白夜の終わり - B-REVIEW
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白夜の終わり    

永遠に 暮れることはないはずだった 果てしない白夜の祭典では ようやく訪れる黄昏であっても ほとんど待ちくたびれたりは しないでしょう まるで眩しい 日射しにあふれる にぎやかな目覚めのときみたいに 誕生して間もない 誰しもの女神にとって 祭典の終わりが 告げられるときが あるかもしれない しばらくぶりに 育まれる祝福とは そっと想うことだけなのです 祭典の跡には残滓があって どうしても 失われはしないです 瑠璃色の夜空には 綺麗な彩りをした波紋ですら しっとりと映っていたのです まるで深海の奥底からもつながる 静かな呼吸のように 小さな宇宙には 確かに極光が緩やかにも 映し出されていたのです とても柔らかい天幕が そっと耀いていました ずいぶんと遠方を望んでいた 射手座の辺りでは ケンタウロスが 銀の弓を背負っているだけでした きっと敵討ちが 臨まれていたとしても 耀いていた夜空には 暗闇を覆いながら 天幕があるのでした きっといつか迎える朝に 明るい太陽とたくさんの鳥たちがこぞって 極光に彩られている 天幕をそっと降ろすはずなのですから 喜びとともにあるはずの 普段どおりにある 平和がもたらそうとする 哀しい戦争があっても 暗夜の始まりは 白夜の終わりでもあります 遠い海の向こうでは 白夜の祭典があっても 遠い静寂でしかありえません ひとたびケンタウロスに託された 穏やかな夢の終わりを報せるため 未来にあるはずの手紙には 明るい朝の幸せを届けるはずでした 暗夜の始まりに向かって 駆けるケンタウロスは 哀しい戦いの最中にありました 銀色の弓を携えて 少しずつでも休息をとりながら 彼方の夜空を越えながらも 星々のあいだを 馬蹄の悲しい音も立てず まっすぐに駆けていました すでに白夜は 終わっています 険しい孤独によってのみ 古びた天球を支配しようとする 小さな北極星の幻影を射ち落すため 沈黙をしながら 金色の矢を放つのです


白夜の終わり ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 8
P V 数 : 753.1
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2017-08-09
コメント日時 2017-08-15
項目全期間(2024/04/26現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
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音韻00
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閲覧指数:753.1
2024/04/26 07時25分51秒現在
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    作品に書かれた推薦文

白夜の終わり コメントセクション

コメント数(8)
竜野欠伸
(2017-08-09)

皆さま こんばんは 今回の詩投については、注釈を入れなければ難解な詩でもありうると思いました。他の点についても反省点はありますが、鑑賞の手がかりを入れようと思いました。よろしくお願いします。暗喩が多すぎるため、整理させて頂きます。よろしくお願いいたします。 ①ケンタウロス:人馬一体と言うことからと言うことによる日米同盟:上半身だけの人間は米軍:下半身だけの馬体は自衛隊 ②夜:冷戦後パックス・アメリカーナ時代でアメリカにより世界の軍事バランスの秩序が守られているグローバル社会 ③白夜:②+オバマ政権以前のアメリカが世界平和を担っていたとされる社会 ④暗夜:②+トランプ政権以降のアメリカが政界平和を担っているとされる社会 ⑤北極星:北朝鮮の金正恩政権 ⑥北極星の幻影:⑤によって軍事開発されている長距離核弾頭ミサイル(火星型も含む) ⑦弓矢:軍事力 ⑧誰しもの女神:全世界の子供たちのつながり ⑨手紙:報道ニュース ⑩祭典:⑧による自由な遊び時間 ⑪極光:(オーロラの別名ですが)北緯38度線で仕切られている朝鮮戦争休戦ライン

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湯煙
(2017-08-11)

注釈に目を通して、なるほど。政治情勢をめぐっての私たちの行く末について綴られた作品と、そんな感想をもちました。白夜から暗夜へ、新たな終わりと始まり。変化の時を迎えることを呼び掛けていると。神話といいますか、語り口から遠い過去について詠われたような印象も受けますが、実際は際どい感じになりつつある世界についてなんですね。アメリカならアメリカ、日本なら日本と。時事をめぐる詩といいますか、こうした作品は私なんかはわりとどストレートな表現でいってしまう傾向があったりしますが、この作品のような比喩表現もできるんですね。スケールの大きな作品と感じます。金色の矢を放ち、その後はどうなったか。行方が気になりますね。

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ハァモニィベル
(2017-08-11)

コメントさせていただきます。よろしくお願いします。 一読したとき、独特の語り回しが、箇所箇所で異様に「です・ます」調に崩れるところが点々とあるので、その部分だけ抜き出して繋ぐと、メッセージが現れる暗号詩なのであろう、と思った。やってみたら、成立していたので、それを一つの鑑賞として述べることもできるのだが・・・、それは、まあ気のせいということで、本論に入ります。 (結論としては、) 所謂「現代詩」を一般の(教養ある)読者が読んだ場合に受けるでろうナンセンスな感覚を、そのまま専門的マニアにも感じさせる現代詩のパロディ作品として、わりと面白く読みました。 私にも、『 日曜日のザナドゥは後戻りできないホ短調』(2016/03)という作品がありますが、私が書くとどうしてもポエジーが含まれてしまうので、本作品のように、外形の捻り具合に比べて内部は単純だという面まで抵抗なくパロディにできている点では、本作はよりパロディになっているなという印象です。 作者による注釈によって、それがより強調された感があって面白かったです。 (わたしの使う「面白い」はfunnyでなくinterestingです) ただ、作品は、書かれてしまうと作者の手を離れ、完成は読者に任されるものですから、本作品の場合などには特にですが、《読者による注釈》もまた存在し得るだろうと思います。 『白夜の終わり』は九聯構成で 「暮れない白夜」が終わり、「瑠璃色の夜空」に変わった。  やがて降ろされるその、深海の呼吸〔のように明滅する〕  夜空の「天幕」の中を、「ケンタウロス」が駆けていく。 といった感じの (なぜこう美しく書かないか疑問が拭えない)長い長い作品ですが、 中心になる語は「 」で括った4つの語句に絞れます。 この4つの言葉について、 私流の注釈(つまり勝手読み)の一例は、 以下のようになったりします。 「暮れない白夜」  《この里に手鞠つきつつ子供らと遊ぶ春日は暮れずともよし》(良寛) 「瑠璃色の夜空」   瑠璃色=濃い青であり、深海に通じる。深海は息苦しくもあるが   圧力もすごい。そして闇である。ただ、闇の中で自ら発光する魚もいる 「天幕」   テントなら若者であり青春モードで注釈したいところなのだが、良寛の   せいばかりではなく、光から闇へと来ているので、「天幕」もここでは   医学用語(大脳と小脳を仕切る骨の壁=天幕)で解そう。この大脳側に   動脈瘤ができることが多いが、そうすると「眼前暗黒発作(=めまい)」   に襲われたりする。 「ケンタウロス」   半人半獣を徴すので使い勝手のいい象徴であるが、ここまでの私流の   注釈の流れでは、生と死に関連してきたこと、と、ケンタウロスが   《夜空に輝く二人の人馬の姿にちなむもの》であることから、此処では   ケンタウル祭―→『銀河鉄道の夜』を連想し、そこから、死と再生   の冥府降りの物語を勝手に深読みしたかったなあ、と不満までを註記し   てみるのも、やはり、読者としての奪われない権利であろう。       ジョバンニは自分といふものが〔…〕       みんないっしょにぽかっと光って       しぃんとなくなって〔…〕そしてその一つが       ぽかっとともるとあらゆる広い世界ががらんとひらけ  あらゆる歴史がそなはりすっと消えるともうがらんと       したたゞもうそれっきりになってしまふのを見ました。                    (『銀河鉄道の夜』より)   以上です。

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竜野欠伸
(2017-08-13)

花緒さん しなやかなコメント本当にありがとうございました。 なかなかお返事できず遅れまして申し訳ないです。 「寓意」なる言葉の意味をよく理解できました。寓意を暗示として多用した詩作でもありますね。核弾頭搭載型ミサイル発射実験を巡る国際情勢ということを宇宙に例えました。戦争を暗示することは、とても精神的には取り越し苦労も多くあって、金正恩のスラング名称など汚れた言葉なども想いのなかにありました。ですが、きれい事だけでも済まないのが戦争ですから、言葉で済めば良いという考え方、この場合、力で済めば良いと言う考え方、主に、このふたつに考え方が集約するわけです。僕は、二段構えに捉えることが大切かなと考えましたので、出来るだけ、可能な限り描写を、丁寧にした次第です。言葉だけでの解決は無理だろうと考える方も多いと考えますが、詩書きの端くれであればこそ、このような詩作になりました。 <戦争>の意味も考えやらも、さまざまに説得力のある文脈による出自があってよい最近でもあります。その解釈についても、文脈での主張を最低限に控えて、ここでは読み手に委ねることが間違いないことだろうという考えもありました。 ここまでお付き合いどうもありがとうございました。   湯煙さん  丁寧なコメント本当にありがとうございました。  ずいぶん割とですが、戦争については反戦詩文化がありますけれども、そこには、政治的な主張など、詩には成りにくいものもあるかもしれません。一方で、貴重でもある命のことを思えば思うほど、愛憎といいますか、仔細に及ぶまで人間は生き方を追求します。詩作は宗教ではないとも考えますが、戦争未満や政治未満や宗教未満の詩作はとても大切と思います。ですから、ストレートに表現することを変化球気味に考えてしまいました。  神話という言葉は、もったいない言葉ですが、世界が成立する前の話(話半分でもあるなと思いますが)は、詩作でも小説でも、じっくり取り上げていきたいかなぁと思います。神話が実際のモチーフになることは、希有ですから、寓話と言いますでしょうか、そのようなものであれば、ショートメッセージでもある詩でも扱えるのではと思います。スケールというか大風呂敷になってしまうと大変ですが、軍事力としての金色の矢が放たれないで済むことを祈っています。 北朝鮮のミサイルの命中率は分かりかねますが、脅威であることには違いなく、争いごとで一触即発な事態では、特に、リーダーが他者を信じることができるかどうかですよね。想いの矢を射るという行為では、他意ですが、想いの人に注目を浴びることでもあります。軍事的な緊張では、対空ミサイルかもしれませんが、トランプさんには、同じ土俵には乗って欲しくないなとも思うし別次元の戦いを収めて欲しいナとも考えていました。戦争行為が解決であるとも限らないのですが、力を誇示することも選択肢ではある一方で、それだけが戦争行為だけではないし、日本ももっとその辺を意識して欲しいかなとかも思います。いわゆる情報戦に突入しているのでしょうが。  ここまでお付き合いどうもありがとうございました。 ハァモニィベルさん  コメント本当にありがとうございます。 お返事遅くなって申し訳ないです。  幾つかのポエムのレイヤーと言いますでしょうか、この場合、背景描写といたしますが、これらを読み解くことをしていただき詩作をしてみた甲斐がありました。嬉しいです。『 日曜日のザナドゥは後戻りできないホ短調』読ませて頂きました。シュヴァルの理想宮の話などが埋め込まれたことなどは、僕には気がつかなかったのですが、はっする逸話が出てきて楽しいですね。僕は、やはりザナドゥを示すものが世界にあるのかという考え方もやはり吟味した方が良いという考えです。そこで、ここで限定して、例示的にも、明示的にも、ザナドゥ界を人間の桃源郷として、考えます。 当たり前のことかもしれませんが、社会は通念として、やはりレトリックの一種かどうかは別として、法治国家が日本社会である限りで、性善説によっても性悪説によっても、法治国家が国民の安全を満たしているという考え方によって、いつも満足したりそうじゃないと思ったりする人間の一人です。 つまり、①ザナドゥ的な桃源郷としての社会と②世界を法治国家による統治が行き届く社会③現実界のみを示す社会、に分けられるとここでは、仮定することにいたします。 さて、この詩は、社会の風刺として描いてみたものでありました。その風刺のなかでも、最も存在感をもとめたいことが、僕にとっては※「大戦中の日本人による原爆体験」と思っていたところが、描写不足でもありました。実はこの点が、ベルさんの疑問点でもある、美しさの描写に歯止めを掛けていました。白夜とは、太陽による自然な原子力のひかりのイメージで原爆投下以後の社会のイメージを膨らませたかったのですがそうも上手く事が運んでいないようです。悲劇的犠牲的なところよりも、もっと楽天的生産的なところが意外にも伝わっているようです。加えて、暗喩の解釈を自由に出来るとは、面白い考えです。思いもつきませんでした。それは、混沌というよりも明るい兆しとしてあるのでしょう。   さて※を考慮する場合、①では※を超越的に克服し、被爆経験が全世界的にもWW2一度限りの経験で済む社会です。この場合、この世界ではすでに核戦争行為は回避されています。②では、戦争が起こっても通常兵器での局地戦で済みますが、核抑止力という考え方を広めることになり、世界では核の拡散がより広く起こります。核抑止力という現実においても、報復を含めた信賞必罰がありえる以上、※の経験があっても、核の抑止力が世界の均衡を支配します。③では何が起こるか分からない社会です。現実に※の経験により悲劇的な対応を選ぶ社会でもあります。力によって支配しようとするカオス的現実をも許容した、戦争行為を片面的正義として選ぶ闘争社会です。  これらで説明をしていきたいのが本音なのですが、①②③は朝昼夜みたいに輪廻することかもしれないし、三国志みたいに天下三分の計を立てて①②③を誰か天才軍師がいて国家均衡をさせることが起こるかもしれない。兎に角、何とか平和なアプローチがあればと思っています。  素敵な比喩の読みもあり、詩書きの端くれとして、淡い情熱を思い出すことが出来て嬉しい限りです。鋭意、筆を執って頂きありがとうございます。宮沢賢治は、平和が続く夜空を綺麗に描いていたことを、明るく知ることも出来ました。命の名残が、詩作であったとしても、失ってしまう文化ではきっとないのでしょうね。まだ詩人の端くれごとき時分では、世情を語るに、まだつたないのかもしれませんが、さまざまな元気をいただきました。ちなみに、比喩にある他の言葉にある注釈では、「天幕」でもある眼前暗黒発作がとても大切なキーワードとも思いました。リーダーでもある政治家が眼前暗黒発作となったら、どうなるだろうとかやや心配に思いました。やはり、終わりよければすべてよしで、ソウルでもピョンヤンでもグァムでもいいから、喧嘩の後は握手でも終わって欲しいと願い、ケンタウル祭が平和のお祭りでもあればいいなぁとも祈りました。

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黒髪
(2017-08-13)

>まるで眩しい >日射しにあふれる >にぎやかな目覚めのときみたいに こういう詩句のポエジーは、竜野欠伸さんのポエジーであり、特徴でもあるはずです。 >⑧誰しもの女神:全世界の子供たちのつながり 全世界の子供たちがつながっている、そんなことは、どうやって発想するのだろう。 >瑠璃色の夜空には >綺麗な彩りをした波紋ですら >しっとりと映っていたのです これはオーロラでしょう。 毎夜、空では神話の生き物が半日の間ずっと、様々な営みを続けている、そんなことに気づかされました。 では、それはきっと、とても自由な想像力を、働かせているという作者が表れているんでしょう。 そして、軍事的な世界、が、時の歴史の中におかれたとき、そういうことへの関心と思考を、働かせなければ どうしようもない、そんな、民主主義の、平和主義の、良いところ、それを、世界の子供たちがつながるという、 現代ではどこかに拡散しているであろう、もはやシンボルのない普遍性の理想が、描かれているのだと思いました。 正確な言葉の使い方、つまり言葉を使うのに誇張や恣意性がないという特徴を感じました。 この作品は、素晴らしいと思います。プロの詩アンソロジー、例えば、 管啓次郎・野崎歓編『ろうそくの炎がささやく言葉』に載っていてもおかしくないな、と僕は感じました。

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竜野欠伸
(2017-08-14)

黒髪さん 心を広くするようなコメント本当にありがとうございます。 自分には、この種の政治的な動乱について、詩を書くことしか出来なかったのです。詩書きの端くれとしか思ってはいません。ようやく、暗喩に注釈をつけることで、暴挙として政治的な動乱を風刺として、捉えることでしか、社会の一員でいられないと感じたからです。随分と以前に、政治家とは、絵に描いた餅を食べる職業でもあるのだろうと考えたことを思い出しもします。珍しいことかも、知れませんが、家族で出版社をしていたに等しい時代があります。父は名前だけではない編集者でもあり、しかし、人間味に満ちた経営者でもありました。その会社はもうありませんで思い出だけになっています。橋の専門誌をやっていました。信じられないかも知れませんが、北方領土に橋を架ける計画とか、韓半島と本州との間にトンネルを掘る話だとか、本当に絵に描いた餅はずの話が実際の土木構造物の設計図だったりするので、天下国家の話を何処までも好きな人でした。難しい話もあるのですが、ひと昔前の政治家の類をよくも悪くも、伝え聞いています。そんなことが影響しているかも知れません。暗喩だけで、詩を書くと社会風刺にもなるようです。出来れば、北朝鮮のミサイルの設計図も、父には冥土の土産に持って行って貰いたいぐらいですね。宇宙に架ける橋が、この場合は、核搭載のロケットでもあります。暗喩としてだけの詩であって欲しいともねがいますが、寂しさと切なさが出てきますね。北朝鮮のおもちゃのはずの兵隊が、実際の人間の命であり、他人さまの命を左右する訳ですから、とんでもない動乱です。暗喩としての風刺は、成功したかも知れませんが、油断なりませんネ。シンボルを欠くことは、単にこの風刺が、政治家の風刺ではなく、社会風刺であるからだと思います。まだ実力を付けたいところですが、これはこれでも、良かったのかなと思いました。暗喩として、ケンタウロスと誰しもの女神の対置が、詩形式を保つことをしていました。 読んでいただきありがとうございました。

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田中修子
(2017-08-15)

私は、自分の成育歴から、反戦のシンボルとして原爆のヒサンさを訴えるような詩には、それだけで反感を持ってしまうどうも悪い傾向があります。 当時被害を受けた方の手記とか文学は、特に反感などなく、読めるんですけれども。 けれど、竜野さんのこの詩は、なんだかとてもいい、と思いました。 注釈がなくてもきれいですし、注釈を読んでから読んでもなるほどなァ、と思うし。 あんまりに直接的な表現より、こういった、きれいさのうちにかなしみがあるような詩って、やさしいな、と思うんです。

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竜野欠伸
(2017-08-15)

こんにちは。 お返事ありがとうございます。 反戦というと傍観して何もしないことにつながる 見方なのかもしれません。一見平和に見えますが。 武器があってもなくても、人間には力があります。 その力をどう考えるのかという解釈もあるでしょうし。 その力をどう暴力にしないのか、ということに 対処するのが、本当の反戦でしょうね。 様々な方の考えもありましょうが。 そんな下りよりも素敵な感想を頂き嬉しいです。 この感想の方が大切なことなのでしょうが、 武器と言いますか、武装具という言いますか、そういうものの耽美的なところも 感じたこともあります。凶器には純粋に残酷な機能しか無く無駄な設計はないとも 何処かで聞いたことがあります。そんな凶器を国家の特定の人間だけがそもそも管理するのは、 そもそもおかしく、シビリアンコントロール(文民統制)があります。 自衛隊の日報管理逸失がこれほども問題にもなります。制度の考えとかは退屈ですよね。 だからかなぁ、この戦争社会風刺のジャンルはわかりやすい文であって欲しいし、 暴力だけをクローズアップしてもつまならいし、 日々の話題の抽象化や捨象化をした挙げ句の果てです。 読んで頂きありがとうございました。

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