稚内 - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

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稚内    

  千葉駅から外房線に乗り南下して 稚内に向かう どんなに行っても沿線に稚内はない 外房とはそういうところ 風が吹いている 都会なのに美しいジャングルがある それが稚内 珍しい、と思われる獣がいる 美しい、と評判の鳥がいる おそらく虫の類もいるだろう 都会だから毎日のように 事件・事故があり人々が巻き込まれ 同様に他の生き物も巻き込まれる 空が青い それが稚内 オンリー稚内 淋しさについて語れば 寂しさから遠ざかっていく身体たち たどり着く先は稚内 外房線の沿線に稚内などあるはずがないのに 茂原あたりから もしかしたらこのまま稚内に着かないのでは と思い始め 本当にたどり着かない 一事が万事 バンジージャンプもある 妻はバンジージャンプはしない 高所恐怖症だから  妻は台所から出ようとしない  台所には高いところがないから  可愛いそうな妻はこれからもずっと  呼吸も  深呼吸も  台所でし続けなければならない  そっと稚内からバンジージャンプを撤去する  違う  本当に大切なのはそんなことじゃない 稚内に雪が降る ジャングルにもやがて降り積もるだろう 生きているものは皆寒い思いをするだろう 妻を怖がらせないように 外房線は低く低く進む 稚内にたどり着かないまま 外房線は安房鴨川で折り返すと 稚内を目指して再び千葉へ向かう 車内はそんな乗客で溢れかえっている いくら勝浦があっても足りない 足りないものを埋めようとして 自分が埋まっていく ありとあらゆる自分が埋まっていく    


稚内 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 12
P V 数 : 3081.0
お気に入り数: 1
投票数   : 0
ポイント数 : 105

作成日時 2019-12-04
コメント日時 2019-12-12
#テキスト #受賞作
項目全期間(2023/09/21現在)投稿後10日間
叙情性2624
前衛性52
可読性1613
エンタメ96
技巧2119
音韻41
構成2421
総合ポイント10586
 平均値  中央値 
叙情性2.62
前衛性0.50
可読性1.60.5
 エンタメ0.90.5
技巧2.12
音韻0.40
構成2.40.5
総合10.53.5
閲覧指数:3081.0
2023/09/21 16時44分06秒現在
※ポイントを入れるにはログインが必要です
※自作品にはポイントを入れられません。

    作品に書かれた推薦文

稚内 コメントセクション

コメント数(12)
蛾兆ボルカ
(2019-12-05)

拝読していて、とても心地よい詩でした。 奔放に展開する、複数の豊かなイメージが、バラバラにならずに重なって言って、奥さんの事をちょっとなのか深刻になのか、心配したりしながら旅をする一人の男の心情がそこはかとなく漂い、味わい深いです。 何故か能登半島の海辺を歩きたくなりました。

0
/舜舜
/舜舜
(2019-12-05)

> そっと稚内からバンジージャンプを撤去する > 違う > 本当に大切なのはそんなことじゃない たもつさん、すっごい良いですbreviewで見た作品の中でも特別、感動的な作品でした。 >ありとあらゆる自分が埋まっていく 終わりも最高だと思いました。俺はこれ閉塞していくラストではなく、広がったり、また生まれたりする終わり方のように思いました。

0
たけだたもつ
(2019-12-05)

ボルカさん  お久しぶりです。コメントありがとうございます。フラフラとこちらのサイトに辿りつきました。今後ともよろしくお願いします。嬉しいな。 舜舜さん  読んでくださってありがとうございます。投稿されたいろいろな方の作品を読ませていただいていますが、ちょっと圧倒されてます。今後ともよろしくお願いします。

0
ふじりゅう
(2019-12-05)

>淋しさについて語れば >寂しさから遠ざかっていく身体たち >そっと稚内からバンジージャンプを撤去する >違う >本当に大切なのはそんなことじゃない >自分が埋まっていく >ありとあらゆる自分が埋まっていく これらの詩句が、上手く生きていない気がしました。抜粋はかなり叙情的といいますか、センチメンタルな情報なのに、 >オンリー稚内 > 一事が万事 >バンジージャンプもある などのユニークな、言葉遊びのような詩句が叙情の邪魔をしているような気がします。 稚内の連呼は最初引っかかりましたが、読み込む内に対象がはっきりしていて読みやすい工夫がされているなと感じました。

0
羽田恭
(2019-12-05)

しばしば行く稚内がそんなファンタジー都市だったかと一瞬混乱してしまいました。 独自の世界観で埋めていく様は素晴らしいと思ました。 どうしようもないくらいのナンセンスな連続した情景がこうも心地良いとは。 稚内に結局着かない乗客はどこに向かっているのか。 また別な作品を読んでみたいです。

0
AB
(2019-12-05)

ナンセンスなんだけど、叙情 そうだな、とみなさんのコメントを読んで感じます。 違う 本当に大切なのはそんなことじゃない この二行で読者のみなさんの世界がどう動くのか、気になるところです。

0
たけだたもつ
(2019-12-06)

ふじりゅうさん、羽田恭さん  読んでくださってありがとうございます。  お二人の受け止めが、同じような観点から是から非にはっきりと分かれました。お二人の感想、大切にいただきます。頑張ってコメントつけてまた投稿しますのでその時は読んでやってください。 仲程さん  こんにちは。その二行は確かにうーんかもしれないです。ただ小手先の解決策で妻をこんなままにしておく語り手が許せなかった、多分自分への苛立ちです。

0
n
(2019-12-08)

目が覚めるような詩でした。ノートに思わず全部書き写してしまっていました。 淋しさについて語れば 寂しさから遠ざかっていく身体たち たどり着く先は稚内 ここが特に好きです。 妻は…から始まる、一文字空けている連が効いている気がしました。

0
るる
(2019-12-08)

底冷えの霜柱が遥か遠くまで伸びていくような感覚を 味あわせていただけました。 けれど、温かいですね。なぜだか 水温む(みずぬるむ)という春の季語を思い出しました。きっとそれは、仲の良い夫婦のことを オシドリ夫婦なんていうことを思い出したからです。 とても冷たい水を夫婦のオシドリが泳いでいると、なんだか 二羽の鳥を中心に なんだか 温かい波紋が広がっているような感じがするじゃないですか?拝読した感じが、あんな感じでした。   すごく寒さが どこまでも浸食してくる感じなんですが、だからこそ温かい。そんな体温を感じさせていただけました。ありがとうございます。 また 再読させていただきたいです。  

0
たけだたもつ
(2019-12-09)

nさん  コメント、ありがとうございます。  気に入っていただいて何よりです。  nさんの詩も読ませていただきまし  た。  コメントつけさせていただきます。 るるりらさん  こんにちは。コメントありがとうござ  います。コメントがひとつの作品のよ  うでした。今後ともよろしくお願いし  ます。

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藤 一紀
(2019-12-11)

はじめまして。こちらの作品にやはりコメントしておかなくては、と二三日取っ組み合い、いろいろと書き連ねてみはしたのですが、書けば書くほどに現に感じたそれと、少しずつズレてしまっていくようでどうにも無残さを感じるばかりでした。言葉で書くことや語ることによる伝達の不可能性を思い知らされます。しかし同時に、この作品を読むことによって、言葉では伝達することが不可能なものが、あるいは伝達の言葉によっては表層をすべり、到達しえないものが“確実に存在する”ということ──言葉だけど言葉じゃないということ──が、私のなかで実感されたということ、無残でありながら幸福ともいえる体験をしたことは書いておきたいと思います。それ以外のことを並べれば、 《違う/本当に大切なのはそんなことじゃない》と自分に言い聞かせ、 《足りないものを埋めようとして/自分が埋まっていく》やもしれませんので。 あ、これじゃあんまり味気ないので、ひとつだけメモの中から。  私は札幌に数ヶ月だけ住んでいたことがあるが、稚内には行ったことがないので二連目で語られているのが稚内であるかどうかワカラナイし、かといって稚内がどういうところかという想像もワカナイ。(以下略) よい作品でした。ありがとうございます。

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たけだたもつ
(2019-12-12)

藤一紀さん  読んでくださってありがとうございます。楽しんでいただけて何よりです。 言葉はとても便利なツールであると同時に、感情など寧内面を正確に伝えるには不完全な玩具のように感じる時もあります。ありがとうございました。

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投稿作品数: 2