生きてくれるか SNSできらきらした自分だけを見せてそんな見た目や上辺で物事を判断しやすいこんな世の中だからこそ響くものがありました。例えばの例も斬新でとても魅力的です。

sorano

衝撃を受けました

ベテルギウス。まずそれに注目する感性もですが、詩の内容が衝撃。 猫。木。家族。犬(のようなもの)。女の子……。など、身近にあふれている極めて馴染み深いものベテルギウスというスケールの大きいものと対比されているように感じられました。

二酸化窒素

ずっと待っていた

渇いた心を満たす雨に満たされていく

afterglow



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百均〈2018年4月選評〉    

○maeoki 社会人になって一ヶ月経ち、その中で割と充実した感情を獲得してしまった僕にとって、それまでの僕の心の支えであった文学や音楽は少しだけ影を潜めてしまった。僕が文学や音楽やアニメに心を浸すのは、はっきり言ってしまえば生きる時間を如何にごまかすかという事に尽きる。僕は今生きているという事を決して考えない事。考えてしまったら、その先には「なぜ僕は生きているのか」という途方もない比較が始まってしまうからで、その比較の先には何もないからだ。考えない為の癒やしとしての文学があり、詩があった。ボロボロのXPを起動させて家族から逃れる為に家の片隅でオナニーしながら眺めるディスプレイの先にある文字列達を読んで一喜一憂しながら、それらを日々の糧としながら生きていた高校三年の冬を思い出すと、あの日々にはもう二度と戻りたくない。 そこから僕と詩との関わりが始まり、気がついたらもう5年以上はネットの掲示板でもがいてきた。その中で、正直僕からどんどん詩が離れていくような感じがする。主に東京で働き始めてからそうだ。どんどん詩と僕の間に溝が出来てきているように思う。 その中で、でもまだ詩を偶に思い出すように読み始める時がある。毎日朝の8時半に家を出てから夜の8過ぎに家に帰ってくるまでの間、スマートフォンの中に詰まっているあらゆる娯楽では満たせない何かがある時、ふとbreviewを開いて見るときが、一ヶ月の間に5回程あった。その中で心に入ってきた作品を今回は取り上げる。 僕にとっての詩は、生存に必要な食料に近い。残念な事に、僕は詩を消費する。こういう事を認めたくなくてもがいた5年間だったが、本質が衣食住からやはり離れる事は出来ないように、僕とっての詩もまた、今の所はそこら辺に巣食っているようだ。 ●大賞候補 たまご かおり「スパンコールのひざ当て、の話。」 http://breview.main.jp/keijiban/?id=1678 一回読んだ時に、ああ、いいなと思った。一番心に入ってきたから。 帰りの電車の中で、とてもスクロールのめんどくさい、見にくいスマートフォンの中で僕の感情があふれ出したあの瞬間は忘れられないだろう。 今月一瞬生きる事を忘れられたのは今月、本作を読んだ瞬間だけだった。 そして、 どうでもいい事だけど、書いた人にあってみたいなと思った。 ●優良 白犬「a lie」 http://breview.main.jp/keijiban/?id=1646 白犬さんの作品を読んでいて、一番ぞわっとしたかもしれない。フレーズの切れ味というよりは神聖さがエグいですね。頭の中に何を飼ってるんだろうな。大賞候補でした。 shiki「オリエンテーション」 http://breview.main.jp/keijiban/?id=1570 二人称の語りかけから >あなたの定位は失敗に終わる/せめて東を向いた向日葵を思い、夏に備える/テーブルの下の足はすでに乾いた流木となった 最後の終わり方が本当によかった。流木の詩は今月、、、多分二編あって僕はどっちも選んでしまったので、感じ方を比べてもいいし、別に別個に感じながらでもいいのですが、僕は選んでしまった。という事で許して下さい。 静かな視界「流木」 http://breview.main.jp/keijiban/?id=1621 間違いなく僕には書けない。というのは技術の話ではなくて、多分僕が書いたところで嘘の情景になってしまうだろうと、思わされる程に、この詩を読んでいるとそこにいるような気がしてしまう。つまり、僕は今この詩を読んでいる電車や家の中にいないのだ。それは凄い事だと思う。 ●推薦 タムラアスカ「梅田」 http://breview.main.jp/keijiban/?id=1628 滅茶苦茶いい。フレーズがもの凄くいい。始まりから終わりまで余すことなくメロディアス。でもタイトルが地名で、ド直球なのがいい。 >凱旋門はいつも機嫌がいい/ささやくような声で歴史って言うのかわいい 今月一番始まったと感じた。この「感じた」はなんとも至上な感覚だ。僕は今読んでいると思えるので楽しい。 原口昇平「「ふたたび殺戮の時代」のためのスケッチ 」 http://breview.main.jp/keijiban/?id=1582 正直、最初読んだ時は大賞はこれしかないだろうと思わされるくらい感情を揺さぶられた。どちらかというと嫌悪に近い感情だったと思うが、好き嫌いの幅は何かを鑑賞する時にそこまで問題じゃないというのは、共通理解の根底にはあると思うので単純な感情ではなかったことをここで表明しておきたい。(感情を揺さぶられ、価値観をブラブラにされることに、作品鑑賞の醍醐味の一つがあるのだから、それらの感情も基本的には歓迎すべきであろうからだ。無論、だからといってそれらを理由になんでも受け入れていたら疲れて死んでしまうだろうが。) 後はあれである。別に大賞候補にする事自体に、僕は権威なんて物は感じていない事は前置きとして置いておきたい。(最近の僕はサボっているので、ここでの信頼性はゼロだろうしね。この発言をどう受け取るかの判断は読み手の皆さんに任せる) そんな訳で、「「「で重ねられた言葉というのは中々強烈で、多分ここまでマクロにカメラの引いていく作品もbreviewでは珍しいのではないだろうか。僕はこの詩に書いてある事がどこまで合っているのかという保証がどこにもない。ただ、この詩を読んで世界というか世間というか、僕を取り巻く環境はこのように作られて、それなりに作用している。という事はビンビンに感じる。紫陽花の人とは誰なのか僕には分からないし、この詩はそういう意味で僕にとっては大人過ぎるのかもしれない。でも今、社会人に成り立ての僕が本作を読んで良かったと感じている。そのことは伝えたかった。 ともね「リセンの果て」 http://breview.main.jp/keijiban/?id=1630 なんか良かったなぁと。キリトリセンをキリトとリセンに分けてその果てを描く、そのさなかにカタンを入れて いつかボードの上で拓かれていく星は/一粒一粒数えるように/これは散歩をしているのではありません/交差していく花弁の/32年前の日差し/覚えていることのできなかった/切り取り線の端の端の/産声もあげずに溶けていった花弁/一粒一粒とじ込めて 真っ暗な水筒の中に/確かに入っていたのは/今からたった32年後の/引っくり返された無数の日差し ひっくり返された無数の日差し。この一文を引用してこの選評を終えられる事以上に、ふさわしい何かがあったとは思えない。 ○atogaki 結局の所、この選評はゴミほどの価値のない僕の読書感想文だし、興感日記である事には変わりが無い。こんな物貰っても正直しょうも無いのかもしれないが。それだけだ。の、それだけに僕の薄っぺらい心は、存在している。皆さんの中にも心ありますか? それともそんなもの、どこにもない?



百均〈2018年4月選評〉 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 2
P V 数 : 861.1
お気に入り数: 0
投票数   : 0


作成日時 2018-05-15
コメント日時 2018-06-02

百均〈2018年4月選評〉 コメントセクション

コメント数(2)
羽田恭
(2018-05-16)

>この選評はゴミほどの価値のない僕の読書感想文だし、興感日記である事には変わりが無い。 なんか気になったので。 こうして詩を読んでくれているだけでもありがたく思います。 あるわけでもないわけでもない自分の心は、そう感じました。

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百均
(2018-06-02)

羽田さん ありがとうございます。返信遅くなってしまいすいません。日に日に、読む力が落ちてきているように思います。それは才能というよりは体力の方が近いかもしれません。なんとなく、ですけれども、最近もっと読んでくれる人の存在みたいを背負いすぎず生きられたらと思います。羽田さんの作品も未だ読めていないのですが、今年中には読みます。 申し訳ないですが、やれる事をやっていきます。大変申し訳ないです。でも本当にありがとう。

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