B-REVIEW杯結果

このトピックには3件の返信が含まれ、1人の参加者がいます。2019-01-06 03:31ビーレビュー ビーレビュー さんが最後の更新を行いました。

4件の投稿を表示中 - 1 - 4件目 (全4件中)
  • 投稿者
    投稿
  • #401
    ビーレビュー
    ビーレビュー
    キーマスター

    毎月の杯結果を発表していきます

    #533
    ビーレビュー
    ビーレビュー
    キーマスター

    【9月B-REVIEW杯】
    対象:9/1~9/30に投稿された作品

    候補作:全7作
    あきら@ちゃーこ「定義」 https://www.breview.org/keijiban/index.php?id=2313
    田無いなる「トビウオ」 https://www.breview.org/keijiban/?id=2359
    survof「ストロボ」 https://www.breview.org/keijiban/index.php?id=2264
    斉藤木馬「薄明」 https://www.breview.org/keijiban/?id=2307
    黒髪「声」 https://www.breview.org/keijiban/index.php?id=2347
    三浦果実「0. my world. 」 https://www.breview.org/keijiban/index.php?id=2237
    帆場蔵人「唯一の友だち」 https://www.breview.org/keijiban/index.php?id=2271

    投票期間:9/15~9/25

    結果:
         「定義」□□□□
       「トビウオ」□□□□□□
       「ストロボ」□□□□□□□■
         「薄明」□□□
          「声」□□
     「0.my world.」□□□□□
     「唯一の友だち」□□□□□□□

    survof「ストロボ」に決定!

    選んだ理由:
    「定義」
    ・ほしいから
    ・あきら@ちゃーこさん『定義』。初連【一山の藁は一体のひとがたに】と7連【あなたはわたしに釘を打つ】から、主題は「呪いの藁人形」と読まれます。「藁人形でわたしを呪う(わたしを悪と定義する)者だけが、わたしの真相(わたしが目を背けているわたし自身)を知っている」という皮肉な『定義』が、2-4連に書かれている「わたしを創った(育てた)人々の労力」の美しい描写との対比で、印象的に物悲しく感じられます。精度が高く深みのある印象的な作品で、しかも難解でありません。大賞にふさわしいと思います。
    「トビウオ」
    ・簡易な語句ばかりなのに技巧がすごい
    ・シンプルな中に、色々な投影的要素があり詩情があふれる。
    ・単純に好き。
    ・優れた短詩に敬意を払いたい。この詩の景に魅せられました。
    「ストロボ」
    ・風景描写ということを考えていると、ときどき、そんなものは詩にはいらないんじゃないか、と思う時があります。花火が開いた瞬間その振動、光、音、そんなものは誰でも知っているし経験している。そんなものを共有するためにそんな景色を書き込むことに、どうしようもなく意味の無さを感じてしまうことってあると思います。
    ただ、この作品の場合風景というのはもちろんそんなようなただの記号にはなっておらず、この登場人物の「僕」のとてもユニークなフィルターを通した光や音や振動であるからこそ、その描写が胸に迫ってくる。
    唯我論といういささか古めかしい言葉を思い出す。なぜかと言うと、唯我論(一切が私の中の出来事であること)という(科学が発達した)今考えてみるとやはり支持し得ない論の中において、唯一その功績をたたえることができるとしたら、「美しい風景など無い、美しいと思う私がいるのだ」という美的唯我論(勝手に名付けた)をそこから取り出すこともまた可能だと思うから。
    この詩における風景とは、花火が開くその瞬間、ストロボの光のような刹那なのだけれども、その風景を描くために物語があり、「美しい風景」ではなく「その風景を見ている私」というものであるから、その刹那にぱっと開いた話者の情念というものが、どうしようもなく、読んでいる私にシンクロしてくる。
    「その日彼女が貸してくれたあの本」というのを私は勝手に「ウェルテル」かなと読んでいたのだけれども(ウェルテルの場合最後は頭部を貫いたのだった)、ウェルテルでも確か、拳銃を渡したのはロッテだった。残念ながらいま手元に本がないのでこれ以上深入りすることはできないのですが、「彼女」の「罪(彼女はその罪を知らない)」というものと、その運命の残酷さ、というものが際立って、「僕」がそのことに意識を寄せると「そう口に出そうとしたら揺らめいて」パラパラと切り裂いていく。この場面に顕著ですが、物語を飾るための風景、ではなくて、この一瞬のため、この「僕にとっての風景」のために、連ねられた描写の鮮やかさが際立ちます。
    ・ひとえに花火が自傷だったという着想。それでいて眩いほどに刹那的で美しい。青春期のちょっとした屈辱感が描かれているかとも思ったが、候補作品すべての中で一番説得力のある形で光っていた。
    ・候補の中で「一番良い」作品だと思いました。特に技術的な面で。
    「声」
    ・無駄な言葉がなく、端的に詩情を表現している。また、作品として美しい。
    「0.my world.」
    ・大賞ください
    ・やっと良いもの書けたんだから、良いところまで行って欲しい。
    ・でもまじでこの並びなら大賞とってもいいと思うよ。
    ・「私の世界を変えるものなんて何もない」へ収斂していく様が見事だと思いました。諦念ではなく高い熱量を感じて、もう一度読みたくなります。
    「唯一の友だち」
    ・モノクロの無声から始まり、徐々に町の喧騒が聞こえ、さっと主役にフォーカスして色づく、ような1~3連の鮮やかなカメラワーク。いつかはこんなふうに書けるようになりたいです。
    ・《ポストが》と、ただ一行だけの第三連。ここが良い、と思いました。
    詩に心臓があるなら、この詩の心臓はたぶん、ここかな、と。
    ・帆場蔵人「唯一の友だち」に投票します。ここまで独特な孤独を詠んだ詩は、なかったと思うので。
    ・「唯一の友だち」情景が見え、物語が見えた、気がするので。

    雑感:
    新運営になってから2回目の投票であるが、どちらも波乱万丈である。今回は決選投票にこそならなかったが、しかし投票途中でなんども暫定1位が入れ替わった。おそらく最も投票経過を多く見ている私は気が気でない。25日の終わりに最多投票数を得ていた作品を大賞にすればいいだけの話ではあるが、しかし管理側というのはそう気軽にはなれない。同率一位が現れれば決選フォームを作らねばだし、そうでなくてもやはり経過は気になる。
    接戦につぐ接戦の末に今回大賞を勝ち取ったのは「ストロボ」だ。survof氏は2月ぶりの大賞であるが、実はビーレビ史上一人の人物が2回大賞を得ることはこれが2人目である。その栄光、実は私が狙っていた。獲られてしまい悔しさはあるが、しかし栄誉あるsurvof氏には素直に拍手を送ろう。(渡辺八畳@祝儀敷)

    投票フォーム:https://goo.gl/forms/1I2NXyvGVRo4AMsr2
    (システムの都合上「唯一の友だち」「唯一の友達」と二つに分かれてしまっていますが、票数は合計して集計しています)

    #540
    ビーレビュー
    ビーレビュー
    キーマスター

    【10月B-REVIEW杯】
    対象:10/1~10/31に投稿された作品

    候補作:全7作
    三浦果実「コーヒーを飲もうか。
    ༺❦柿原 凛☂༻ 「星にはなれないよ
    渡辺八畳@祝儀敷「遺影
    完備「ill-defined
    蛾兆ボルカ「雑談と『ままならぬ恋の詩』
    カオティクルConverge‼貴音さん 「羽の日
    仲程「街の潮目
    ロ三「カー

    投票期間:10/16~10/26

    結果:

     

    カオティクルConverge‼貴音さん「羽根の日」に決定!

    選んだ理由:

    「コーヒーを飲もうか。」

    我ら生まれは違うが死ぬとき死ぬ場所は一緒と、3人のむさ苦しい豪傑が誓うのは三国志。
    生まれも違えば、共に生きることもできなかったけど、死ぬときは一緒、と呟く男は、君が死んだら俺も死ぬよと、、、誓えないのに言ってしまう哀しみか、言ってしまいたい哀しみか。「残る」詩でした。

    「星にはなれないよ」

    とても良い視覚詩だと思う。だから頑張ってもらいたい。

    「遺影」

    「遺影」今回はいいと思う候補が多く迷いましたが、一読した時の印象が最も強く残ったのがこの作品。発想としてすごく新しいとまでは言わないけれど、いかにも現代らしい詩想を感じました。

    作品として現代では無く未来に挑戦している斬新で新鮮。前衛的な作品。

    遺影。ただひたすら遺影。面白くて詩情があるというのは中々ないと思う。どちらかに偏りますからね。

    蛾兆さん、完備さん、どちらも良かった。詩の美的側面で見れば完備さん、構成的には蛾兆さん。渡辺さんの作品はこのなかで最も詩らしくない。にもかかわらず、この三作品中のみならず、投稿作品の中で目立った。詩らしさなど知るかというわけではないだろうが、詩作品であろうとする作品群のなかで、詩らしくなく、且つ最もそのらしくなさにおいて目を向けさせる作品だった。

    「ill-defined」

    現代詩とはなんぞやという答えは完備さんの作品にしかみつけられない。けっしてみうらの作品ではないだろう。彼の作品としてはよき出来ではあるが。よって私は完備さんと心中します。みうら

    「雑談と『ままならぬ恋の詩』」

    作品が読み手に投げかける「問い」の質感が、そのまま詩情として読み手に響く。真に熟練した詩人のみ成せる業。

    雑談まま恋に、入れた。カーも いいなー。

    「羽根の日」

    「羽の日」に投票します。絶望と独特な生まれ変わりへ希望が斬新だと思ったので。

    いいと思います。

    ひたすらに好きな作品を選びます。

    正直、どれを選ぶか迷った。特にボルカ氏の作品とどちらかかなと思ったが、それぞれ読み返し、羽の日に投じることにした。詩でしかできないことにチャレンジしている気がしたというのが主な投票理由である。詩の形に依拠して作品として成立させているだけで、詩である必要性を感じさせない作品が多い中にあって、詩としての強度が宿っているように感じたのだ。

    今回は沢山
    良いのがあるね
    とても悩んだけど
    この詩にしようと思います。

    「カー」

    相対的に優れていた

    雑感:
    例月に比べ投票数が少なかった10月だが、その得票は終始「羽根の日」が独占していた。一時期「遺影」が伸びて並ぶこともあったが、最終的には「羽根の日」の勝利で決着がついた。
    作者のカオティクルConverge‼貴音さんは6月の大賞作品「イマラチオ」の作者であり、イマラチオ氏の中の人(実際のイマラチオ氏は貴音氏とは別にいるらしいが、その方に許可を取って貴音氏がなりすました)である。そのため武田地球(り)氏、survof氏に続き3人目の2回大賞受賞者となる。複数回大賞を受賞する方というのはそれだけ実力が備わっていて、そしてそれを周囲もわかっているということなのだろう。(渡辺八畳@祝儀敷)

    投票フォーム:https://goo.gl/forms/iT6KZoEJm9WsCxrj2

    #617
    ビーレビュー
    ビーレビュー
    キーマスター

    【11月B-REVIEW杯】
    対象:11/1~11/30に投稿された作品

    候補作:全4作
    羽田恭「小銃射撃
    ふじりゅう「体温
    尾田和彦「絞首台
    渡辺八畳@祝儀敷「たったひとりで伸びていったクレーンへと捧げる詩

    投票期間:11/16~11/26

    結果:
    小銃射撃|■■■■

    __体温|■■■

    _絞首台|■■■■■

    クレーン|■■■■■■□

    渡辺八畳@祝儀敷「たったひとりで伸びていったクレーンへと捧げる詩」に決定!

    選んだ理由:

    「小銃射撃」

    すごく好きな作風なので

    「体温」

    つきみの選評に書いた通りです。

    体温に1票かと思っていたが、絞首台の方が肉体が宿っているので投じる。

    冗長さの、たどたどしさが逆に切々と感じられる

    「絞首台」

    シリアスさとユーモアのバランスがよい。「絞首台」にも軽い用事を済ませに行くかのように「ちょっと行ってくる」というユーモアには制度への強かな抵抗(もしくは反逆)の精神が息づいている。それを越えてなお「話」をしようとする結びに、生への眼差しが感じられ、希望がある。

    インパクトがありました。

    「たったひとりで伸びていったクレーンへと捧げる詩」

    掃除で悟りを開いた釈迦の弟子を思い起こすような、迫力があった。

    直感で選んだものです。

    尾田さんの「絞首台」と最後まで迷った。だが新規性、斬新さ、何もない更地を開拓している点で、しかもそれが特段冒険しているわけでもなく、渡辺君の通常運転であるという点で大きく評価した。渡辺君の詩は異質だ。それでいて渡辺君の詩と一目見て分かり、詩情を喚起するのに成功している。ビーレビの投稿者の中で彼は一人違う場所にいる。それはクオリティとかレベルの問題ではなく、渡辺君に軸を置いた渡辺君の場所に彼は常にいるということだ。12月投稿の「貧乳が添えられている」は、私は高く評価しなかったが彼はそれでも一向に構わないと思うだろう。それが彼の強みであり、スタイルを完全に確立している者の安定感だ。彼は人の意見には惑わされないだろう。同時に頑固になって一か所に留まるということもない。彼は素晴らしい詩人になるだろう。少し話が逸れるが尾田さんの詩はM1の漫才に例えるならば和牛だった。安定した実力と面白味、構成力。あらゆる点で優れていた。一方渡辺君の詩は優勝した霜降り明星だった。新しさ、常に新鮮な驚きがあると言う点でこの詩は客(読み手)を持っていった。若い光がある。去りゆく者は光を妨げてはいけない。光がすっと未来へ一筋伸びていくのに手を貸すだけだ。渡辺君には詩壇で今後大いに躍動して欲しいと思う。去りゆく者より。

    雑感:
    恥ずかしながら私、渡辺八畳が大賞を獲得した。自分が勝った月のブログを書くのはなかなか難しい。
    運営者もB-REVIEW杯に参加しても良いか(選考対象にするべきか)の議論は新運営発足時に起こった。ちなみに私は参加に慎重派だった。それはやはり運営者に投票することによる一種の媚売りが発生しないかと憂慮したからだ。運営と参加者の間をできるだけフラットにしたいという思いはあるものの現実として両者の間に違いはあるわけで、”良くない関係”が発生してしまう余地が少しでもあるならば潰さなくてはならない。しかし運営陣の中には私とは反対に参加してもよいと考える者もおり、最終的にはアンケートを取ろうということになった。結果は投票者全員が「対象にしてもよい」と回答した。
    10月杯では私の「遺影」が大賞候補となったが受賞は逃した。個人的にはやはり悔しい想いはあるが、しかしこれはビーレビの参加者は相手が運営者だからといって忖度した投票をしないという証明でもある。それを経ての今月であるから素直に喜べる。
    実はこれで3ヶ月連続で過去の大賞受賞者が1位になったことになる。とはいえ9月のsurvof氏と今月の私は共に1度目は全員キュレーター制以前の受賞であったが。survof氏は2018年2月、私は2017年3月だ。これが今後も続く傾向なのか、新年と共にニューカマーが台頭してくるか、さてどうなるか。(渡辺八畳@祝儀敷)

    投票フォーム:https://goo.gl/forms/slSc2fk0nfENjBvo1

4件の投稿を表示中 - 1 - 4件目 (全4件中)

トピック「B-REVIEW杯結果」への新規返信追加は締め切られています。