空なんか見てんじゃないよ - B-REVIEW
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空なんか見てんじゃないよ    

あのねえ この世界で一番大きな存在だからって 空なんか見てんじゃないよ 自分の気持ちの移ろいに合わせて 雲の形を何かに例えるんじゃないよ 汚れちまった心を洗い流そうと思って 青空なんか見てんじゃないよ 説教だよ 何が悪いってんだよ お前ねえ 孤独を受け止めきれないからって 夜空なんか見てんじゃないよ 二十億光年の光を思って 星空なんか観察してんじゃないよ 昔の人も夢見がちだったんだねなんて 勝手に自分の孤立を普遍化するんじゃないよ 何だその目は そんな目でお空さん見つめてんじゃないよ だからさあ たまたまその夜眠れなかったからって 朝日に泣いたりするんじゃないよ 真昼の空に浮かぶ白い月に異世界を思って 生まれる世界を間違えたとか言うんじゃないよ 無駄に日中を過ごしたからって 夕日が沈むのを寂しがるんじゃないよ お前全然凡庸だからね 空はお前のためにあるんじゃないんだからね いいかよく聞け まぶたを開けば恐怖ばかりだといって 空なんか見てんじゃないよ 地面や虚空や画面を見つめて 真実だとか言ってんじゃないよ もういいやとか投げ出して 目をつむってんじゃないよ なに言ってんだよ 選択肢なんかないよ こっちを見ろ こっち向くんだよ

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作成日時 2020-04-05
コメント日時 2020-05-24

空なんか見てんじゃないよ ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 29
P V 数 : 3094.2
お気に入り数: 6
投票数   : 0
ポイント数 : 66
#現代詩 #縦書き
項目全期間(2020/10/29現在)投稿後10日間
叙情性86
前衛性10
可読性1812
エンタメ51
技巧127
音韻63
構成1610
総合ポイント6639
 平均値  中央値 
叙情性0.90
前衛性0.10
可読性23
 エンタメ0.60
技巧1.32
音韻0.70
構成1.82
総合7.35
閲覧指数:3094.2
2020/10/29 07時24分16秒現在
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    作品に書かれた推薦文

空なんか見てんじゃないよ コメントセクション

コメント数(29)
石村利勝
作品へ
(2020-04-05)

いい作品なのにコメ付いてないな。 辛口が気持ち良い作品ってネット詩界隈じゃあまり見かけない。それだけでも貴重なのにね。 技巧的にも練れてる。言葉の運びに澱みがないし、「~て」「~よ」の韻の利かせ方が絶妙でリズムがいい。 メッセージ性が強い作のように見えるからそれを巡ってお喋りをしたがるレッサーもいるだろうけど、この書きざまがあって初めてメッセージに真実が加わるということを(特に若い書き手には)見逃してほしくない。詩からメッセージを取り出してしまえばそれ自体には何の新味もない死物になるが、詩は詩である限り生きているのでメッセージもその中で初めて生命を得る。この作品がそのいいお手本だ。

0
ネン
ネン
作品へ
(2020-04-05)

はい、済みませんでした…と、 つい素直に頭を下げてしまう週末です。 神様にも同じ事が言えるかもしれませんね。 おいおい、現実はこっちにあるんだぞ!と。 何せ遠すぎます。駄文で失礼しました。

0
小林素顔
作品へ
(2020-04-05)

石村利勝さま コメントありがとうございます。いい作品という言葉が頂けて光栄です。 「詩からメッセージを取り出してしまえばそれ自体には何の新味もない死物になる」というお言葉、耳が痛いです。 実際書いた本人もメッセージ性なんて何も考えず、自分の詩の傾向を見返して自分自身に説教しようとしたものをここに発表しただけなので……お見通しですね。 技巧や韻を褒めて頂けているのはありがたいです。自分が詩を書くときのエンジンがまさに技巧や韻の部分にあると自覚があるので。 今後も精進します。 ネンさま コメントありがとうございます。 どうか頭をお上げください、作品の中では説教しましたが特に誰宛てにというわけではないのです。 むしろこの詩は自分が凡庸な詩を書く悪い癖があることへの警鐘の詩なのです。 空と神様はむしろ同義と言っても過言ではないかもしれませんね。少しその点への気配りが足りなかったかもしれません。 神に祈るより現実を見ろ! とまでは申しませんが、つい空に向かって現実から視線をそらしてしまう自分への警句として書いた詩なのです。

1
鈴木歯車
作品へ
(2020-04-06)

ことあるごとに現実から自然へ逃避するだけで、何も書いていないのにまるで詩人になったような優越感に浸っている、 そういううわべだけのひ弱な凡庸なポエマー(蔑称)を完全にブッタ切る痛快な作品。 辛口であるから耳が痛いはずなのに、クオリティが高いから読まされてしまいますね。

1
石村利勝
小林素顔さんへ
(2020-04-06)

小林様  「詩からメッセージを取り出してしまえばそれ自体には何の新味もない死物になる」について私の言い様がまずかったようですので補足します。  この作での「メッセージ」はちゃんと新鮮に生きて響きます。生きた思想として読み手が経験できます。そのように書かれているからです。  ですが、往々にして迂闊な読み手やレビュアーは、詩からメッセージを取り出してそれを巡ってお喋りをします。取り出されたメッセージは《死物》に過ぎません。それは詩について語ることではない。  そもそも、人類の長い歴史と膨大な文物の中で、「新味のあるメッセージ」などもはやあるはずもないし、そんなものを発明し、語り得たと思っている物書きがいるとしたらバカです(笑)。  逆に言えば、「彼氏/彼女に振られて悲しい」「俺は孤独だ」という類のどうしようもなく陳腐な「メッセージ」であっても、そこに新鮮な生命と共感を生み出すことができるなら、それこそが物書きの力だと思うのです。御作にはそういう力を感じた、というのが私の述べたかったことであります。

0
小林素顔
作品へ
(2020-04-06)

鈴木歯車さま コメントありがとうございます。クオリティが高いという言葉を頂けて光栄です。 お褒めくださっているとは思うのですが、これは自戒を込めた詩でもあるので「うわべだけのひ弱な凡庸なポエマー」には自分も含まれているのです。 ですが、盛大なブーメランでも投げなければならない詩だという気持ちで書きましたので、お気に召したのでしたら嬉しいです。 石村利勝さま 補足いただきまして申し訳ありません。私がコメントを誤読していたことをここに謝ります。 そのうえで、さらなるお褒めの言葉を頂き、なんだか申し訳ない気分です。 「どうしようもなく陳腐な『メッセージ』であっても、そこに新鮮な生命と共感を生み出すことができるなら、それこそが物書きの力」というお言葉、良く噛み締めて、今後の糧にしたいと思います。 お手間を取らせてすみませんでした。

0
白川 山雨人
白川 山雨人
作品へ
(2020-04-07)

こんにちは、一度読ませていただいて、ぐーんと読み切って、でもなんだか恥ずかしくなって隠れて、ぐるぐる頭の中を回っているうちに、あれ作者さんの直前の作品て、空見てなかっただろうか、もしかして自分にもおっしゃっていたのだろうかと思ったら、もう一度読みたくなりまして帰ってきました。迂闊なレビュアーになってしまいそうな自分を戒めつつコメントしたいと思いながらも、私にはまだ語れる言葉がないことに、残念な気持ちです。ただ、とても引き込まれます。各連の一節目が、うまい具合に対象への距離を縮めていくことや、連の全体の雰囲気が先に進むほどに訴える力の強度を増していくこと、その流れがスムーズな上昇曲線であることなどが、その理由でしょうか。 不思議だったのは、何度も読んでいると、最後の連の二節だけ、私には耳元での囁き声に聞こえてくるということです。それまでは、実体のある誰かからの語りのように感じられていたのが、最終連は人間の把握しきれない何かからの迫りくる要求のように感じられて、怖いほどに響きました。

0
黒髪
作品へ
(2020-04-08)

こんばんは。作品を全部さっと読ませていただきました。人間同士の関りが感じられ、戸惑いや焦燥 が感じられる作品が多かったと思います。この詩は、行動、意識を変化させる意志の強さで、 純真、孤独、徹夜(時間)、恐怖などに陥ってしまっている人に対して、そうではない目線を、心の働きを、 変化させるべきだと説教します。選択肢なんかないよ、と説教を強調し、こっちを見ろという結び。 「空なんか見てんじゃないよ」は、「空ばかり見てんじゃないよ」とも言えるような気がします。 そういうわけで、変化がいつまで続くものであって、関係はよくなって不変になれるのか、そういったことが 気になります。この詩から受け取れる、何らかの審判は、作中では二つの人間を変えるものですね、 あるいは、読者と作者を変えるということもある。 読み手は、説教によって相手を変える、その、言葉で頭(考え)に到達する方法は、単純でもあり、 やや暴力的でもある。恐怖に対する心遣いは、優しさが表れている。 というわけで、優しい話し手が、不器用に人を変えようとする詩だと思いました。 4つの連を使って、自然VS人間という意識バトルが起こりますね。第5連で人間側の勝利で終わる。 感情をうまくかき乱す書き方をされているので、その危険さ、緊張感を楽しむことができる。 もう少し先の方まで書いて、安心感で終わってほしかったな、というのは、心が弱いのかもしれません。

0
小林素顔
作品へ
(2020-04-08)

白川 山雨人さま コメントありがとうございます。引き込まれるという言葉を頂き光栄です。 直前の作品もご覧くださったようで、重ねてありがとうございます。確かに「空なんか見てんじゃないよ」は、今月の一作目の拙作「サッカー」を書いたあとに書かれた詩です。対になっていると申しましょうか、「サッカー」に対する自分自身による返詩の意味合いが大きいのは事実です。 構成に関しては、白川さまが、連が進むごとに訴求力が強くなっていくとお感じになっていたとしたら、私の意図したところがきっちりと伝わっているのだなと嬉しく思います。 黒髪さま コメントありがとうございます。私の作品を全部読まれたということで、お時間を割いて頂き光栄です。 この詩の「意志の強さ」は、私の意志の弱さの裏返しなので、「理想的な意志の強さ」と考えていただきたく思います。私も心が弱いのです。 >変化がいつまで続くものであって、関係はよくなって不変になれるのか、そういったことが >気になります。 とのことですが、そのあたりの推移や結末は、読み手にゆだねられていると私は考えます。 私がこの詩で表現したかったものの一つは、「説教そのものの緊迫感」であり、その追体験です。 その追体験を普遍化するために「空」という単語を持ってきたのです。 個人的には「空ばかり」ですと「空以外に見るものの候補が沢山ある状態」になると思い、「空なんか」ですと「空を見る行為そのものを叱責する」ことになって、より「説教の強さが増す」と考えています。 なにより、私の詩を深く解読しようとしてくださったことに感謝いたします。

0
stereotype2085
作品へ
(2020-04-09)

大変楽しく読ませていただきました。しかし「空を見る」系統の詩や、詩人の姿勢を今は説教しているに留まり、では空を見る系詩人や、空を見る系の詩やコンテンツに代わる作品を、ここではまだ完全には提示しきっていないように思いました。逃げるな、立ち向かえ、詩人たれと畳みかけ最後に「こっちを見ろ こっち向くんだよ」と描き切ることで、提示する兆しは見えており、またその筆致に新規な息吹は感じておりますが。だがしかし自戒も込めているというこの作品で、説教しているのにも関わらず、説教に留まらぬ詩情を出したのは見事でしょう。いや、説教だとカムフラージュさせながら現代詩を書いたのは見事と言うべきか。次回作では批判対象のない、空を見ない系の詩を期待しております。大変良かったです。

0
帆場 蔵人@⚰
作品へ
(2020-04-09)

さて、面白くなってきました。このように語るのは本当に難しい。本文の詩句にもあるが、単なるうるさい説教になってしまいがちだ。しかし、ここで書かれている言葉は他者だけでなく、語り手にも向いているように思える。背筋を伸ばしてつい、謝りながらもにやにや、楽しく読んでしまうのだ。 ところで、この作品では空や雲、星空をみて詩書くのを否定しているというよりも感情や感傷をあるだけ景になすりつけてしまい、私、しかないような作品の作り方への辛口にみえる。だから何も提示しなくてもよいのではないか。 私をみて!と言う前に外界をみろ、他者をみろ、その関係のなかで自分を位置付けして詩を書けよ、といっているようにも思うが、これはあくまでこの作品を読んで私が普段感じているものが噴出しているのだろう。

0
田中修子
作品へ
(2020-04-09)

読んでいて、わくわくしました。私が見つけられたのは中原中也・谷川俊太郎だけだけど、他にどんな人が隠れているのかなって思いました。 過去の詩人に反抗しながら、詩を書かざるを得ない青年の初々しさみたいなのが溢れてきて、新鮮でみずみずしい春の野菜みたいな感じがしました。ごちそうさまでした。

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小林素顔
作品へ
(2020-04-09)

stereotype2085さま コメントありがとうございます。楽しく読んで頂けたようで光栄です。 「『空を見る系の詩やコンテンツに変わる作品』の提示」ということですが、弁明が許されるのであれば、その作品を読み手がそれぞれに模索するように提案するのがこの詩の狙いであり、そのための最後の連の「こっちを見ろ/こっち向くんだよ」となるわけですが、考えてみれば、その答えを用意せずに「説教」の形をとるのも随分無責任だなと気づかされました。 そして、stereotype2085さまのコメントによって、自分自身が「空を見ない系」の作品に取り組まなければならないことに、今更ながら気づかされました。大変感謝するとともに、さあ大変なことになったぞ、という気持ちです。 帆場蔵人さま コメントありがとうございます。楽しく読んで頂けたようで光栄です。 >感情や感傷をあるだけ景になすりつけてしまい、私、しかないような作品の作り方への辛口にみえる。だから何も提示しなくてもよいのではないか。 >私をみて!と言う前に外界をみろ、他者をみろ、その関係のなかで自分を位置付けして詩を書けよ、といっているようにも思う とのコメントですが、私がこの詩を作るにあたって意図していたところの一部を汲み取っていただけたようで、とても嬉しいです。 まあ、自分のこれまでの詩作を顧みて作った詩であり、客観化した位置から改めて主観を再構築して詩を書くとこうなった、という、偶発的なものではあるので、「面白くなって」いくかどうかは、今後のお楽しみということで……。 田中修子さま コメントありがとうございます。わくわくしてくださったということで、光栄です。 >他にどんな人が隠れているのかな とおっしゃられるほど先人の詩を織り込んではおりません。挙げられた詩人、ご名答でございます。ただ、やはり「空」というのは、外界の視界のほぼ半分を占めているので、詩人に限らず、だれでも思いを馳せるとそれを眺めがちで、しかしそれだけでは安易でいけないな、という自戒をこめて、普遍的なイメージとして「空」を使いました。恥ずかしながら、反抗するほどの覚悟もなく、青年というにはほど遠く年を取り過ぎている人間の、うぬぼれた「説教」でございます。 お粗末様でした。

0
沙一
作品へ
(2020-04-10)

本作における「空」を空想的なもの、「こっち」を現実的なものと捉えて、話しを進めますね。詩を書くからといって、感傷的な空想に限らず、もっと現実を見据えるべきだ、というメッセージを受け取りました。あるいは、現実に生きるべきである、と。これらに、私も頷かされました。大胆な言い回しには、リリシズムを感じます。 しかし、「空なんか見てんじゃないよ」と命令形で否定することで、かえって「空」の大きさが強調されていると思われました。強く拒絶するほどに、その対象は相対的に、大きく、魅力的であることを、暗に認めていることになりますね。つまり「空」を否定しているようで、かえって神聖化しているのではないかと。そこにある種の窮屈さのようなものを感じてしまいました。むしろ、「空」を眺めるなんてたいしたことじゃない、と思えてこそ、太く生きられそうです。

0
tOiLeT
作品へ
(2020-04-10)

意外とやさしい感じもしました。 『お前全然凡庸だからね』が妙にツボに入って・・・

0
小林素顔
作品へ
(2020-04-10)

沙一さま コメントありがとうございます。リリシズムを感じて頂けて光栄です。 >かえって「空」の大きさが強調されていると思われました。強く拒絶するほどに、その対象は相対的に、大きく、魅力的であることを、暗に認めていることになりますね。つまり「空」を否定しているようで、かえって神聖化しているのではないかと。そこにある種の窮屈さのようなものを感じてしまいました。むしろ、「空」を眺めるなんてたいしたことじゃない、と思えてこそ、太く生きられそうです。 ご指摘が的確で反論の余地もありません。この作品を作った当人が「たいしたことじゃない」と思える境地に至っていないのが露呈してしまいましたね。ただ、その「模索しようとする姿勢/し続けようとする姿勢」のようなものが詩として伝わっていたとしたら、今の段階ではこの詩は成功というところではないでしょうか。 ご高覧くださりありがとうございます。 tOiLeTさま コメントありがとうございます。ツボに入った一文が書けたということで、誇りに思います。 そうです、こいつ優しいんですよ。ほっとけないんでしょうね。

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藤 一紀
作品へ
(2020-04-11)

おはようございます。初めて読みました。茨木のり子の有名な詩に「自分の感受性くらい」という作品がありますが、あれをちょっと思い出したのですが(あちらの作品は自分自身に対して書かれたそうですが)、比較してスケールが大きいなあと思いました。大らかでユーモアさえ感じます。 >説教だよ >何が悪いってんだよ というぶっちぎり方がとてもいいですね。説教くささを弾き飛ばしてる。 私がアンソロジーを編むとして、この作品をそのなかの一篇に選んだら、タイトルは〈人間愛に溢れた励ます詩〉にすると思います。

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小林素顔
藤 一紀さんへ
(2020-04-11)

コメントありがとうございます。スケールの大きさとユーモアを感じて頂けたということで光栄です。 茨木のり子の「自分の感受性くらい」は頭の端に置きながら書いていました。実を言うと、あの詩に対して「説教くせえなあ」と思っていた自分が居たのですが、いざ今回の詩を書くにあたって「説教くさいの自分じゃん」と気づき、「じゃあもう開き直ってやれ」と思っての「説教だよ/何が悪いってんだよ」になったのです。 〈人間愛に溢れた励ます詩〉というお言葉を頂けて、本当にうれしく思います。

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ねむこっとん
作品へ
(2020-04-15)

勢いがあって、面白味もあり。 最初から最後まで、私のことかな?と思うくらい、全てに当てはまります。

0
小林素顔
ねむこっとんさんへ
(2020-04-15)

コメントありがとうございます。勢いと面白味の評価をいただきまして光栄です。 >最初から最後まで、私のことかな?と思うくらい、全てに当てはまります。 普遍性とまでは申しませんが、詩を書く方に共通する発想について指摘しようという意識では書いていました。 とはいえ糾弾しようというところまでの詩ではございませんので、ご容赦ください。

1
IHクッキングヒーター(2.5kW)
作品へ
(2020-04-26)

いいぜ、そっちを向いてやんよ。

0
小林素顔
IHクッキングヒーター(2.5kW)さんへ
(2020-04-26)

コメントありがとうございます。そうこなくっちゃですよ。

0
yasu.na
作品へ
(2020-04-27)

 空なんかのことは私も書きがちで、まっすぐ叱られてしまいましたね。定着したポピュラーすぎるものを笑う、あるいは批判する詩と思いました。 「二十億光年……」あたりでは谷川俊太郎のことを思わせますね。ブックオフに行ったとき見たのですが、『自選 谷川俊太郎詩集 (岩波文庫)』がずらりと棚に並んで余ってました。  他の箇所でも有名な詩人のことを思わせます。世に溢れている近代詩・現代詩や音楽が吹き飛ぶような作品ですね。良いんじゃないでしょうか。ビーレビの面目躍如。

0
小林素顔
yasu.naさんへ
(2020-04-29)

コメントありがとうございます。良いという言葉を頂けて光栄です。 「説教だよ」とは言いつつ、自戒を込めた詩ではあるので、私も南雲さんと同じく、この詩に叱られていることになりますね。 谷川俊太郎という、ある種戦後日本の詩の神とも言い換えられる存在は、「空」と同義とも言えるかもしれませんね。 私も近代詩・現代詩を吹き飛ばす作品をもっともっと書いてみたいとは思っていますが、なかなかうまくいきません。 改めて、お褒めの言葉ありがとうございます。

1
笠山平
笠山平
作品へ
(2020-05-02)

なんてことだろう、と、胸の奥をグリッとえぐられて風通しがよくなる詩だと感じました。 本当にこれは説教なのですね。 空に心を飛ばすしかなくなってしまった人に対して、ただただ「ここに人あり」と宣言している強さに涙が出そうです。

0
小林素顔
笠山平さんへ
(2020-05-03)

コメントありがとうございます。「胸の奥をグリッとえぐられて風通しがよくなる詩」とのことで、お褒めの言葉と受け取らせていただきます。 説教ではあるのですが、書いた自分自身への説教でもあるので、私も「空」をついつい見てしまうのです。 ただ「ここに人あり」とまでは書いておらず、「こっち」は読み手の解釈にゆだねられると考えています。 ですから、もちろん「ここに人あり」と解釈しても大丈夫ですし、また、ほかの何かとして解釈しても、大丈夫なように書いたつもりです。

0
森川 暢(Toru Morikawa)
作品へ
(2020-05-18)

心打たれました。はっと、させられました。

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aasha
作品へ
(2020-05-24)

初期からこんなイイ詩が出てたんだ

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湯煙
作品へ
(2020-05-27)

小林さんのこちらの作品が4月投稿分の全作品中、閲覧者の総数を示すPV数が一番多かったみたいですね。ぐいっと胸ぐらをつかんでパッと放す、そんな瞬発力と求心力を詩文全体から感じることかできるからなんでしょうね。自戒を込めた作品かと思いますが、詠み手にもまた自戒を問うてくる、そんなことを思いました。 今更あれですが、近いうちに私なりにオマージュといいますか、フリーライド、パクリ等させて頂きたいかと。もう勝手に決めていますが。どんな批判感想があろうとなかろとかまわないかなと。 許可も何も得ずにぐだぐだ書かせて頂きました。宜しくお願いします。(笑

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