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星をなぞる
上向き三角形は天へ昇る火 下向き三角形は地へ降る水 両極の相性だって重なりあえば 完全数の星になれる 街を歩いていても 路に迷っていても 射手座の矢はいつも 蠍座の朱い心に向いている 歩きながら会話に夢中で 地下鉄の入口を過ぎていた 気づかなかったら二人で 桃源郷まで行けたかもしれない カフェではあたりまえのように わたしはコーヒーを飲むのに あなたはミルクを飲む ささやかな背徳みたいに ちいさな体のわりにあなたは おおきなサンドイッチをほおばる ときどきこぼしたかけらを 指でとってなめながら うまく書けない六芒星 「一筆書きのほうがいい」 「宿題だね」 まだ形にならない星を指でなぞる
作成日時 2022-10-05
コメント日時 2022-10-06
星をなぞる ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 650.2
お気に入り数: 0
投票数 : 3
ポイント数 : 0
項目 | 全期間(2023/02/09現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
こちらの作品、二度読みした。一読して、うわあこれ良いなって即二度読みしたの久しぶりだった。なんか自分でも書きたくなるんですよね。これ良いなってなる作品って自分でも書きたくなる作品。読解とかじゃない。これを誰かがもしも読解して聞かせられたらやめてよって言う。わからないままでいいし、お前バカかって言われてもいい。心が洗われるっていうやつかもしれない。読んで心が洗われました。
0六芒星、ダビデのひいてはユダヤを象徴する形ですね。この詩ではユダヤ問題は出て来ませんが、「宿題だね」と言う言い方にいろいろな問題が含まれて居る様な気がしました。
01連目がまず、とても素敵だと思いました。 そして1,2連が示唆する作中の二人の関係が徐々に具体的に描かれていくさまも 好きです。 終始やわらかい言葉で綴られた場面の描写が、 二人のイメージを想起させ、 短いけれど効果的な会話の導入と、 これからもまだ続いていくだろうことを予感させる終わり方が、 読者に素敵な余韻を残してくれて、とても素敵でかつ秀逸だと感じました。
0というか、三浦さんの作品に感化されて自分もこういうの書いてみたいと思うこともあったり…… 魔法はある。
0国と国もそうですが、人と人も、時間をかけて歩み寄っていくことで、関係を深めていけるものですね。 ところで、六芒星はユダヤのシンボルとは限らないそうですね。
0無垢な感想をありがとうございます。
0六芒星が印象的でした。五芒星との違いを思いました。
0一筆書きの五芒星はありがちですけど、一筆書きの六芒星はなかなかありませんよね。そう考えると、得難いもの、という含意もあるのかもしれません。
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