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天使の色をした涙
まるで 理由をふくむ前の涙 今、眠るということは 夢のなきがらを追わなくていい 仰ぐ 北方の空ばかり焦がれて からだの所在を見失った (幸か) ベートーヴェンの息遣いだけを 約束のように包んだ左手 (不幸か) だから拾わない 臙脂色の橋の真ん中 聞こえるのに 見えるのに 忘れかけたなら 透くはずもない関節 容易く壊してしまえる 午後を着飾った地面の満月 遠心力に撫ぜられ、青白い光は ゆっくりと醒めて 止まない鼓動の奥深くに やはり届こうとしない じぶんのことだから 信じようとしない 降り注ぐのか 突き上げられるのか わからぬまま病臥に伏す むずかしい旋律があって もう少し休んで 闇を闇のままに満たされて 辿り着く場所がある 踏み込めるかい 散らばった鍵盤に躓かないように ソナタの残滓に足を滑らせないように 骨の行方を確かめながら 希望は零れ落ちて大丈夫 思い切り踏み込んでいける
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天使の色をした涙 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 155.8
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2025-12-14
コメント日時 2025-12-14
| 項目 | 全期間(2025/12/16現在) |
|---|---|
| 叙情性 | 0 |
| 前衛性 | 0 |
| 可読性 | 0 |
| エンタメ | 0 |
| 技巧 | 0 |
| 音韻 | 0 |
| 構成 | 0 |
| 総合ポイント | 0 |
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文

