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ゆうなんぎい   

仲程 
作成日時 2017-11-10
コメント日時 2018-03-06

 

観音山のすそ野に拡がる田が 今年は三色パステルの絨毯になって そよと花が揺れる ときおり 少し遅れて 風にすれる音が続く 明日 あの人に見せたい と思う場所が またひとつ増えたというのに あの人の明日は とっくに僕の知らない世界で たぶんもう繋がってはいない それでも コスモスが揺れ 少し遅れて 風にすれる音に つながる ブーゲンビリアの揺れる生け垣の その向こうに住んでいたあの人のもとまで 連音のように 思いのうちのひと粒でも 連音のように 届け いつまでも 僕の気持ちは あの人の心の隙間に 繋がりたがって ゆうなんぎいのいとの そよとばかりに  


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静かな視界静かな視界 (2017-11-11):

四連が、ほどよく良いバランスで構成されていますね。 人の人生はいろんなものを生んではいきますが、多くの決別もありましょう。 そのわずかな希望を、どこかに記録しなくては人はあまりにもかなしいものです。 そんな時に生まれた作品なのかもしれませんね。

庵真悠一庵真悠一 (2017-11-11):

あなたの生きている感じが伝わってきて、個人的にはとても好き。前向きでいて、自然とも繋がっている。 頑張ってください

仲程仲程 (2017-11-12):

静かな視界 さん お読みいただきありがとうございます。 そうですね。デジャブのこともあるし、関係ないとわかりながら、なつかしい景色が思い浮かぶときがあります。その都度、書き留めればいいのかなぁ。 コメントありがとうございます。

仲程仲程 (2017-11-12):

庵真悠一 さん お読みいただきありがとうございます。 何か感じていただいたようで、幸いです。

なかたつ (2017-11-14):

 旅先にあるような風景から始まる作品。それでも、不思議な点があり、田が三色パステルに染まるという。田と言えば、稲の緑や稲穂の黄色ぐらいしか思い浮かばないですが、三色パステルという少々自然色から離れた色が拡がるということ。そんな風景に見惚れていると、どうしても視覚が優先されますが、気づけば遅れて風の音という聴覚が刺激されています。  第二連で、そんな風景に出会えたことを誰かに知らせたいという思いがあります。この思い、旅に出ると僕も抱きますね。「あの人に見せたい」なんて思いながら、旅先を歩き、伝える人もいないのに、将来誰かにここをすすめたいなあ、なんていう思い。そんな思いとは裏腹に、あの人は、語り手の「僕」と無関係に生き、あの人は、「僕」の知らない風景を見ているだろうという思い。  ゆうなんぎいにしても、ブーゲンビリアにしても、語り手にとっての住む場所というのが沖縄であり、観音山が旅先での風景だったのでしょうか。関東に住む僕にとって、沖縄が旅先の風景としてあるのですが、この作品では沖縄が住まいであり、観音山が旅先であるという。そして、「あの人に見せたい」という思いが、少しでも「あの人」に届けばよいという思い。  「僕」の思いが少しでも「あの人」に絡まることができるようにという思い。それがゆうなんぎいが垂らす糸のようになれば、と思いをゆうなんぎいのイメージに重ねてあります。そして、今まで通底していた風のイメージによって、その糸が「そよ」という音によって、揺らいでいる、そんなイメージも喚起されます。  書かれてあること自体は、率直な思いではありますが、特に第2連の核となる思いが、僕自身の思いにも共感できる部分があり、惹かれました。僕自身は、いろいろな風景を見て、感動して、それに留めておくだけではもったいない。世界には、こんな風景があるのだぞと誰かに伝えたいという思い。そして、それをゆうなんぎいの垂らす糸に重ねるイメージが巧みだと思いました。

夏生夏生 (2017-11-16):

仲程さん、御作にコメントさせて頂きます。 切なさが風にのってやってきました。どうしようもない、戻れない、それでも思いは残り、募る。 三色パステルの花畑と愛した人への思いが美しい切なさを読み手に残すような、あたたかさを感じる作品だと思いました。

仲程仲程 (2017-11-16):

なかたつさん お読みいただき、また、よりそったコメントをありがとうございます。 蛇足になりますが、休耕田の花が、予想外にきれいだったもので、はい、そのあとは細かい名称などは正確性よりも雰囲気優先で書いてしまっています。なかたつさんに共感できるなにかがあったということでうれしく思います。

仲程仲程 (2017-11-17):

夏生さん お読みいただきありがとうございます。 >切なさが風にのってやってきました。どうしようもない、戻れない、それでも思いは残り、募る。 そのとおり、というかより素敵な表現で、、、 ありがとうございます。

沙一 (2017-11-26):

片想いの切なさと、沖縄の風景が重なり、とても美しい詩だと思いました。 爽やかな風と、花の色。 その場にいるような気分になり、癒されます。

白島真白島真 (2017-11-27):

タイトルにもある「ゆうなんぎい」が分からず、検索しても「沖縄の和食食堂」としかでず、 ようやく海のそばでも咲く「おおはまぼう」(ゆうなの木)であることが分かりました。 いろいろな花と風、色彩感覚の中に喪失感が見え隠れしていて美しい詩ですね。 「ゆうな」が終わった恋を「もう言うな(ゆうな)」にかけてあるのかとも思いましたが それは考え過ぎかもしれませんね。

コーリャコーリャ (2017-11-27):

おっこれは自然系ですね さいきんじゃめずらしいタイプ 僕もゆうなんぎいが方言なのか 古い歌の感じなのかぜんぜんわからなかったですけど 白島さんのレスをみてそうだったんだーと思いました(無学 風をじっと聴くってことはもうほとんど都会に住んでるひとはしないことですよね やっぱり広くないとそんなことはできないし 昔のひとはわりかしそういうとこに住んでたので(当たり前 それはそれですばらしい詩を書きますよね 自然はすごくて美しいですもんね

仲程仲程 (2017-11-29):

沙一さん お読みいただきありがとうございます。 片思いといえば片思いですね。確かに。年を重ねると、もう会えないだろういろんな方がいます。 その場にいるような雰囲気というのは、お、とうれしくなります。 白島さん お読みいただきありがとうございます。 居酒屋「ゆうなんぎい」のパワーすごいですね。ほんとなのか? と思い私も画像検索したらww 泡盛瓶がずらっと!! ゆうなの木、ほんとは糸なんか垂れないのですが、、と説明しすぎちゃいけませんね。 ありがとうございます。 コーリャさん お読みいただきありがとうございます。 そうですね。この前、出張で小さな駅から目的地まで25分間歩きましたが、ほんとに静かで、驚きました。車を使うと通り過ぎちゃう風景とか言いますけど、とにかく静けさのほうが、、 田舎で育ったはずなのに、慣れってのは、とかつらつら思います。

渚鳥 (2018-03-05):

こんにちは、拝読しました。 パステルというと=パステルグリーンの略だと思い使います。私がそういう世代のせいなのでしょう(汗 ページいっぱいにそよ風が満ちているような、感覚を受けました。 ……

仲程仲程 (2018-03-06):

渚鳥さん お読みいただきありがとうございます。 パステルはコスモスのいくつかの色のつもりです。説明しないほうがよかったかな。


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