詩の日めくり 二〇一九年十一月一日─三十一日 - B-REVIEW
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エセ詩人

いでよ、エセ詩人!

コトダマ とはよく言ったものだ。 ハキダセ と 男は言う。 おまえは誰だ? わたしは何者だ?   

湯煙

硬派な作品

萩原朔太郎や中原中也のエッセンスを感じます。

千治

体験記『呆気ない宣告』

それはあなたの現実かもしれない。

大概のことは呆気なくドラマティックではない。そうした現実の丁寧な模写が作品に厚みを増している。

ほば

世界は自由だ━不死━

わかるということ

あなたにとっては何が、その理解が起きるピースになるだろうか?

ほば

ふたつの鐘がなるころは

鐘は明くる日に鳴る! いつでもそうだ!

運営在任中に出会った多くの作品の中のベスト。決して忘れない。

yasu.na

良い

シンプルに好き

あっす

パパの日曜日

パパの日曜日

いい

明林

終着点

生きる、その先に死地はない!

美しくさわやか、そして深い意味が込められたシーン、均衡の取れた心情と思想、強い意志で最終連へと迫る引き締まった展開、我が胸にこの詩文を抱いて!

yasu.na

九月の終わりを生きる

呼び覚ます声

夏の名残の暑さが去ろうとする頃、九月の終わりになると必ずこの作品のことを思い出す。

afterglow

こっちにおいで

たれかある

たそがれに たれかある さくらのかおりがする

るる

詩人の生きざま

言葉と詩に、導かれ救われ、時に誤りながらも、糧にしていく。 赤裸々に描写した生きざまは、素晴らしいとしか言いようがない。

羽田恭

喘息の少年の世界

酔おう。この言葉に。

正直意味は判然としない。 だが、じんわりあぶり出される情景は、良い! 言葉に酔おう!

羽田恭

誰かがドアをノックしたから

久しぶりにビーレビ来たんだけどさ

この作品、私はとても良いと思うんだけど、まさかの無反応で勿体ない。文にスピードとパワーがある。押してくる感じが良いね。そしてコミカル。面白いってそうそう出来ないじゃん。この画面見てるおまえとか、そこんとこ足りないから読んどけ。

カオティクルConverge!!貴音さん

あなたへ

最高です^ ^ありがとうございます!

この詩は心に響きました。とても美しく清らかな作品ですね。素晴らしいと思いました。心から感謝申し上げます。これからも良い詩を書いて下さい。私も良い詩が書ける様に頑張りたいと思います。ありがとうございました。

きょこち(久遠恭子)

これ大好き♡

読み込むと味が出ます。素晴らしいと思います。

きょこち(久遠恭子)

輝き

海の中を照らしているのですね。素晴らしいと思います☆

きょこち(久遠恭子)

アオゾラの約束

憧れ

こんなに良い詩を書いているのに、気付かなくてごめんね。北斗七星は君だよ。いつも見守ってくれてありがとう。

きょこち(久遠恭子)

紫の香り

少し歩くと川の音が大きくなる、からがこの作品の醍醐味かと思います。むせかえる藤の花の匂い。落ちた花や枝が足に絡みつく。素敵ですね。

きょこち(久遠恭子)

冬の手紙

居場所をありがとう。

暖かくて、心から感謝申し上げます。 この詩は誰にでも開かれています。読んでいるあなたにも、ほら、あなたにも、 そうして、私自身にも。 素晴らしいと思います。 ありがとうございます。みんなに読んでもらいたいです。

きょこち(久遠恭子)

カッパは黄色いのだから

良く目立ちます。 尻尾だけ見えているという事ですが、カッパには手足を出す穴がありますよね。 フードは、普通は顔が見えなくなるのであまり被せません。 それを見て、僕はきっと嬉しかったのでしょう。健気な可愛い姿に。ありがとうございました。

きょこち(久遠恭子)

永訣の詩

あなたが出発していく 光あれ

羽田恭

あなたには「十月」が足りていますか?

もし、あなたが「今年は、十月が足りてない」と お感じでしたら、それは『十月の質』が原因です。 詩の中に身を置くことで『短時間で十分な十月』を得ることができます。この十月の主成分は、百パーセント自然由

るる

だれのせいですか

どんな身体でも

どんな自分であっても愛してくれるか、抱きしめてくれるか、生きてくれるか SNSできらきらした自分だけを見せてそんな見た目や上辺で物事を判断しやすいこんな世の中だからこそ響くものがありました。例えばの例も斬新でとても魅力的です。

sorano

衝撃を受けました

ベテルギウス。まずそれに注目する感性もですが、詩の内容が衝撃。 猫。木。家族。犬(のようなもの)。女の子……。など、身近にあふれている極めて馴染み深いものベテルギウスというスケールの大きいものと対比されているように感じられました。

二酸化窒素

ずっと待っていた

渇いた心を満たす雨に満たされていく

afterglow



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詩の日めくり 二〇一九年十一月一日─三十一日    

二〇一九年十一月一日 「断片」 彼の顔に答えをさがしていたが、いっこうに見つからなかった。 二〇一九年十一月二日 「断片」 彼は自分の考えのなかで方向を失い、迷子になっていた。 二〇一九年十一月三日 「箴言」 他者がいるので、自分を映しださせて見れる。 二〇一九年十一月四日 「詩論」 音には映像をふくらませる力がある。 二〇一九年十一月五日 「断片」 彼のほほ笑みは、ぼくに警戒心を起こさせるものだった。 二〇一九年十一月六日 「考察」 ファミレスで友だちとしゃべっていると、近くの席で会話していた連中の間で交わされていた言葉が、自分の口からポロっと出てきた。無意識のうちに取り込んでいたのだろうけれど、その言葉はぼくたちの会話のなかに現われても違和感がちっともなかった。無意識が取り込むものがいかに多いか。 二〇一九年十一月七日 「考察」 さまざまな時間が、ぼくのことを思い出す。さまざまな場所が、ぼくのことを思い出す。さまざまな出来事が、ぼくのことを思い出す。そうやって、思い出されるたびに、ぼくの輪郭が明瞭になっていく。 二〇一九年十一月八日 「考察」 自分を破滅させるものを愛する人は多い。一部の人間は破滅すること自体を愛することもできるようだ。詩を愛するひとは多い。詩で破滅する人間の多さには驚かされる。ぼくもそのひとりだ。だが破滅するから詩を愛しているのではない。いずれ、すべてのものが破滅するのを知っているのだから。 二〇一九年十一月九日 「根本紫苑さん」 根本紫苑さんから、詩集『四角いサボテン』を送っていただいた。見知らぬ光景が、つむがれた言葉から浮かび上がる、といった感じがした。どの詩篇も、見たことのない光景を、ぼくの目に浮かべさせてくれた。おいくつくらいの方なのだろう。言葉の使い方が自在で、落ち着いてらっしゃる。 二〇一九年十一月十日 「安川登紀子さん」 安川登紀子さんから、詩集『自殺』を送っていただいた。おどろおどろしいタイトルとは違って、収録されている作品は読みやすく、共感できるものがほとんどだった。そして、多くの作品が少ない行数で、センテンスも短いものだった。読みやすかった。「疑問」というタイトルの詩など「?/?/?」だけ。 二〇一九年十一月十一日 「箴言」 人間はすることがなければ、自分を苦しめるものでさえつくりはじめてしまうものである。 二〇一九年十一月十二日 「浅はかさ」 蔵書を半分くらい処分した。いま本棚には傑作しか残っていないけれど、傑作でない本でも読み返ししたい本があったのだなあと今朝、気が付いた。コンプリートに集めた作家の本をひとに譲ったりもしたけれど、部屋が狭いことが根本原因でしたことだった。もう取り返しはきかないけれど。浅はかだった。 二〇一九年十一月十三日 「詩論」 互いに見張り合って、言葉の意味をより狭い範囲のものにしばりつけようとする詩人たち。 二〇一九年十一月十四日 「詩論」 しじゅう、言葉を出入り口として、さまざまなものが、ぼくの身体を出入りする。 二〇一九年十一月十五日 「考察」 思考対象がなければ自我は働かない。これは、実験済みだ。メモの断片が勝手にくっついていくことによって、自分が考えてもいなかった詩句が出来上がっていったのだ。自我を思考傾向のようなものとして捉えれば、思考対象がないときに自我が働かないのは当然のことのように思われる。 二〇一九年十一月十六日 「イノック・アーデン」 テニスンの『イノック・アーデン』をブレッズプラスでランチを食べたあと読んだ。2時間弱で読み終わった。つくりものなのだけど、つくりものめいた作品なのだけど、ほとんど善人しか出てこないのだけれど、細部にわたって観察が行きとどいた叙述のため、物語として十分楽しめた。終わりのところで、涙がにじんだ。 二〇一九年十一月十七日 「スイカの缶詰」 醍醐にいたとき、よく自転車で冒険した。ぼくは中学2年生だった。田舎道を自転車でいろいろなところに行った。ある道端に建っていたなんでも屋さんに、スイカの缶詰があった。と、そんな記憶があったのだが、詩を書くようになって、スイカの缶詰の話を友だちにしたら、そんなのないよと言われてショックやった。 しかし、もしかしたら、スイカの缶詰あったかもしれへんし、これからネットで検索してみる。 いまネットで「スイカの缶詰」を検索したら、あったみたい。でも、実物がすぐに出てこなかったけど。なんだか、くわしく知りたくなってきた。 二〇一九年十一月十八日 「考察」 恋なんていつかは必ず解ける魔法だけれど、齢をとっていろいろ経験すると、人生という魔法にかかって、なにもこころにかけていないひとのしぐさでさえ、いとしく思えることがある。これは、人生の魔法ともいうべきものであって、けっして解かれることはないものだ。 二〇一九年十一月十九日 「2011年4月5日のメモ」 自分の生が、生の瞬間が生き生きとするのは、真実の一部を虚偽の一部と交換するからではないかと書いたことがあるが、じつは、その大方を虚偽と交換するのではないかというのが、文芸や音楽に忘我となっているときのことを思い出してみて、考えたことだ。 二〇一九年十一月二十日 「2011年4月13日のメモ」 レックバリの小説には、そこかしこにユーモアがある。ユーモアこそ、知性のある証しだと思ってきた。皮肉には知性がない。皮肉は、愚か者が口にすることのできる唯一の武器だ。あまり威力がないのだが。ユーモアが愚か者によって口にされるのはまだ見たことがない。愚か者が口にする言葉をユーモアに解することはあっても。 二〇一九年十一月二十一日 「日付のないメモ」 人格も、人柄も、その言葉も、その行動も、その微笑みも、その悲しみをたたえた瞳も、仮初めのもの、ただひとときのものに過ぎないというのに、なにをそんなに気にかけることがあるのだろうか。 二〇一九年十一月二十二日 「日付のないメモ」 今 陽子の「さよならの嵐」のシングルのB面「別れたあなたへ」を小学生のときに聴いて、どきどきしていた自分がいた。この曲のタイトルが思い出せずに、友だちの友だちにサーチしてもらった。A面のタイトルは憶えていたのだけれど。大事な方ではない方を記憶しているという、変な脳みそ。 二〇一九年十一月二十三日 「2011年4月1日のメモ」 五条大宮の公園の入口に、コブシの木に白い花が咲いていた。六弁の花。咲きはじめて、二、三日で満開となるらしい。ぼくの目には三分咲き。しかし公園に入って行くと、満開のものもあり、ほとんど裸木のようなものもあり、つぼみをつけた緑葉樹とも混在していた。 二〇一九年十一月二十四日 「2011年4月8日のメモ」 ひとの作品を評するときの言葉には気をつけること。ときには、いや、かならずだと言ってもいいだろう、それは、自分が自分の詩をどう思っているのかを表わしているのだから。 二〇一九年十一月二十五日 「考察」 過去は2つある。した過去としなかった過去である。した過去は現在につながっている。では、しなかった過去はどうか。これもまた現在とつながっているのである。 二〇一九年十一月二十六日 「日付のないメモ」 その雨は顔となり、その顔は雨となった。 二〇一九年十一月二十七日 「雑感」 田中元首相がロッキード事件でアウトだった過去があるのに、なぜいまの首相はアウトではないのか、不思議だ。 二〇一九年十一月二十八日 「2011年4月16日のメモ」 お墓参り。お墓の場所 18区91 御影石の黒い石の墓。この区域に御影石のお墓は、うちと、もう一軒だけ。見晴らしの良い高いところだが、足腰が弱ったときには、登るのがつらいかもしれない。他の多くの墓を見下ろす場所に立って気持ちがよいのもなんだか。 二〇一九年十一月二十九日 「ひんまがっちゃったひとはいないだろうけれどね」 どぶさらいしたときの臭いってものすごいね。鼻がひんまがっちゃうね。って言って、ひんまがっちゃったひとはいないだろうけれどね。 二〇一九年十一月三十日 「2011年4月13日のメモ」 八雲さんに小物屋さんに連れて行ってもらう予定なのだが、いまべつに欲しい小物などひとつもないのだが、じっさい目にしたら、ああ、これ必要だな、などと思えるようなものに出合えるような気がする。と、ふと、思った。 二〇一九年十一月三十一日 「日付のないメモ」 自転車に乗っていてトラックにはねられそうになったとき、時間がとまったような気がしたことがある。トラックの運転手たちだけではなく、横断歩道の向こう側にいたひとたちの顔、ひとつひとつまでもが鮮明に目に飛び込んできたのだ。



詩の日めくり 二〇一九年十一月一日─三十一日 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 0
P V 数 : 325.1
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2023-01-01
コメント日時 2023-01-01
#現代詩 #縦書き
項目全期間(2024/04/20現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
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叙情性00
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2024/04/20 12時46分57秒現在
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