作品投稿掲示板 - B-REVIEW

みいとかろ


投稿作品数: 7
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平日

2017-12-27

椅子と沈黙

2017-09-14

被写体

2017-07-01

黄緑色の虫

2017-04-26

むだの省かれた佳作だと思います。 シードルのところなどは、お酒で楽しくやろうと思っていたらアテが外れて沼の中、という、滑稽と悲惨のどっちにもみえる微妙な感じがあって好きです。 「沼がそこにあり スニーカー全速力でぽしゃん」は、簡単にみえて書くとなるとナカナカ書けない端正なフレーズかもしれません。 「息絶えて」のあたりは、とっぴょうしもなく沼に落ちてしまうような人の、案外冷めているもののみかたが対比的で、おもしろいです。 (凝って、夕暮れに)

2017-09-21

5or6さん コメントありがとうございます。 椅子がいななくことほど 常識なことはないのである 言葉なら。 川は流れるかもしれないが 流れたりしない川原に 人がのみこまれたって ニュースの取材は来ないのである。 読み書きは不思議で、伝えたり感じたり理解したり、そういうことが含まれるけれども、この詩がなんなのかは、よくわからないでいます。カンタンに詩は書かれますが、詩をカンタンにかくわけにはいかないのかもしれません。 (椅子と沈黙)

2017-09-16

まりもさん 被写体は、なんであっても構いません、明示されていないので。 写真家は「私」へ問いかけますが、私の「イカガデス」は、写真家への問い返しとも読めるし、そうでなくも読めます。問いかけの「いかがです」を、心中で 単に 反復しただけ、というふうにも読めます。音だけになったイカガデス。 「それから」という語は 前をうけて次に というほどの意味で、それ自体が具体的なモノを指し示すわけではない語です。前を受けて次へ流す、そんな機能のある語なので、改行して「それから」のみの一行を入れると、具体的な事柄に挟まれた「それから」の部分が、浮くような気がします。そんな特徴が好きで、よく利用します。 ありがとうございますっ (被写体)

2017-07-06

ボルカさん カメラを持つとわくわくする。そわそわしてレンズを覗く。何を?どんな構図で?カメラをもつと色々な問いかけに、おどおどしながら答えなきゃいけない。カメラは面白い機械だとおもいます。 (被写体)

2017-07-04

花緒さん 最初の三行、おきにいりです。面白くよめてしまえば、意味は後からついてくる、のかも、知れないなあとおもいます。読めて、いいなと思って、なんでいいのかなと頭をひねって、いろいろ 糸が つむがれていくような。 ありがとうございますっ。 (被写体)

2017-07-03

あおのみどりさん。 理解できるようには書かれていなかったり、理解することがナンセンスだったりする作品かもしれません。理解よりも好みに訴えるタイプ。好き嫌いに依存する作風。 わかってもらうための工夫を、どのくらいいれるべきか、その匙加減を学びたいなと頑張ってます。 コメントありがとうございますっ! (鼓と 雨垂れのつづき)

2017-06-10

まりもさん。 これまで自作について頂く感想では、「よくわからない」とか「つかみどころがない」というものが多くて、「イメージは面白いけれど、手渡されるものがない」という或る方から頂いた感想が、いまのところしっくりきています。 ビーレビでは、たぶん同じような意味で「ぶっ飛びすぎ」というふうに指摘を頂きます。みいとかろぶっとび問題です。 この作品については、ぶっとび加減がすごく好きだなあと自分では思っていて、変な言い方ですが、調和のとれたぶっとびだなぁ、と思っています。完璧ではありませんが。 ぶっとび問題、どう消化すべきか、かなーり重大な問いになりそうです。 コメントありがとうございましたっ。 (鼓と 雨垂れのつづき)

2017-06-10

なかたつさん コメントありがとうございます。僕のばあい、インプットするときもアウトプットするときも、映像を経由するのだとおもいます。音や匂いよりも、視覚です。作品も視覚的イメージに依ってるかなと思います。 もぐらのあたりは、人により+にも−にもなるようです。勉強になります コメントありがとうございました (鼓と 雨垂れのつづき)

2017-05-28

朝顔さん 最後の行は自分でも気に入っています。この詩は今年初めごろか、昨年末頃にかいたものなのですが、西脇順三郎、もしかしたらこの詩を書いたとき、ちょうど読んでいたかもしれません。 コメントありがとうございました。 (鼓と 雨垂れのつづき)

2017-05-26

田中さん 暗喩を、暗喩の表層のままに受け取らなければ、おそらくこの作品は駄作と読まれるだろうと思います。暗喩の意味するふかみへ手をつっこむのではなく、表現の表面を撫でてその凹凸や質感を、味わってもらえれば。 それゆえ、ご指摘頂いた通り、長すぎてはダメだと私も思います。手のひらに乗せることができ、頭からお尻まで一度に撫でられる程度の長さが最適かと思います。そうすれば、何度も撫でることができるから。 コメント嬉しく思います、ありがとうございます。 (鼓と 雨垂れのつづき)

2017-05-25

すみません、何かのミスで同一の作品が、同時に2つ投稿されてしまいました、、片方を削除のほどお願いいたします、 (人間の四半世紀)

2017-05-14

まりもさん ありがとうございます 「ま」の連なりについて、指摘されてハッときづきました…!もっと神経をはりめぐらせねばと思います。 (黄緑色の虫)

2017-05-07

三浦さん 「奥様」という語からフェルメールに繋がったのは、全く予想外で面白く思いました。コメントありがとうございます。 (黄緑色の虫)

2017-04-30

〈何かがゆるい世界〉へ放りこまれたとき、周りのゆるさ故に、我々が感じてしまう緊張。アジアの雰囲気とは、そういったものを喚起するように思います。我々の緊張とはよそに、ゆるんだ日常がこんこんと続いてゆく不思議な雰囲気に 宿る魅力。 三浦さんの着飾っていない文体は、フィクションかノンフィクションかを判然とさせず、アブノーマルが(僕・リュウ・妻らの)ノーマルであることを伝え、読者に〈ゆるいと緊張〉に起因する独特の感をおこさせます。その混然一体が、作品の美であると思います。 (大陸的な夜の残念さについて)

2017-04-29

私の2つの乳の下に 広がる闇 に 輝くのは 闇よりなお昏い星 dark star 答えて 「dark star」を 心臓 の喩えであると読みました。 (あの幻の風景) dark star 私の血を飲んで dark star もっと輝いて dark star 私の乳の下の dark star 混乱と混沌 dark star エゴ・ナイフ・ジャッカル・彼女の踵 dark star 裂いて 「dark star」に鼓動を感じます。 (dark star)

2017-04-01

同型反復が韻文的な印象を与えていると思いました。作品は、4行一連が5つ繰り返されます。2・3・4連はそれぞれ前半2行でひとまとり、後半2行でひとまとりとして読める点で同型の構造です。最初と最後の連はそれぞれ、どの連とも異なる構造をしています。最初の連は2・3・4行で体言止めを用いています。最後の連は2行と3行が接続しています。2・3・4連とは異形の連にすることで、5連はしめくくりの印象をえているとおもいます。 字数や音韻は自由に書かれていますが韻文的な作品にかんじます。意味内容にふれていない批評になりますが、以上です。 (蝶の示すような愛情)

2017-03-28

祝儀敷さん、コメントありがとうございます。 まず、指摘してくださった超視覚性は言葉の強みだと私は思います。現実の時空間・映像技術においては原理的に再現できないような事態であっても、言葉によれば、ひとまずそのような事態として呑み込ませることができるという強みです。 次に、言葉によってあらわされた超視覚的な事態を飲み込むとき、独特の印象を伴うということを見落としてはならないと思います。非現実的イメージを構築しようと非日常的な働きかたをしいられる頭のなかで、副産物的に特殊な印象が発生するのだと私は考えます。 さらに、その印象はもはや視覚的ではありませんが、視覚的イメージそのものよりも大切だと考えます。超視覚的イメージを基本とした作品は、その視覚にかかわるイメージの連結よりもむしろ、副産物である印象の連結にこそ配慮すべきだと私は考えます。 まとめると、超視覚的な言葉の使用は印象発生装置として有効であり、この技法を積極的にとりいれた作品においては、視覚的イメージよりもむしろその副産物である印象の推移こそが、作品の本体である、ということです。 視覚野に激しくうったえながらしかし視覚的イメージは本体の足がかりにすぎないという、逆説的なスタイルと言えるかもしれません。 ひとつの詩のスタイルを考える為に、大変参考になる批評をいただけました。ありがとうございます。長々スミマセン! (雨ということで)

2017-03-25

イメージと言葉のつりあいのとれた作品だと感じました。言葉にたいして適量のイメージ・効果があるような印象です。 短い言葉でカチッときまっている表現に魅力をかんじます。特に 堕落しはじめた桜の花 無音の連打 うるさい この連にかよう緊張感。作品全体をつうじてみても、各々のフレーズは弛緩しすぎず、むりに張りつめず表現されていて、巧みだと感じます。 (Cold Song)

2017-03-22

花緒さん、コメントありがとうございます リフレインの効果、全体の軽さの印象、モチーフの組合せに由来する詩情をご指摘いただきました。この作品を特徴づける要素の概要を、改めて認識できました。 リフレイン、軽さ/重さ、モチーフの組合せ。例えば音楽でも漫画でもコラージュでも、同様に発見できる要素です。様々なジャンルの根底によこたわる、基本的な要素といえるかもしれません。 とても腑に落ちる批評で、勉強になりました、ありがとうございます。 (雨ということで)

2017-03-20

なかたつさん、コメントありがとうございます。 「このお宅にお日様やクジラの死骸が避難してこなかったらマリーゴールドは咲かなかったのでしょうか。」という視点が可能であることに、ご指摘いただいて始めて気がつきました。 なかたつさんの読みにおいて自作のテクストがより立体的にたちあがる様子を発見することができ、おどろいています。 貴重な批評をいただけて、大変勉強になりました。ありがとうございます。 (雨ということで)

2017-03-20

大股でスッスとリズムよく進み、友だちとお話しするような言いまわしの効果もあって、句読点までつまづかずに読みきれます。 比喩になりますが、 よい聞き手であれば、熱心に語る友だちの意見は、ひとまず最後まで聞くのではないでしょうか。たとえ途中で「?」と感じても、相槌をうちつつ話についてゆくのではないでしょうか。 「綺麗なものを見るためには汚いものを見ないといけなくて」では、〈汚いとの「対比」で綺麗は認識できる〉という対比の理屈などは、またぎこされて明記されません。読者は自然に・意識裡にそれをおぎない、〈一理ある〉と感じつつ、続きのフレーズへついてゆけます。 「だとしたら綺麗でいるためには汚くいないといけないのに」と断定されますが、〈「汚いものを見ないといけない」すなわち「汚くいないといけない」〉という理屈には、かるく違和感がよぎります。しかし「だとしたら〜いけないのに」という、スピードにのった話し言葉が作用して、読者はたちどまらず、ひとまず続きを聞く(つぎのフレーズへ移る)ために、語り手にあわせて歩幅をひろげ、先へすすむことができます。 「いるということが分裂する」では、前フレーズの「綺麗でいるためには汚くいないといけない」の〈いる〉を足場にして、哲学の風味がするトリッキーな展開へ、よりスピードをあげて大股に急いでゆきます。 このように、徐々に大股の程度がおおきくなってきていることがわかります。 そしてさらにスピードはあがり、「分裂して分裂して分裂して分裂分裂分裂分裂分裂」分裂を連呼し、鬼気迫る印象です。 それからハッとする詩的飛躍「青い水も。」へ、たどりつきます。 この作品の魅力・技法の一部として、以下の点を指摘できるとおもいます。 ・フランクな言いまわしを効果的に利用し、あまり自明ではない理屈でも、読者をつきはなさずに断定し、先へ進むことを可能にしている点。 ・徐々に飛躍の程度をひろげてしっかり加速しても、詩的な急所へと読者をちゃんとつれてゆけている点。 一面的な批評になってしまいましたが、以上です。 (プレパラートフレーズ)

2017-03-17

葛西さん コメントありがとうございます。最後を魅力的にきめることで作品全体をひきしめようという意図がありました。その点をくんでいただけて、ほっとしています。 〈魅力のあるフレーズ〉が、脈絡の欠けた文章を、ひとまとまりの作品としてたちあがらせる契機として機能する、という事実を、とても重要なことだと私は考えています。諸々のフレーズを一個の作品としてつなぎとめる力は、文脈やテーマといった〈すじ〉のみに求められるのではないのだ、ということを考えつつ書きました。 (雨ということで)

2017-03-16

「私」は「会いたくて」と「会わせてくれない」という2つの力にひっぱられています。「私」にかかっている力学の、決して小さくはないはずの負荷。 対照的に、筆致にはむりがなく、舞台にも力みがなく静かです。「三途の川」はほの明るいグレーのような雰囲気で、心理的にも、不穏さを含んだフラットな広がりを感じます。(…花はなく/…雲がかり/かなしみは何処にもなかった)。 あつかわれる素材が絞られ、淡々と抑制のある筆致で、読みやすくまとめられた作品だと感じます。また、舞台や筆致の静けさと「私」における内面的な負荷との対比に気がつくとき、易しい表現のおくに、一層の不安な深みがあらわれるように感じ、おおきな魅力を作っていると思います。 (三途の川)

2017-03-15