私たちの中の痛みを伴う悪魔が倒れました!  

黒髪 says:

夢幻のような詩文。独創的な文の外形。余りにも美しい。美しい想像の思念の力によって、サタンは倒れたのだろうか。


季節の窓

黒髪 says:

美しい詩文。言葉遣いが極めて優れている。自然描写を旨とする詩は多くなく、貴重。美を捉え、着目する美しい心の感受性、それを言語化できる力、共に優れている。桜について書かれた文章の中で、僕が眼にした限りでは、最も美しい。

just be u

黒髪 says:

筆力が高い。何気ない情景(朝)も、読者の心を満たしてくれる。憧れの繊細で脆いあなたと、臆病で窮しない僕という自得が、真実を明るくしていて、美しい。


寒暖差

黒髪 says:

変化に対して心が開かれている。気象にからめて恋心を描いているが、優れた認識が出来ている。


雨の日 緒北くない

黒髪 says:

変化を捉えたまぶしいような詩句。想像の限りを尽くし、言語化された情景は、あまりにも美しい。

スリーピングビューティー

ちせsays:

読んでいると映像がポンポンと浮かんで入り込んでくるそんな作品です。シド&ナンシーみたいな、短く激しい恋愛の結末が描かれているそんな気がします。スリリングなバッドエンドだと私は思うのですが、黒薔薇の花言葉をどう捉えるかによって角度の変わる詩だと思います。

ゴジラ

ちせ says:

ゴジラの如くパワーとその場のノリで書かれた作品だと感じました。こういった勢いで書いた詩は熱量を感じますが瑞々しさも感じられます。ゴジラで例えるなら生まれたてなのに臨海ゴジラみたいなものです。あまりゴジラに触れて来なかったのですが、デストロイヤはなんか当時泣いた気がします。でも大人になってから観てみるとビオランテがお話としてはドラマがあって良いなと思いましたね。

Gene

ちせ says:

これは私の気持ちの問題なのですが、私はブランキージェットシティの後期のようなスリリングなロックンロールを文体から感じていたのですが、音源の方でイメージを崩されてガッカリしたという所です。とはいえ、AIもSUNOとかそういうのが出来てから一気に自動生成が進んだなと感じます。いつか、何処かで聴いたことあるこれ!うぁー懐かしー♪って、出来たてホヤホヤのシティポップを聴かされる時代が後数年で来るのだろうなと思います。ガッカリはしましたが、噛み合ってはいる。そんな印象です。

去年カラオケボックスで

ちせ says:

私の好きなブランキージェットシティの曲に彼女は死んだって曲があるんですけど、あれも一通り話した後に彼女が死んだと強調するので、それに似たものを感じて惹かれましたね。他の人も仰るとおり、90年代のメンヘラーな雰囲気をガッツリ文に閉じ込められていると思います。

殺してる

ちせ says:

相変わらずの福まる節!と言いたいところがあるのですが、この作者さん以前に「せんべいぶとん」や「思い出{小学生時代}}といった作品も書いておりまして、実はこの作者はワザと狙ってやってるのではないかと疑っている所があります。今作は紹介した作品と同様、少しらしくないワードが見られますが、基本的にストレートで良いと感じております。

火星へ。愛を込めて

ちせ says:

これは間違いなく私に読む力がなさ過ぎるのでこうなってしまいました。申し訳ない。最初の文が結構固い感じだったので、ちょっと苦手だなぁと思いながら読んでみると、内容が濃くて情報がマキシマム式なので根気がやはり要るのですが、思っていたよりは読みやすかったです。スペースオペラティックパワーヴァイオレンスといった印象です。人は間違いなく選ぶでしょうが、今月で最もハードコアだったと私は思いました。

アマチュアの日々

ちせ says:

本当に初見の時は、何か私に毒されてしまったのかなと思ったのですが、別にそんなことはなかったです安心しました。私も何者かになりたいみたいな気持ちガンガンあった時期にやっぱなれなくて、今では諦めているというか、降りたつもりでは居るんですけど、定期的にギャオーンとなりますね。これは一方的に何者かになれない私へのエールだと捉えて読ませて貰いました。

二択あると、いい

サンルーム

……あ な た を 支 配 し た な ら

無題

ある男の子の歌声

RAIN SONG。

夜の果て

夕暮れ

循環
多宇加世

ハーメルン
佐々木春

ホイール
佐々木春

皆んな難しく考え過ぎじゃないですか?
ほば

あの芋の葉は、
古銭好き

としょかんのとしょかん
1.5A

自選 口語詩句集1
熊倉ミハイ

ちせ says:

なんか私の中の暗黙のルールで同じ月に同じ作者の作品は選ばないみたいなのがあるんですけど、これは例外です。全体的にユーモアとシュールに溢れており、この緩さは吉田戦車さんの漫画を読んでいるような気持ちになります。殆どが私にはヒットしました。とにかく、なんでも書けすぎでしょ・・・と思いました。しかも質悪いのがⅠってこと、まだあんのかよ。もっと見せろやって気持ちにさせられてることですね。

死なないこと、生きること、生かされること
ほば

黒髪 says:

靴の描写。物事の変化を捉え、感情の吐露がある。

九月の夕立ち
九十九空間

ぼくは詩集
たわし

ちせ says:

我が輩は猫であるぐらいは多分、私も出来るんですけど、詩集とその買い主の関係をコンパクトなサイズで、でも味わい深い感じにするのは、なんか産まれて重ねてきた感性の違いを見せつけられ天晴れです。私に分けてくれ、そう思いました。

フォーク
熊倉ミハイ

ちせ says:

読め!というタイプではない、読まされてしまったという引力の作品だと私は感じました。先月「日雇いサムライ」とはまた違った、よく使う言葉をいじくり回しているという感じがしました。器用ですね。更に何でも書ける。そして挑戦的。詩人として好きです。ただ、残念なのが1点。先月の作品で1作に丁寧なこだわりを込めているように感じられたのですが、これを書いている私がそれを汲み取ってあげれないことです。良いと感じてるんですけど、申し訳なさもあります。

泣く程の事ではない
灰塚木目

ちせ says:

なんか本人は一生懸命なんだけどツキに恵まれないで、なんでなんだろうなぁ・・・ってシューンとなって、空元気をボンボン吹かしてみるけど、上手くいかなくて、頑張れなくて、全体的に不器用で調子の悪い詩に、私は自分を重ねすぎて泣きたくなる詩でした。なんか良いことあれ、なんでも良いから起これ、せめて晴れろってなんか気持ちが動きましたね。気持ち悪い表現になりますが、傷をなめ合いたい。そんな作品でした。

直線25°
テイムラー隆一

肖像
テイムラー隆一

嘘の公園
スパムーチョ

うねりの歌
げんにび

子供の私がいる
多宇加世

習作
羊飼い

青い、
九十九空間

黒髪 says: 一つの精神状態が、強く訴えかける力を持つ。この詩において、ゾーンに入っているかのような著者は、美しく喜ばしい生を生きているように感じられる。詩以外の日常にも、このような意識で生きているのだろうかと興味を惹かれる。「髪の毛と同じ匂いの風」など、よく気が付き、しかもその精神は詩的である。

ちせ says: 自己分析だと私はポエティックハードコア出身(自称)なので決めつけるような、断定する感じの詩ばかりを書いてきたんですね。この作品はそんな私とは対局の位置、淡く、曖昧で、ひんやりと湿っているそんな風に思いました。気がする、かも知れない、予感がするとか、曖昧で掴めないのに心地よさを感じるって、文でも物でもあんまり無い経験ではあるので、作者の才が成せる物だと感じます。あまり年齢がどうとか触れないようにしていたのですが、私からの一言は「長生きモーツァルトになってくれ」それだけです。

四月になると
田中宏輔

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カオティクルConverge!!貴音さん

新生

ほば

いますこし、あなたの木陰に

田中宏輔

おもえば、わたし。うつわにしづか

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A・O・I

全体にレベルが高く、常連さんも良い詩を書き、新人の方々も、有望な人がたくさんいて嬉しかった。いつもの人が、前までの限界を突破して書いてきてくれた詩が多くあり嬉しい。無常という真理、に沿ってみるならば、詩というものも、その無常、変化するということを捉えていれば、真実の詩が書けるのだと思うが、そう言う意識を持ってみた場合、やはり変化への目配りと意識が出来ている詩に、私は特に注目する。人間の心理にしても、内的な成長は、必ず変化を伴っているはずである。どのような限界も全ての個人に対して存在しない。言葉が描ける範囲を押し広げている作品が散見され、B-REVIEWの今月によってはじめて到達された詩境を可能にした詩が多くあった。高い所からも、低い所からも、詩を書くことで、言葉と認識による芸術が、人の目と心を喜ばせるようなことができるのは、他者と自分の両方のためになるのであり、人に伝わるという手ごたえを、これからもたくさんのコメント付けを盛んにしていって、個人個人の間で交流のようなものが持たれるようになると、いいのではないかと思う。ひとつ心に決めて、積極的に交流することで、自分が良く変化できるはず。運営として、投稿のみにとどまらず、広くコメントをつけることで、盛んな交流をすることを推奨する。可能性は無限であり、生きる時間は限られている。

キラーフレーズ賞

テイムラー隆一さん 『夜の果て』
「菊を照らす電燈という灯が」

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らりるれろさん『光れども。』

「湖畔に漂うメランコリー」

https://www.breview.org/keijiban/?id=13646

1.5Aさんの『としょかんのとしょかん』

「月がさかさまに浮かんでいた。それはきっと、夜明けを見る花のようだった。」

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イメージ提供:

Ryinx

(Cover and back cover image)