作品投稿掲示板 - B-REVIEW

道川 アクノー


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道川 アクノーの記録 ON_B-REVIEW・・・・

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皆さんの障子に関しての思い出を読ませてもらっていたらなんだか懐古的な気持ちになったので、作品の景色の補足を兼ねて少しばかり思い出語りを失礼します。 3歳くらいの頃。当時同居していた祖父母の家では、使われていない客間が私の遊び場で、そこの障子を開け放った先の窓からは小さな中庭が見えました。冬になるとうっすら雪が積もりました。 私が生まれる以前、祖父母はここで小さな旅館を経営していて、遊び場の多い館内で、私は毎日走り回ってはいたずらばかりしていました。障子に穴を開けて祖母に叱りつけられるなんて、数え切れないほどありました。小さな穴を開けて怒られる度、毎度毎度しっかり心の底から申し訳なくなって、謝って、お詫びとしてお気に入りのシールでその穴を塞ぐのですが、子どもというのは不思議なもので、その一時は本当に懲りて、なんてことをしたんだと反省するくせに、また繰り返すんですよね。今も私は子どもみたいなもんですが、幼い頃の思考は自分自身でも解読不可能です。 そんなふうにいつも厳しく叱ってくれた祖母ですが、一度大病をやってからは、回復しても、やはり以前ほどの元気はなく、その大きな家を取り壊して、小さな借家に引っ越しました。その頃には私たち家族と祖父母は同居していませんでしたが、祖父母の体調が心配だったので、借家は私たちの家の近くに借りてもらいました。 家を取り壊す際、祖母は、建具を父と協力して外す私に、もう好きなだけ穴を開けていいよと冗談めかして言ってくれましたが、その時の私に全くそんな欲求はありませんでした。これは大きくなったからとかそういう話ではなくて、ただの障子にはその価値を見いだせなかったからなのだと思います。その穴から庭を覗いて、わくわくして、祖母に叱られて、あの家に、お気に入りのシールなんていう自分の痕跡を残していく、それの全てが嬉しかったのだと思います。 私のペンネームのアクノーは、ロシア語で窓を意味します。私は窓が好きです。 区切っているのに繋がっているようで、実のところは何ひとつ見えていない自分の視点からでも優れたものが見えているような気分にさせてくれます。障子から見た景色も、特別なように見えていたんでしょうね。 (冬になると障子を破ってばあちゃんに怒られてた頃を思い出す)

2025-11-25

心にくっきりとした輪郭が見えるような、眩しい鋭さを感じる作品でした。 (転がる心)

2025-05-03

初の投稿だったので、コメントいただき、さらに解釈を詩にしていただけるなんて光栄すぎて驚いております!いただいた「見る見られる側の反転」という言葉に、私の感覚的な面を的確に言語化してもらえたように感じていたところです。 私こそコメントがズレてしまっていたらすみません。私は視覚的なことばかり考えがちで物事に関連性を持たせるのが苦手なので、この作品の動的な物で表す距離や揺れに感服しました。揺れを含め、事実として言い切る文体が印象的で素敵です。 (タイトル読んでなくてテキトーなこと言ったかもしれん)

2025-05-03