クロッキー 4 (夜盗) - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

書かざる言わざる、雄弁に水銀を

黙って笑ってろ、沈黙は金

これを見ているあなた、恥ずかしくはないんですか? 答えられないのですか。 なんでですか。 理由があるという訳でもないのですか? ああ、そうか。 全部、冗談だというのですね。

鳴海幸子

夏は夜。月のころはさらなり

田舎の夜道は暗くとも、恋は華やかで明るい——

沙一

あなたとどんぐりとハナミズ……

悪意のないホローポイント弾

ここには○○の残酷さが描かれている。 ○○が何なのかは、読めばわかる… …かもしれないし、わからないかもしれない。 感じ方は「人それぞれ」だから。

R

祖父の痕跡

黙想を貫いた彼が最後にみたものは…

祖父の遺物が並んだ「私」だけの世界… 彼の深層に踏み込むべく「私」は宝物箱に触れてしまうのか…祖父とは一体何なのか…

つつみ

直列つなぎ-うんこ!!(……

青春の現代詩

青春はいつも、エロくて汗臭い。そして切ないけど優しいところもあり、美しい瞬間もあるけど、昆虫たちも僕らも命を捨てて夫婦になることを受け入れる。それが生きるということだから。個人的には、僕は飯田華子さんの紙芝居を観に行きたい。

蛾兆ボルカ

ちがう星

ピッチャーとキャッチャーみたいだね

それから時々 おなじ星

のいえられこーず

いつまでもあいさつをしてゆ……

伝説の流行語はここから始まった

「かきかきたぶんしない」は伝説になった。わからない人には永遠にミューズは来ない。

のいえられこーず

粘土

こんにゃろっというやり場のない怒れる者よ

ほの暗い系男子がたどり着いた極北のモノローグがきみにはわかるまい

のいえられこーず

菊の花

2020年10月の裏番長/裏大賞

これの良さがわかるまで詩を書くんじゃない

のいえられこーず

死んだベテルギウス

地球は退屈な諦念に埋め尽くされてる

重力に支配された地球人にはわかるまい

のいえられこーず

風吹き抜ける青

残酷なロマンティズムがきみにはわかるまい

そのまま生き地獄で野垂れ死にするといいという孤高の美

のいえられこーず

ぢんせぃ

その喪失感は夢かうつつか

ネットとリアルがボーダーレスな、デジタルネイティブ世代の感性──

沙一

潮風

潮の香りにのまれるように

不思議な気配が手招きをしている

帆場 蔵人@⚰

空の下

大自然という舞台への出奔

二人が走り出す。広大な大自然という舞台へ。

羽田恭

明るい朝の歌

明るい朝のうらには、暗い夜があった

外をみつめることが、内をみつめることにつながっている──

沙一

震え 揺れ 回る

一気に詩情が注ぎ込まれていく。 それが 震え 揺れ 回る。 詩を詠み終えても、止まらない。

羽田恭

生きるためにパイを焼く

どうしようもなく生きていくということ

ただパイを焼く。それだけなのだけれど、衒いも奇抜さもなく心にぶつかってきて揺さぶられる。

帆場 蔵人@⚰

別れ

靴の哀しみ

歩くための存在でありながら、誰かが履いてくれないと歩き出せない存在が、絶望して待機してる

蛾兆ボルカ

パパの日曜日

しがない日常に飽きてしまったすべての人へ

ごく平凡な日曜日のパパが、壮大で絢爛豪華な世界へ旅立つ——

沙一

「中央公園より」

わかりあえなくたっていい

人種、国籍、性別、年齢、人間同士のわかりあえないディスタンス、そんなことよりも、おたがいに笑っていよう、ここはみんなの公園だから——

沙一

わたしの髪は生きているのか……

心を亡くしてしまいそうなときに

ささやかなお洒落をたのしむ、それは自分が自分であることをわすれないために、ひつようだったのかもしれない——

沙一

angel coffee?……

一瞬と、永遠

幸せなコーヒーと、降りやまない雨、好きな人といるとき、あなたならどちらを選びたいですか?

沙一

食べ物と死ぬ人

目が付いているうちに読みたまえ諸君

傑作。 目が付いているうちに読みたまえ、諸君。他に言うべきことはない。

石村利勝

別れ

余りにも挑戦的、だがそれがいい

数ある一行詩の中でも、想像力/表現力がとても高い作品。最初は(え、これだけ?)と感じることだろう。しかし、これだけ?からの作中世界の広がり方は、これだけ?発言が恥ずかしくなるほど広すぎるのだ。

ふじりゅう

ママンへ

散り際にも見えるママンの後ろ姿

無駄なくそつなく、それでいて大胆にママンに語りかける。「ママンへ」あなたはこの書き出しで何を思い、連ねますか?

stereotype2085

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クロッキー 4 (夜盗)    

    ちぃたかた 今朝発見された 言葉もない頃の手向けの花は やがてその形も無くしてしまう のかもしれないけれど それが僕らの世界のはじまり フランケンムース 年中クリスマスの町でもやっぱり雪が似合って 人々や馬車に踏みしめられた道路が陽に照らされると ドイツ風の建物が一層際立つ そろりそろりと歩くと、あれもこれも 終わってしまったことばかり思い出されて 知らない町なのに立ち止まったり振り返ったり ワールドアパート 新小岩駅から北東約十五分 すべての始まりはそこで やがて花火の夜に散るように マイクロバスからあせた国際色が帰る場所 すべての始まりはそこにあるよと 信じるものたちの終わりも始まる きろ、つきはなし ぼく、で始まる作文は良くありません と先生が言ったものだから ぼく、はとりあえず僕の事はおいといて まるで明後日の方から見た事を喋り出す ぼく、はほんとの僕が見えなくなるまで そんな事ばっかりやっていたので 世界中の誰よりも僕の事を知らない人間になって それなのにぼく、は、あいかわらずの僕は 先生が読んでくれる作文を書きたい 白の終わり 雪が溶けるように 君のなかから消えてしまう それは僕の意志でもなく らいららい と 誰かの春待つ鼻歌にも溶けて この馬鹿野郎 しめしめと詩を書いてみる なるほど、ひとりの夜にすることじゃない ついでに曲などつけてみる じゃかじゃ〜ん、ってさ ふ、ふられた夜にすることじゃあない ってこれも書き留めておこうか からくれない 君からくれない空に一番星 千年の恋で僕の全ては君に滲んでしまった というのに君は明日からくれないになる のだと言う その時僕は忘れてしまうんだろうか 夢にも明日にも 君からくれない空に二番星 空腹と夜盗 秋になると空きっ腹と夜を更かして ふるふるとする胸を抑え りんごのような君へ抱えきれない夜が こぼれ落ちてるよ りり り、 と秋になると空きっ腹と夜を更かして こおろぎのように鳴いてみる りんごのような君へ もう思い出せない夜にしておくれ エンキドゥが泣いている チグリスチグリスユーフラテス もう日が暮れたのかな チグリスチグリスユーフラテス 新しい日は昇るのかな チグリスチグリスユーフラテス バグダッドは迷子になったのかな チグリスチグリスユーフラテス 最初のお話に帰れるのかな チグリスチグリス最初の唄が聞こえたなら ユーフラテスと一緒に帰ろう はじめのお話へ はじめの国へ はじめの言葉へ はじめての魂へ   チグリスチグリスユーフラテス いつかは帰れる にせウルトラマン 早くお家に帰ろうと思うのだけれど 僕らのカラータイマーの単位は相対的で そんなもの付いてないのが本物だよ とつぶやきながらまだ帰れない 守るべきものなんか出来たらなおの事 たとえ胸の辺りで光り出しても 気付かぬ振りをしながら もう昨日の自分にさえも戻れない    

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作成日時 2020-12-27
コメント日時 2021-01-19

クロッキー 4 (夜盗) ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 10
P V 数 : 1489.5
お気に入り数: 3
投票数   : 3
ポイント数 : 29
#現代詩 #縦書き
項目全期間(2021/03/01現在)投稿後10日間
叙情性71
前衛性10
可読性41
エンタメ60
技巧31
音韻20
構成61
総合ポイント294
 平均値  中央値 
叙情性2.31
前衛性0.30
可読性1.31
 エンタメ21
技巧11
音韻0.70
構成21
総合9.74
閲覧指数:1489.5
2021/03/01 03時51分27秒現在
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    作品に書かれた推薦文

クロッキー 4 (夜盗) コメントセクション

コメント数(10)
野良犬少年
作品へ
(2020-12-27)

題名通りの詩文に思えます。作者様の人柄が現れているのか、自然な詩のデッサンで、脱力して読める感が有ります。 他人の目に優しい所が、私には好印象です。何度も読み返せる、柔和な世界が広がっているのも、一つの技。私は、その点に、この作品の美の纏まりを感じます。

1
AB
野良犬少年さんへ
(2020-12-29)

お読みいただき、ありがとうございます。 力抜いたつもりはありませんが、 >柔和な世界が広がっている と感じていただけたのなら幸いです。

0
田邊容
作品へ
(2020-12-30)

語り口が軽妙で、言葉がそれぞれの篇に必要な分だけ使われている印象です。 衒いがなくてやさしいなと思いました。 読み過ぎかもしれませんが、最後の「にせウルトラマン」が哀しさだけでなく暖かみが感じられて好きです。それまでの筆致と、特に直前の「いつかは帰れる」という言葉が響いているのが大きいような気がします。 はじめへと「いつかは帰れる」のに、お家には帰れず、そして昨日にも戻れ(帰れ)ない。全編に通底している時間への眼差しをみるとき、また面白い読み方ができるかもしれません。

2
AB
作品へ
(2021-01-02)

コメントありがとうございます。 もともとひとつずつ某所に投稿していたものを、削って、並べてみましたものです。 書いた時には、気づかないのですが、削った方が膨らむことがありそうです。 帰る、僕の場合は日々とか命とかと同じように、ついつい、題材にしがちだな、とあらためて認識しました。

0
杜 琴乃
作品へ
(2021-01-10)

遊び心があって、茶目っ気があって、やわらかくて優しい文章。とても心地が良いけれど、どれも切ないですね。 「きろ、つきはなし」、「この馬鹿野郎」がとくに好きです。 「きろ、つきはなし」の >ぼく、はとりあえず僕の事はおいといて ここ!おそらく先生の指摘の意味を取り違えた「ぼく」の思考はまさに明後日の方向へ飛んでしまう。しかもハッピーな思考ではないのですよね。。そこに、 >先生が読んでくれる作文を書きたい このシンプルでストレートな結論。一途でいじらしい。すごい訴求力を感じました。

1
AB
杜 琴乃さんへ
(2021-01-12)

お読みいただきありがとうございます。 杜さんが優しいから、そう感じてもらえてるのかな、思います。 私自身、一途ではなさそうですが、承認欲求は無意識の分も含めて出てしまうようです。 コメントありがとうございます。

0
つつみ
作品へ
(2021-01-12)

思わず感嘆のため息が出たり、笑ったりさせていただきました。特に好きだったのは、フランケンムースで、今、雪におおわれている日本ではありますが、昔ドイツに行ったときの芯から冷える寒さとその白さから浮かび上がるドイツの情緒的な街並みを思い出しました。 きろ、つきはなし、も好きです。微笑みながら拝見しました。うちの娘も、先生から「わたし」で始める日記を止めなさいと言われ、自分のことを忘れながらずっと遠くをみつめながら日記を書いていました。「わたし」から始めていいよ、と明日伝えてみようかと思いました。 白の終わり これは泣きました。自分の意志ではなく相手から自分が消えてしまうことの悲しさに心がウッ!となりました。 空腹と夜盗 音が好きです。ちょうど今日はりんごを剥いていたのですが、ぷつっと切れてしまったとき悲しかったのは誰かと重なったからかもしれません とても良かったです。ありがとうございました。

抒情:5 前衛:1 可読:2 エンタメ:5 技巧:2 音韻:2 構成:5  
1
AB
つつみさんへ
(2021-01-13)

お読みいただきありがとうございます。 ドイツには行ったことがなくて、、、ミシガン州にあるフランムースは町ごとドイツ村のような雰囲気でした。ということは置いといて、 いろいろ心に、ひっかかっていただいた嬉しいです。 コメントありがとうございます。

0
夏村木
夏村木
作品へ
(2021-01-15)

こんにちは。 「この馬鹿野郎」に身に覚えがありすぎて口元が緩みました。 詩を書く人にはあるあるだと思います。 いろいろ書いてる時の感情とかを書き留めて、いくつも作って疲れちゃうんですよね笑。

1
AB
夏村木さんへ
(2021-01-19)

夏村木さん それも書き留めてきましょう!! 私はもう枯れて湧いてきませんので、、、 コメントありがとうごさいます。

0

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