煩悩自由律１０８×２日+継……
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年末は楽しく飲みたいねって事で、楽しさ１０万馬力！
秋の夜長が鎌首もたげ 三日月の首に噛みついた くるりくるりと悶える月も やがては精も魂も尽き 星の砂漠をずるずる引かれ 山の向こうで丸呑みにされる 秋の夜はここからが本番だ。 まあ、一杯やっていきな。 もう年の瀬だって？ 小せぇことは、気にしちゃいけねぇ。 １，身だしなみ 靴下よ、喧嘩するのは止めてくれ。朝は非常に忙しいんだ。仲裁している暇なんか無いよ？ 今日は右足、明日は左。違う色では履けないよ？ 『靴下の回答』 喧嘩じゃねーよ、反抗だわ。あんなにあわあわぐるぐる回しておいて、指があるだけマシだと思え。 『宇宙の羅針盤』 チクタク時計は頑張り屋さん いつもいつでもチクタクチクタク 太陽と月の真似をして ちっちゃな夜空を回っているの でもね、でもね、時計さん 彼女とお喋りしている時は テクテクソンタクして欲しいなぁ ２，職場 『レベルカンストの千歳幼女が年齢を知られた時に放った台詞』 朧幻 世の夢を負い、浮かれ気のまま冥土へ下ればよいものを。暮れる心に鞭をくれ、覚めたところで救いはないぞ？ 『働く手下』 涙が君を虐めていたから、ツノを晒して怒ってやった。すると涙が仲間を呼んで、君はますます泣いてしまった。 それなら僕は触れないでおこう。そっと君から距離を取る。やがて涙は消えたけど、君の言葉も消えてしまった。 ガーゼを重ねたハンカチを、涙の跡に当ててみた。ふにゃっと笑った君の目に、涙の影が滲んできたんだ。 思わず君を抱きしめた。力一杯抱きしめた。君はわんわん泣き出して、僕もつられて泣いてしまった。 涙が君の手下だって事、僕は最近知ったんだ。今こぼれ落ちた涙の雫は、君の敵かな味方かな？ 『まるで魔法使い』 神様は“夜”を愛でたのさ。キラキラ星をちりばめた薄いベールを被せてあげて、月のティアラをそっと乗せたの。そして最後に神様は、誰の目にも触れないように、世界を闇で覆ってしまった。 でもそれは、夜がして欲しかったことじゃないんだ。だからね、アリス君。君の足下に流れ星が落っこちてきたら、そっと裏に返してごらん？ 夜の綴った恋文が、小さな文字で書かれてるはずだから。束縛したがる神様の千里を見通す目を盗み、密かに自由な恋を楽しむ聖夜にきらめく恋物語さ。 「恋文ってラブレター？」 そうだよ？ 「ラブレターって好きな人に渡すお手紙だよね？」 そうさ！ ああ、ラブレター！ なんてワクワクするフレーズだろうか。眠れなくなるほど想う相手に誠心誠意まごころを込めて綴り、心臓が張り裂けそうなほどの勇気を振り絞って渡す、人生の一大イベント。甘美な響きじゃないか。 「じゃあ、お月様の好きな相手はわたし達の星にいるの？」 うん？ そういうわけじゃないと思うよ？ 「好きでもない相手にラブレターを渡すの？」 えと、それは―― 「浮気？」 違！ 違うんだよ、アリス君。そこは、ほら、大人の都合で、その―― ３，お昼ごはん 『いただきます』 どんぶりを前にすると思うね。 こんなちっぽけな体を維持するのに、本当にこんな量が必要なのかって。 『神話における創世記の不確かさ』 わたしと神と百足の王が 闇雲に時を転がしたから 空と大地の距離が縮んで 世界はやがて窮屈になり ∞に広がり続ける大地は 迫る空をかわしきれずに 逃げ場を探して丸くなり 端と端とが繋がり合った こうして出来た星の名は 一周回って地球となった 自分の作った唯一の庭が 球体へ変わった事に怒り 神は世界の破壊を始めた 自業自得の業を背負った 神など恐れる事も無しと 世界各地の勇者が集まり 身勝手な神の討伐部隊を わたしの庭で結成した後 方舟に乗り宇宙へ飛んだ そのころわたしはねとげをしてた かみもゆうしゃもいないせかいは なんてここちがいいんだろう ねとげにちょっとかきんした ちいさなちいさなゆめをみる えいゆうたんさえむりょうであそべる こんなせかいがすきなんだ どんぶりを前にすると思うね。 無限に広がる空想世界を維持していくのに、こんなちっぽけな量で本当に足りるのかって。 『ごちそうさまでした』 ４，眠たい午後 『寝ぼけた言葉遊び（え？ 全部言葉遊びなんじゃないかって？ いやいや、そんな馬鹿な）』 木の葉 言の葉 琴を弾いて 恋の羽衣 事の始まり 色めく木の葉を散らせた衣は、秋空にも似た恋の羽衣。紡がれて舞う言の葉に酔い、琴を爪弾く彼女の指を、そっと握って連れ出した。これが二人の事の始まり。 『ちょ、聞いてくれ！ 替え歌は元の歌詞を全て書き換えれば著作権に引っかからないんだってよ！ あ、音源を使ったら、曲の著作権には引っかかるけどな（笑）』 少年P君 音速越えます？ 発狂寸前 メタモルフォーゼ ゴールのテープが半裸で逃走 名古屋市閉鎖のパンデマインド ラッキースケベの主人公 フラグの修理はお姫様 大仏バスター ドン・ピシャリ 踊るよ ろくろくびー 詩体が描く海の鼓動 僕らの舟は波を返し 焼売売りの１２連打 応！ 傀儡傀儡のスメル萌え きらりと咲いた流れ星に 願いを掛けて籤を買うよ 半丁博打 当たれば宵 発！ 帰りの電車は博多行きぃ 『～間奏～（……私はほんものの神だ。お前、こんな物を書いてると緑髪のあの子にネギで叩き殺されるぞ？ 光線銃で撃ち殺されるぞ？ もう少しマシなのに書き換えろ）』 快感偽装の嬌声ラジオが 掛かりっぱなしの安寧唱和 歌えぬ音痴が罪だというなら 罪人同士で愛しましょうか？ うつむいちゃってる君の手を そっと握って誘うんだ ほらほら、顔を上げてごらん？ 月夜が すっげー綺麗だぜ！ 平行線の 異世界さえ 僕らの絆 断ち切れない カルマが描く 無限輪廻 今日、愛する二人は蘇る 天球銀河 世のことわり 僕らの前に立つのならば 定めを裂いて 君を守る この両手が常軌に焼かれても 『乙姫がどうして玉手箱を渡したのか』 あれさ、太郎が開けるじゃん？ 老人になるじゃん？ 死にたくなるじゃん？ じゃあ、どこで死ぬかって話さ。間違いなく、海に身投げするだろうな。乙姫はな、待ってるんだよ。ずっと、太郎を待ってるのさ。老人になった太郎を、もう一回竜宮城に引き込むために。ああ、間違いなく乙姫は“姫”さ。我が儘な、お姫様なんだ。 ５，定時で帰る 「ねえねえ」 なんだい？ アリス君。 「詩の在庫が切れた」 ……え？ 嘘？ 「ほんと」 来月はいいんだけど、そのあと何を投稿すればいいんだ！？ 「知らない。考えたら？」 これらを考えるのに何ヶ月かかったと思ってるのさ！ 「キレないでよ、面倒くさい」 おお、神よ。 「私、神様」 マジ！？ 「まじ」 じゃあ、詩を早く書けるような魔法をください！ 「やだ」 何でさ！ 「神様は人間の手助けなんかしない。未だかつてしたことがない」 エンディングテーマ 『最近流行のケバブ的な』 青い 果実 吊して 薄い ナイフ 当てたら 垂れる 蜜を 啜って 口づけしてあげる 同じ 声を 上げるの 誰も いない 世界で 溢れる 旋律 人型レクイエム ６，ただいま 良いお年をお迎え下さい<m(__)m>
年末は楽しく飲みたいねって事で、楽しさ１０万馬力！ ポイントセクション
作品データ
Ｐ Ｖ 数 ： 1293.5
お気に入り数： 0
投票数 ： 0
ポイント数 ： 5
作成日時 2019-12-30
コメント日時 2020-01-03
| 項目 | 全期間(2024/04/20現在) | 投稿後10日間 |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 3 | 3 |
| 技巧 | 1 | 1 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 1 | 1 |
| 総合ポイント | 5 | 5 |
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 3 | 3 |
| 技巧 | 1 | 1 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 1 | 1 |
| 総合 | 5 | 5 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
あけましておめでとうございます。お読みいただきありがとうございます。 読者の不意を突くのも、作者のお仕事なんですよ～（笑） 詩の坩堝と評していただけるのは嬉しいんですけど、今回はあまりパッとしなかった在庫品を集めてきたって感じですね。定点カメラに比べて単発火力が低いので、個人的にはぼんやりした雰囲気になってしまったかなって気がしています。 二番煎じじゃいけないと思って色々手を打ってはみたものの、書いているのがわたしなので、なんとなく同じ色が出てしまいます。 楽しさを感じながらも、どことなく品を漂わせられるような作品を作っていきたいですね。
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