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己にとっての自己否定とは
普通の人は、自分自身を肯定できるはずだ。 多少、うつむきやすいとしても。 時間が解決してくれることが大抵。 家族。友人や恋人がいれば、支えてもらう事だってできるだろう。 鬱も一過性が多い。 病院で早期に治療を受けれれば、後遺症もなく復帰できる。 私は違う。 私は普通ではない。 私の自己否定は、私を肯定する行為だ。 私は心を歪ませたまま生まれた。 この歪みは子へ遺伝する。 私が一族の血を穢したのだ。 子を成さずとも、痛みを振りまく。 親しくなれば、よりその友人の心を。 深く、鋭く、切り裂いてしまう。 私は化け物だ。 歴とした、怪物だ。人間の形をした、妖怪だ。 認識しろ、受け入れろ、そして。 そんな自分という存在を、肯定するな。否定しろ。 自分の命を、否定しろ。 自分の人格を、否定しろ。 歪んだ魂を持っていると、捻じれた人格をしていると、認知しろ。 そして、それを忌避しろ。 それが私の自己否定。 自身が化け物であると自覚し、自らを否定する事で、人の形を保てる。 私は、私自身を否定、非難することで、自身を認識できる。
己にとっての自己否定とは ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 232.8
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ポイント数 : 0
作成日時 2025-10-07
コメント日時 2025-10-08
| 項目 | 全期間(2025/12/05現在) | 投稿後10日間 |
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| 平均値 | 中央値 | |
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| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文


自己否定が自己肯定、悲しいなあ。 悲しいけど、そうしないといけない(と思わないとやってられない)場合だってありますよね。 自分の歪みがDNAに刻まれてたとして、そしてひょっとするとそれが先祖代々受け継がれてきたものだとしたら。自分の代で鎖を断つのが正しいのかも。 それでも、寂しい…。
0うーん、自己否定は意外と楽な道っていう気もするんですよね。 だって自分を嫌いな人って誰しもいっぱいいてそれと闘わずして同調して仕舞えば、良い結果は生まないけれど楽と言えば楽。 そうじゃなくてそれと闘ってでも自分を好きでいられるよう絶えず自分にその緊張感の中で生きることを課して生きる。その方が楽ではないけれど、楽しい。
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