犬風呂 - B-REVIEW
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たそがれに たれかある さくらのかおりがする

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羽田恭

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羽田恭

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久しぶりにビーレビ来たんだけどさ

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カオティクルConverge!!貴音さん

あなたへ

最高です^ ^ありがとうございます!

この詩は心に響きました。とても美しく清らかな作品ですね。素晴らしいと思いました。心から感謝申し上げます。これからも良い詩を書いて下さい。私も良い詩が書ける様に頑張りたいと思います。ありがとうございました。

きょこち(久遠恭子)

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きょこち(久遠恭子)

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海の中を照らしているのですね。素晴らしいと思います☆

きょこち(久遠恭子)

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こんなに良い詩を書いているのに、気付かなくてごめんね。北斗七星は君だよ。いつも見守ってくれてありがとう。

きょこち(久遠恭子)

紫の香り

少し歩くと川の音が大きくなる、からがこの作品の醍醐味かと思います。むせかえる藤の花の匂い。落ちた花や枝が足に絡みつく。素敵ですね。

きょこち(久遠恭子)

冬の手紙

居場所をありがとう。

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きょこち(久遠恭子)

カッパは黄色いのだから

良く目立ちます。 尻尾だけ見えているという事ですが、カッパには手足を出す穴がありますよね。 フードは、普通は顔が見えなくなるのであまり被せません。 それを見て、僕はきっと嬉しかったのでしょう。健気な可愛い姿に。ありがとうございました。

きょこち(久遠恭子)

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だれのせいですか

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ベテルギウス。まずそれに注目する感性もですが、詩の内容が衝撃。 猫。木。家族。犬(のようなもの)。女の子……。など、身近にあふれている極めて馴染み深いものベテルギウスというスケールの大きいものと対比されているように感じられました。

二酸化窒素

ずっと待っていた

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犬風呂    

温泉にはみんなで行った。 服を着たままシャワーを浴びて無理矢理脱いでタオルを巻いたら手を洗ってから入る。 みんなはまず、露天風呂に入っていった。 露天風呂にはサウナがあった。サウナの横には水風呂があった。 わたしの好きな人間は温泉に来てもサウナしかやらない。 だから今頃は水風呂に沈んでいるはずだった。 みんなとはぐれてから進み洗い場の隣でもう一度手を洗い振り返れば大浴場。 回廊のような大浴場には足の不自由な犬がいる。 観賞用の名前のない犬。 後ろ足が手羽先みたいに細く折れ曲がり優雅で逃げることが想定されていないため唯一放し飼いだった。 中央に回の形の巨大なケージ。 真ん中のケージはニ畳。飛び上がるドーベルマンがニ匹。一瞬自由に見えた。 その周りを取り囲むケージに鮨詰めのラブラドールは二十匹程いるだろう。 ラブラドールはみっちり詰まって動けない。それはそういう設計だった。 なぜこのようなことになっているのかというと見るためだった。 観賞用の犬だった。 自由なドーベルマンを見るためにラブラドールは存在し、ラブラドールに見られるためにドーベルマンは存在する。 テレビではアイドルが悲しい話をしていたがその場の誰もが興味が無かった。 足下で茹で上がった赤ん坊の犬が眠っている。 透き通った瞼の下で眼球が微妙に透けている。 蒸されて濡れたその犬をお構いなしに抱きかかえる子供。 起こされた、温泉の衛生的で不健康な犬。 吠えない口元に透明な牙。 目は煮物みたく真っ白。 それは温泉のサービスだった。 ただのいつものちょっとした娯楽だった。


犬風呂 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 15
P V 数 : 955.0
お気に入り数: 0
投票数   : 4
ポイント数 : 0

作成日時 2024-02-17
コメント日時 2024-02-21
#現代詩
項目全期間(2024/05/21現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
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技巧00
音韻00
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閲覧指数:955.0
2024/05/21 03時53分08秒現在
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    作品に書かれた推薦文

犬風呂 コメントセクション

コメント数(15)
黒髪
作品へ
(2024-02-17)

情景描写が巧みです。ただ、 >観賞用の名前のない犬。 これだけだと、ほかの犬が観賞用ではないのだろうか、と思ってしまって、僕は混乱しました。 犬風呂というものを調べてみると、犬を洗うところのようですが、僕は行ったことがないので、 人間と混浴なんだな、と、少し不思議な気がしました。でも、読み進めると、 >観賞用の犬だった。 とあり、納得です。娯楽なんですね。でも、僕はそうしたものが面白いとか可愛いとか いう気持ちがよくわからず、なんとなく不健全な感じがしました。 そういう感想を狙ってらっしゃるのかもしれないなと思いました。 すごい詩だとは思います。なかなか書けないですね、このレベルの描写は。 何となく、犬と人間の地獄みたいな気がするのは、気のせいでしょうか。 可愛いはずなのに。僕がそういう気持ちになるのは、間違っているでしょうか。

1
さか たけお
さか たけお
作品へ
(2024-02-17)

大江健三郎の「奇妙な仕事」を彷彿とさせました。この短編では、主人公を含む大学生らが大量の野犬を撲殺するアルバイトに雇われ、生々しい描写が繰り広げられます。一つの解釈は、犬は、無気力になり政治への関心を失った大学生らを表しているというものでした。 この前置きと結びつけると、この詩での犬も、ある時代、ある年齢層、ある輪の人間の暗喩だと思いました。 足の不自由な犬というところから、障害者がつながってくる。すると、ゲージは、障害者施設。それを観賞する健康な人間。この温泉は、障害者を利用して、支援している風を装うメディアや企業の風刺であると捉えました。 面白い題材で、見事に的を射る暗喩だなと感銘を受けました。それこそ一篇の小説に拡げることもできそうですね。

2
むたんちゃん
むたんちゃん
作品へ
(2024-02-18)

こんにちは! 観賞用の名前のない犬。の部分に観賞用だから名前があると当たり前に思っていました。可愛がっているとか共に暮らしているとか、いろいろ考えたらきりがないですが、楽しく読ませていただきました!ありがとうございました!

1
群島びょうびょ
群島びょうびょ
作品へ
(2024-02-19)

服を着たままシャワーを浴びたり無茶苦茶なのに、手を洗うのは念入り。温泉に来ている存在(犬たちの自由を管理し作り上げられた設定を娯楽として享受する側)は、罪に汚れた手を気にしているのか。でも罪悪感を感じる倫理を持っているかどうかも怪しいな。それとも妙なところで衛生面に神経質なだけなのか。 小説を読んだ気分になりました。

1
A・O・I
作品へ
(2024-02-19)

はじめ読んだときに、書かされるままに書いたものかなと。が私はこの詩に社会の縮図的なものを感じますね。どこを主軸とするかで解釈の幅が広くあり、面白いものと言っていいのかは字面的に悩みますけど。よいと思いました。

1
ハツ
ハツ
作品へ
(2024-02-19)

そこにある/いるべきではないものがいて、それを誰も問題としない特殊状況が、他の方もおっしゃっていますが、大江健三郎の作品を彷彿とさせますね。好きな雰囲気の作品です、次回作もぜひ読みたいです。

1
ひらお
ひらお
黒髪さんへ
(2024-02-21)

間違ってないです。不健全と言ってくれて嬉しかったです。ありがとうございます。

0
ひらお
ひらお
さか たけおさんへ
(2024-02-21)

好きな男にフラレてショックでかいたので、すごい読み方をしてくれる人がいて、びっくりしました。ありがとうございます。

0
ひらお
ひらお
むたんちゃんさんへ
(2024-02-21)

こんにちは!犬って可愛いですよね、一緒に暮らしたいです!ありがとうございました!

1
ひらお
ひらお
A・O・Iさんへ
(2024-02-21)

縮図とか考えてもみなかったのですが、会社のことを思ってかいたからかもしれないです。よいと思ってくれてありがとうございます。

0
ひらお
ひらお
作品へ
(2024-02-21)

大江健三郎小説かけるし犬顔だし最強ですよね。読んだことないんですけど。嬉しいです、また絶対読んでください。ありがとうございました。

1
ハツ
ハツ
ひらおさんへ
(2024-02-21)

好きな男にふられたショックで書かれた作品がこれなの鬼才すぎます。今月のビーレビで一番読み返しています。大江健三郎犬顔なのちょっとわかります、ビーグルっぽいです。

2
ひらお
ひらお
群島びょうびょさんへ
(2024-02-21)

海で泳いでるつもりの水族館の魚じゃなくて、温泉客だなあと思ってかきました。中途半端で恥ずかしいです。読んでくれてありがとうございます。

1
ひらお
ひらお
ハツさんへ
(2024-02-21)

葬儀屋の支配人で俺リンスしたことねえんだよなって言われた日から、その人を洗いたくて毎日はち切れそうでした。 一番読み返してくれたんですか、嬉しすぎる。 ビーグルググったのですが大江健三郎の方が犬っぽいですね。

1
エイクピア
作品へ
(2024-03-10)

「犬風呂」と言うタイトルにおやと思いました。犬や猫のための洗髪や、ボディー洗浄施設なら聞いたことがあったのですが、犬風呂があったのかと軽い驚きがあったからです。ラブラドールとドーベルマン。大浴場。透明な牙に空を見ました。名前のない犬は人間世界をどう見ているのだろうかと思うと、犬世界と言うのは、案外、人間世界と似ているところがあるのかもしれないと思いました。

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投稿作品数: 1