
Review
Mar/25
天才詩人2
Art
ビニールを切る眼
ぼんじゅーる
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afterhour
高橋高橋
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star-shaped
完備
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陽の埋葬
田中宏輔
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めざめよ
A・O・I
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Brilliant
nonlinear
完備
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セミ
浅川宏紀
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ポンポ君
千才森 万葉
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Feeling Old By 21
不破純
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山上の垂訓
たわし
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ポエム
エイクピア
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おもな登場人物
紅井ケイ
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よるにいどうする
fujisaki
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Creative
パンク恋せよ乙女
紅井ケイ
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ハルモニア
レモン
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塵の城
藤重一雄
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都市 (実験詩:バタイユ的前衛詩の実践)
テイムラー隆一
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まるで魚のよに彼女は、
はちみつ
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臓腑
&
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宇宙の心臓
如月
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詩「闘い」
ジーコ
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石像の眠り
名前ある誰か
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啓蟄
砂柳
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猫
201
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EuropEophObiA
テイムラー隆一
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オキュペイト・アワー
熊倉ミハイ
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フィラデルフィアの夜に 56
羽田恭
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西川キャバの助
西川晋之介
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雨上がりの風呂上がり
白萩アキラ
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わたしのもり
中原明日香
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加速する道
二藤
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フリ
ユウジン
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熊倉ミハイ
「無限の暇」らりるれろ【B】
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比喩は、本能から生まれるものだと思う。たとえば、対岸の木の実を採りたいと思っても、船が無ければ渡れずに餓死する。しかし、そばにある桶を「船のようだ」と認識できれば、食糧が採れるかもしれない。比喩とはそういう本能から生まれる側面があるのではないだろうか。
しかし現代、その喩の氾濫には懐疑的になるべきだろう。果たして身の回りの喩は必要で必然か。
「扁桃炎に青空」が、映るのか、包まれているのか。冒頭から強烈な言葉が迫ってくる。「蹴り飛ばされたドミノ」である「私たち」が貪ってきた「文字」を、私たちから「裂」いていくこと、その抵抗が詩全体に現れているようだ。
その抵抗も結局「無限の暇」だとして、最後に眠らせようとしてくるそのふてくされたような語りには、かえって読み手の内に癒着している認識に最後の警鐘を鳴らしているように思える。
「色彩は枯れ落ちて」久遠恭子【B】
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この詩においても、喩、イメージの問題がある。自然を多彩に見るか、ありのままに見るかで「君」と「私」に大きな溝がある。そこに「本当のこと」があると信じて世界を観察するが故の、双方のすれ違い。
その孤独を、極彩色と無彩色の狭間にある「薄暗い部屋」で踊りに昇華していく。猫の夜目を得、「柔らか」く世界を跳梁していこうとする最後に、この上ない希望がある。
「おもな登場人物」紅井ケイ【A】
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三つのストーリーが目まぐるしく配置される詩。それを交錯させても、別々の詩として読んでもいいとする試みがまず衝撃だった。
私は初め、「麻雀中に、見舞いをどうするか決める話し合い」という会話劇に見えた。しかし、詩のタネが分かってしまうと上手くその整合は取れなくなってしまう。まるで騙し絵のような詩だ。
そうなるともう、個々を個々のストーリーとしてじっと見つめ直すのもいいだろう。余命宣告された「洋子」、集まるか分からない親戚。一方で、2人だけの世界で「末長く」付き合うことを望む青春。それら「生死」の極地のような世界を俯瞰する、イーシャンテンやリーチ、役満一歩手前の運命を掘り起こす手が次々と伸びていく……。
この3シーンの選出には、まだまだ妙な部分が秘められていそうだ。
「フリ」ユウジン【B】
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他人の「フリ」をしながら歩く「ボク」だが、その他人の仔細は描かれず、「ボク」の休日の目的も何も書かれず。この詩には「ボク」も「他人」もいない、もぬけの殻のような雰囲気が漂っている。
「フリ」というタイトルから、「振り」という語を辞書で調べると10個ほど意味が出てきて、なかなか面白い。外形や、単にそれらしさ、通りすがりでなじみのない事などを指すらしい。かつ、ゆがみやずれなども意味するという。改めて、「オカシイのフリ」といった日本語のズレなどが鈍く響いてくる。「フリ」という言葉の魔力を引き出している詩だ。
「象と井戸」エイクピア【B】
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多様な解釈を呼び込む作品だが、作者もコメントしているように、「焼き鳥のイラスト」や「ドジっ子」などが浮いて現れているように思う。未知数の導入にはバランス感覚が大事だ。
「白い子供」や「象」などは神秘的で、「井戸(=イド)」と濡れてしまう「下着(=性)」の言葉と対照的に置かれている。
では、「焼き鳥のイラスト」が「大きい」ことがなぜ疑問として出てくるのか。「ドジっ子の入る余地」は「下着」の中のことなのか、「鳥居」のことなのか。所々挟まれるこの現代的な言葉たちが詩の神性を揺るがすこと、それがもう一つの軸としてあるのかもしれない。
黒髪
感想:今月は、イマジネーション、想像力豊かな作品が見られて、大変勉強になりました。筋肉と一緒で、想像力も、使えば使うほど豊かになりますので、詩人の方々は、よく使っていかれるといいんじゃないでしょうか。
不破純「Feeling Old By 21」A
世界の見方や世にある現象のすべてに対する考察。読み込めば読み込むほど、念入りで熱心な思考の跡が見えて、大変に見事。
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積 緋露雪「ばらばら」C
面白い空想。しかし、身体機能についての、意味ある考察となっている。
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彩瀬「一日のはじまり」B
青い世界。清き景色。美しい観察。イマジネーションが豊か。
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yasu.na「誰かが泣いている気がする」C
思い出の回廊という言葉がいい。自分を含めた、人間の意識作用に関心が向けられている。大きな世界と小さな世界と言うことで、実感と想像のスケールの大きさの両方が得られる。
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博子「蒼を孕む地球」A
想像力が豊か。君と僕。丁寧な描写が、執着もなく述べられている。尖った氷柱の所だけ、よく分かりませんでした。
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Most Voted Work
四季還り少女
千才森 万葉
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