
Review
Feb/25
天才詩人2
Art
through
高橋高橋
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ここにしか書けない
尾崎ちょこれーと
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骨。
田中宏輔
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骨もたしかにobjectなんですね、僕らももともとはobjectで出来ているんだ。
少しは良い日
富井嫉妬
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すごい。なにがすごいって日常しか書かれてない。ほとんど日記、SNS。なのにどのフレーズも詩的です。
点 (atomism)
水上 耀
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化学をかじった人がいうには、
不可分の粒子は朽ちるらしい。
これからはじまる連がかっこよすぎるので。みなさんぜひ。
友達
類
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この作品、一言で言うなら完璧です。むかーし「この人俺よりウマいね」って褒められたことがあるんですが、俺も同じこと思いました。天才詩人をぶっ飛ばした令和の名作。世が世なら(?)大賞です。
ホルスタイン
妻咲邦香
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こわe。描写力もポエム力もあるからホントにラストまで引き込まれて。エンターテインメントですね。文字ってすごいと思わされました。
なー、つー、
鯖詰缶太郎
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そしてこれはなんなんですかね。鯖缶さん節というか。なんだか可笑しいんだけど切ないんですよね。虫を踏みつぶすというのはまあまあグロいことだと思いますが、そのグロさが全く前面にでてこない。むしろそういう、こわいものが後ろに潜んでいるかもしれない、ぐらいのところのほのめかしでとどまっていて、それがかえっていい感じに広がりをもった読後感につながっていくんですね。勉強になりますφ(..)メモメモ
ビスコ
ぼんじゅーる
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あーこれはいいですね。ちょっとマジで言ってる意味は全部わかるはずなのに、なにもわからないし、ただビスコと麦茶ですかね、それが残る。これはちょっといいですね。生まれ変わりみたいなテーマにふさわしいし、詩的な試みに成功していると思います。
sex friend
完備
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Yin&Yang。右と左。凍った花火と流れる石。性行為とはたしかに、男と女という(別に同性でももちろんいいのですが)異なるもののぶつかり合いです。関係性において産まれた詩。それもベイビーなんでしょうね。
(フサーム・アブーサフィーヤ院長に捧げる詩)
原口昇平
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今なお苦しんでいる人たちに対して、言葉はなにを言い得るか。命ほどの、銃弾ほどのことを、どうすれば。
ボーダー
佐々木春
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そうそう
fujisaki
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Brilliant
梵鳥
中沢
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かっこe 文句なしです 強いて言うなら端正すぎるので もっと不思議に オリジナルになって欲しい(願望)
鳥群
人類
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坂道と少年。
田中宏輔
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ある夏の殺意。
俗悪ちゃま
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夏空度數
三明十種
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ペトリコール
A・O・I
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憂
焼き豆腐
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湖の中で生きる海月もいるらしい
花骸
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バード
佐々木春
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なつねこ
鯖詰缶太郎
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おまねさん
千才森 万葉
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逆さま
おまるたろう
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メンヘラ女子は眠れない
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風刺なのか、自虐なのか、はたまた現代版の狂歌なのか。ユーモラスだけど痛々しい。ヴォネガットみたいな。
ホームレス生活
類
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Creative
空は積み重なる
紅茶猫
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天秤にかけないでください。
焼き豆腐
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まじめな漢
西川晋之介
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俺は天下のホラ吹き男
万太郎
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入院した病院で 幻覚を見る
浅川宏紀
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最期の余白怖すぎで賞を差し上げます…。
まちがいない
楽子
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珈琲を飲もう
松竹梅
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カタヨイ
Yi-Jung Chen
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時々、中国語?みたいな単語が混じっていて我興味深く思いました。
ウナギの寝床
えんがわ
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空隙
中沢
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砂
紅茶猫
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鬱に終身刑いいわたせば
はながみ
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文体がクールでかっこいいです(同語反復)
熊倉ミハイ
「through」高橋高橋【A】
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「ふたつの硝子球」とは何か。その衝突点では、まず「波」が起きると書かれる。「硝子球」は二つの「眼」、現実と虚構で揺れる「眼」かもしれない。「にせものの天体のかげと偽装される足音のリズム」に惑わされずに、「硝子玉」の粒子を震わせながら「through」させる。その重なりの先で何が透け、見えるのか。それは、まだ「誰も見てない」真理のことかもしれない。神秘的な一篇。
「バード」佐々木春【B】
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延々と、完結せずに進む文が示すのは、「わたしはわたしの現在地を生きる代わりにとにかく歩くことはやめない」という意志だろう。主体は自由に時を越える「鳥」になり、さらに、世界線を「関数」の力で飛び越えていく。一方で、「ハンディカメラ」などの、不安定な世界の「定数」を捉えようとするモノが視界に映るのは、主体が、「モノとして失われた誰かを支える背骨のかけら」を取り戻そうとしているからかもしれない。その喪失を、取り戻すための超常的な飛翔詩。
「なつねこ」鯖詰缶太郎【A】
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この「夏猫」という生き物は、何なのだろうか。最後の直喩「ボタンのすくない/ワンピースのように」から、それがたとえば幼少期に着た背丈の短いワンピースのことだとすると__。
「夏猫」は「猫」が下地ではなく、詩中主体と何回も時間を過ごした「夏」が「猫」となって現れた方で、主体のナイーブな感覚を呼び起こす生き物のようである。それでも「夏猫」の誘惑を振り払って主体は、壊れやすい「家族」の中で暮らしていく。その生活の記憶もまた、未来「夏猫」となって現れてきそうである。
「そうそう」fujisaki【B】
https://www.breview.org/keijiban/?id=14366
「俺」は、「死」をある大きな断絶ととらえている一方、「あいつ」は、「何の脈絡もなく」「死」について話し、「生死」を分断せずに地続きにとらえているという対比が、まず印象的だ。そんな「あいつ」でも他の人と同じように花に囲まれて入棺するのを見て「俺」は、せめてもの「あいつ」らしさのある「黄ばんだ薄いカーテン」を身体に巻いたのだろう。そしてそれは、「死」を断絶ととらえる「俺」と、そうはとらえない「あいつ」との折衷の、薄い遮蔽のモチーフとしても機能する。寂しくも、ユーモアがあり、リアルだ。
「さびしい引力」妻咲邦香【A】
https://www.breview.org/keijiban/?id=14393
兄の帰省から始まり、忘れた声の追憶、レコード、歌などの循環していくモチーフと共に絡められるからか、鉛筆を削る行為や恋などにも、終わりが来ない循環のイメージがもたらされていくよう。「私」は、過ぎ去っていくものがある不思議な「引力」により戻って来ることを信じている存在だ。だからこそ、「人」が「私のしでかしたこと」を「何とも」思わなくなったとしても、いつかまた「私」の「風」はどこかに吹くかもしれないという、その「引力」への希望で締められる詩。
黒髪
2月分選考by黒髪です。今月は、いつもより初顔さんが少なめで、じっくりと取り組んでおられる方の、良い作品を多く取りました。選んだものの質は保証いたしますので、選評や作品を読んで、参考になさってください。
中沢「梵鳥」A
背景が美しく描写され、描くことを楽しんでおられるのだろうな、と伝わってきます。生と死のあわいを描く、しみじみとした日本画のような風景。
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積 緋露雪「闇を纏いし吾」C
念を込めて書いてある。影に注目するアイディアが新鮮。吾と闇との対立に、結果がどうなるか、息をのんで気になってしまう。
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浅川宏紀「あたまとからだと言ったときの あたまとは何か からだとは何か」A
壮大な観点から、人類に言及され、「私のからだ」の発明が指摘される。理性、自我、科学など、生まれたものが、人間に優しいものだった、という詩文に感銘を受ける。学問的視点を持っていると思う。
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ぼんじゅーる「俺の世界」B
厳しく鋭い世界認識。現代的で新しい文体。広い問題意識。
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花骸「湖の中で生きる海月もいるらしい」C
雰囲気を上手く作り上げている。植物についての考察が面白い。味わい深い。
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水上耀「点(atomism)」C
描写が、少し気持ちの入った、面白い展開をしていて楽しい。もっと伸びた所へ行ける余地を感じて、注目した。
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深神鏡「意識の宇宙」C
無重力の中で起こる変化と、意識の絡まり合いが面白い。最後の方の、落下の場面など、思い切った展開を見せており、興味深い。意識が強い。自由であることを考える勇気。
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いお「MOTHER」B
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尽きせぬ想い、めぐらす心。頭の中で考え続け、涙もいくつか落ちるような真摯な思い。ストーリーでしか愛せない、その向こうへ行けるか?
鏡鏡「エイプリルフールが嫌いな理由」C
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理想化されたあなたと、決して結ばれることはないという初恋。エイプリルフールと嘘までからめて、大胆である。
類
『点 (atomism)』水上 耀
評価【B】
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とても端正なつくりで、◎。
『逆さま』おまるたろう
評価【B】
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読み応え抜群。何とも言えぬ渋みがある。大人の渋み。
『ぺトリコール』A・O・I
評価【C】
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スッキリした印象。言葉を操るのが上手い作者さんです。シュルレアリスティックな美しさ。
『ホルスタイン』妻咲邦香
評価【C】
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挑戦的な作風。詩とは何か。考えさせられる。
『雨あがりの虹をみあげる 生きてゆくのも悪くはない』花澤悠
評価【C】
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安定した抒情が心地よく。もう少し破裂が欲しいところ。
Most Voted Work
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完備
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