ルビー・ダイアナのための28行の詩 - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

あなたとどんぐりとハナミズ……

悪意のないホローポイント弾

ここには○○の残酷さが描かれている。 ○○が何なのかは、読めばわかる… …かもしれないし、わからないかもしれない。 感じ方は「人それぞれ」だから。

R

祖父の痕跡

黙想を貫いた彼が最後にみたものは…

祖父の遺物が並んだ「私」だけの世界… 彼の深層に踏み込むべく「私」は宝物箱に触れてしまうのか…祖父とは一体何なのか…

つつみ

直列つなぎ-うんこ!!(……

青春の現代詩

青春はいつも、エロくて汗臭い。そして切ないけど優しいところもあり、美しい瞬間もあるけど、昆虫たちも僕らも命を捨てて夫婦になることを受け入れる。それが生きるということだから。個人的には、僕は飯田華子さんの紙芝居を観に行きたい。

蛾兆ボルカ

ちがう星

ピッチャーとキャッチャーみたいだね

それから時々 おなじ星

のいえられこーず

いつまでもあいさつをしてゆ……

伝説の流行語はここから始まった

「かきかきたぶんしない」は伝説になった。わからない人には永遠にミューズは来ない。

のいえられこーず

粘土

こんにゃろっというやり場のない怒れる者よ

ほの暗い系男子がたどり着いた極北のモノローグがきみにはわかるまい

のいえられこーず

菊の花

2020年10月の裏番長/裏大賞

これの良さがわかるまで詩を書くんじゃない

のいえられこーず

死んだベテルギウス

地球は退屈な諦念に埋め尽くされてる

重力に支配された地球人にはわかるまい

のいえられこーず

風吹き抜ける青

残酷なロマンティズムがきみにはわかるまい

そのまま生き地獄で野垂れ死にするといいという孤高の美

のいえられこーず

ぢんせぃ

その喪失感は夢かうつつか

ネットとリアルがボーダーレスな、デジタルネイティブ世代の感性──

沙一

潮風

潮の香りにのまれるように

不思議な気配が手招きをしている

帆場 蔵人@⚰

空の下

大自然という舞台への出奔

二人が走り出す。広大な大自然という舞台へ。

羽田恭

明るい朝の歌

明るい朝のうらには、暗い夜があった

外をみつめることが、内をみつめることにつながっている──

沙一

震え 揺れ 回る

一気に詩情が注ぎ込まれていく。 それが 震え 揺れ 回る。 詩を詠み終えても、止まらない。

羽田恭

生きるためにパイを焼く

どうしようもなく生きていくということ

ただパイを焼く。それだけなのだけれど、衒いも奇抜さもなく心にぶつかってきて揺さぶられる。

帆場 蔵人@⚰

別れ

靴の哀しみ

歩くための存在でありながら、誰かが履いてくれないと歩き出せない存在が、絶望して待機してる

蛾兆ボルカ

パパの日曜日

しがない日常に飽きてしまったすべての人へ

ごく平凡な日曜日のパパが、壮大で絢爛豪華な世界へ旅立つ——

沙一

「中央公園より」

わかりあえなくたっていい

人種、国籍、性別、年齢、人間同士のわかりあえないディスタンス、そんなことよりも、おたがいに笑っていよう、ここはみんなの公園だから——

沙一

わたしの髪は生きているのか……

心を亡くしてしまいそうなときに

ささやかなお洒落をたのしむ、それは自分が自分であることをわすれないために、ひつようだったのかもしれない——

沙一

angel coffee?……

一瞬と、永遠

幸せなコーヒーと、降りやまない雨、好きな人といるとき、あなたならどちらを選びたいですか?

沙一

食べ物と死ぬ人

目が付いているうちに読みたまえ諸君

傑作。 目が付いているうちに読みたまえ、諸君。他に言うべきことはない。

石村利勝

別れ

余りにも挑戦的、だがそれがいい

数ある一行詩の中でも、想像力/表現力がとても高い作品。最初は(え、これだけ?)と感じることだろう。しかし、これだけ?からの作中世界の広がり方は、これだけ?発言が恥ずかしくなるほど広すぎるのだ。

ふじりゅう

ママンへ

散り際にも見えるママンの後ろ姿

無駄なくそつなく、それでいて大胆にママンに語りかける。「ママンへ」あなたはこの書き出しで何を思い、連ねますか?

stereotype2085

名残の雪

美しいと思える作品だった

美しい空間を、踏む。踏むことで、汚す。踏むことで汚す、明示のされない寂しさ。本作にとって、雪を踏む行為、それだけが個の存在の証明なのだ。

ふじりゅう

例えば鳥の教え

色が付いたばかりの映画のように

情景の転調あるいは繋がりが「色彩」を基調にして、境界をあいまいにしながら広がる。

鈴木歯車

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ルビー・ダイアナのための28行の詩    

(読者に) 手前の舞台から数メートルの花道が伸びて、客席中央に「盆」と呼ばれる人間の身長ほどの小さな円形ステージがある。サブステージに見えるが、そこがメインステージだ。主要な演目は客に囲まれたど真ん中のその円形ステージで上演されるのだ。 スポットライトは客席の後ろにある投光室からの、そのため水平に近い斜め上方からの光線となる。彼女の名前が香盤に書いてあった日は、僕はいつも最前列の席にいた。袖から舞台へと、赤い靴の先から(時には指の先から)登場するときのダンスを間近に観たかったし、退場のお辞儀をするときの彼女の汗粒や、息を乱して上下する胸を見るのが好きだったからだ。だからいつも、主要なショーは振り返って観ていた。 そんなわけで僕にとって彼女は逆光のストリッパーだ。 (28行の詩) 彼女はたとえば ルビーのような踊り子 どの踊り子よりいちばん背が低くて 子どもみたいに手足は短い 音楽が始まると、赤いドレスの白鳥が 不自然なほどゆっくり登場 4拍に1歩しかうごかないけど 水のようになめらかなモダン・バレエ 小さな腕を横に広げると あきれるほど大きな深紅の焔 彼女の心臓が止まってしまったことを 路地裏で見知らぬ老人から僕は聞いた 路上で酒を飲みながら 老人の話は退屈すぎるから 世界と彼女を裏返してみる 世界は深紅に燃える暖かいルビーで ルビーがあったところは 世界中の光をあつめて 小さなダイアモンド もうひとくち酒を飲んで 再び世界を裏返すと、老人はもういない 僕は、逆光のストリッパーを思い出す


作成日時 2020-01-18
コメント日時 2020-02-28

ルビー・ダイアナのための28行の詩 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 7
P V 数 : 740.6
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 26
#テキスト
項目全期間(2021/01/24現在)投稿後10日間
叙情性33
前衛性33
可読性44
エンタメ22
技巧88
音韻00
構成66
総合ポイント2626
 平均値  中央値 
叙情性0.80
前衛性0.80.5
可読性11
 エンタメ0.50.5
技巧21
音韻00
構成1.50.5
総合6.53
閲覧指数:740.6
2021/01/24 05時07分15秒現在
※ポイントを入れるにはログインが必要です
※自作品にはポイントを入れられません。

    作品に書かれた推薦文

ルビー・ダイアナのための28行の詩 コメントセクション

コメント数(7)
沙一
(2020-01-18)

28行の詩というには行数が足りないように見受けられて、明かされていない詩行があるのかもしれない、あるいはルビー・ダイアナそのものが詩的存在であって、心臓の止まってしまった彼女の年齢が28だったのかもしれない、などといろいろ想像を掻き立てられました。一編の美しいショート・フィルムのようでした。

0
蛾兆ボルカ
(2020-01-19)

沙一さん コメントありがとうございます。 ドキッとして数え直してみました。 この場合、空白行をカウントしてるんですが、例えばソネットを14行詩と呼ぶ場合、空白行は数えませんよね。 その数えかただとこれは「ルビー・ダイアナのための23行の詩」というタイトルにすべきだったのかもしれません。 どうなのか私にはよくわからないのですけど、「〇〇についての88行の詩」というタイトルで、88行分の空白が空いているだけの詩も実在しますので、この場合は作者は空白コミで28行と名付けたとご理解くださいませ。

0
沙一
(2020-01-19)

蛾兆ボルカさんへ ああ、空白も行数に含めていたと知って、納得しました。 そうですね、ソネットなどはたしかに空白は行数に含めないので、そのことが私は念頭にあったのかもしれません。ですが、観点の違いを、おもしろいなと思いました。お返事ありがとうございました。

0
蛾兆ボルカ
(2020-01-19)

沙一さん ご了解くださりありがとうございます。 出版業界的には(書籍の何行目かを示す際などは)私の数え方でも間違ってないのですが、詩作品を語るとき詩が何行でできてると言うのかについてだと、たぶん国文学関係の学会誌の投稿規定とかにあるんじゃなかろかと想像してます(汗) この場合、もし私の数え方が間違っていましたら、作者が間違った数え方をしたもの、という事で。

0
ふじりゅう
作品へ
(2020-01-19)

通常「読者に」向けた、いわば注釈文的な文は好ましく映らないであろうと理解されていますが、本作はそれすらある種作品の一部として機能していることに衝撃を受けました。これはまさしく主人公の台詞であるし、「作者の言葉とは似ているようで全く別物」であるがゆえ、「以下の詩も主人公が記したものであるのだ」と感じさせる手法。非常にテクニカルですし、作品の世界観を丁寧に構築された跡を窺うことができます。 ストーリーも面白いです。裏切りがある。宝石を比喩の材料とし、その輝かしくも禍々しいその表面は「深紅の焔」の詩句により、鈍い紅に染まっている。その危うさや別れの感情は、特に「世界と彼女を裏返してみる」の文をはじめとした「28行の詩」で遺憾なく表現されている。と、思います。良作だと思いました。

抒情:16% 前衛:11% 可読:11% エンタメ:5% 技巧:32% 音韻:0% 構成:26%  
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蛾兆ボルカ
(2020-01-19)

ふじりゅうさん コメントありがとうございます。 丁寧に読んでいだき、たいへん励みになります。 踊り子というのは、物理的にはそのへんのスーパーマーケットとか居酒屋とかにも出現してるはずなのですけど、実際そうであることを私は知りましたが、それでもある意味ではステージにしかいないものなのだと私は思います。ましてや私の詩の中になどなかなか降臨してくれません。 ところで、詩作する「私」というのも、ダンスするダンサーと似たようなものなのかもしれないな、と思います。

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ベイトマン(レッドカードにより凍結)
ベイトマン(レッドカードにより凍結)
作品へ
(2020-02-28)

ヽ(・◇・)ノ赤いドレスの白鳥の正体は芋虫のディックだったのです! ヽ( ・◇・)ノ路地裏の見知らぬ老人はベンウェイ医師です!

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