現代アート・美術を語るスレッド

カテゴリ: 徹底討論

Tensaishijin2017年9月17日

みなさんこんばんは!

ビーレビ参加者の大半は詩人や小説家などライターさんなわけですが、他のクリエティブなジャンルの話題もこのフォーラムで展開していけたらいいなと思います。

その手始めとして、現代アートや美術作品について語るスレッドを立ち上げます。アートとは何か?という抽象的な議論よりもむしろ、

さいきんこんな展覧会行ったけど面白かった!

とか、

この画家、彫刻家、アーティストのこの作品が気になる、

など、具体的な作品(論)をベースに、アートや美術について語りましょう。

どなたでも飛び入り歓迎します。盛り上げていきましょう!

コメント

  • kaz.2017年9月17日
    一番最近行ったのでいうと、ブリューゲルのバベルの塔展は良かった。このバベルの塔、力学的に解析すると建築不可能だということが明らかになっているそうな。それとちょっと関連するんだけど、最近『文学におけるマニエリスム』という本があって、その本を図書館で見かけて読もうかと思っていたところでした。このブリューゲルの塔も、マニエリスムなので。

    森田拓也2017年9月17日
    編集済み:2017年9月17日

    僕もブリューゲルが好きです。
    昔、洋書ですが『ブリューゲル全画集』を持ってました。(お猿さんの表紙のやつ)
    ブリューゲルで一番大好きな絵はやっぱイカロスが海に墜落してる絵です。
    かっこいい感じがして好きです。
    似た画風として、ヒエロニムス・ボッシュも大好きですね。
    『文学におけるマニエリスム』という本は種村季弘さんが訳されてるんですね。
    種村季弘さんは『魔術的リアリズム──メランコリーの芸術』っていう題の本だったかな?
    がとても面白かったです。

    HAneda kyou2017年9月17日
    ボッシュは中学生の時に、大きなフルカラーの辞書で何かの言葉を調べている時に、偶然「快楽の園」を目にして以来、とても気になったいます。
    シュールレアリスムがまだない時代の画家だったはずですが、それに近い物を感じます。

    それで個人的にですが。
    やはり好きなのはシュールレアリスム。特にルネ・マグリットがどうにも好きです。
    あの独特な空気は他にいないでしょう。
    だと言うのに仏像が好きです。それも円空仏が。
    木っ端仏の衝撃は忘れられません。
    でもって、縄文土器がどうしようも無く好きです。
    マイベストは三内丸山遺跡の重要文化財の板状土偶です。
    岡本太郎が日本の美術で唯一評価しただけあるエネルギーを感じます。

    森田拓也2017年9月17日
    編集済み:2017年9月17日

    ボッシュと中学の時に出会われるって凄いですね。
    僕はボッシュは30代の時に初めて観まして衝撃を受けました。
    ジョルジュ・バタイユのことをwikipediaで調べてましたら、
    バタイユのプロフィール写真がボッシュの絵でした。
    それで一体誰の絵だろって必死で調べたらボッシュの絵でした。

    シュールレアリスム、マグリットがお好きですかー。
    僕もマグリット好きです。
    特に男女が顔に布を被られてキスされてる絵が衝撃的で大好きです。
    シュールレアリスムのボス的存在のアンドレ・ブルトンが大好きです。
    画家では僕はジョルジュ・デ・キリコも好きです。
    キリコのあの絵の中に取り込まれてしまうような感覚が大好きです。

    仏像、縄文土器がお好きですかー。
    仏像は僕は二十四部衆っていうんでしょうか
    あの鳥の顔の迦楼羅王とかいる仏像群も大好きです。
    仏像鑑賞、心が落ち着くし、かっこいいですよねー。

    今から早速教えていただいた板状土偶調べてみまっす♪

    survof2017年9月18日
    ゲルハルト・リヒターの抽象画が大好きです。

    あとご本人のどこか斜に構えた感じが好きです(本人にはそういう言動を取らざるを得ない何かがあるのだと思うので、そのスタンスを単純に好きといっていいのか迷いますが...)。インタビューとかでもなかなか本音を語らないあの感じです。

    批評家がコンセプトについて語れば、絵画そのものや美しさについて語りたがったり、批評家が美しさや絵画について語ろうとすれば、コンセプトやコンテキストについて語ろうとする、みたいな、ちぐはぐなところがある気がして、例えば「ゲルハルト・リヒター写真論/絵画論」を読んだときは評論家とリヒターのやりとりがあまりに空中戦で、どこか不毛でなんだかとても空虚な気持ちになりました。

    自分は現代アートの専門家ではないので、なぜここまでリヒターが評価されているのかということに関しては本場の専門家の方のお話をお聞きしたいところです。本職のキュレーターさんのコメント楽しみに待ってます(笑)。

    アートとしてのリヒターはとりあえず置いておいて、自分は純粋に絵画としてとても好きです。まだ実物を見に行ったことがないので機会があったらぜひ見に行きたいです。

    抽象画繋がりで話がそれますが、マーク・ロスコを河村美術館のロスコの部屋でみたときは、印刷されたものとあまりに感動が違うので(彼の作品の場合は「感動」という言葉が許される気がします)とても圧倒されました。

    survof2017年9月18日
    ブリューゲルで思い出しましたが、ノーマン・ロックウェルのイラストが時々ブリューゲルっぽいなと思うことがあります。たとえばこれとか。

    Tensaishijin2017年9月18日
    編集済み:2017年9月18日

    おおっ。みなさまご参加ありがとうございます。

    ここ十数年、西欧でも日本でもエキセントリックな様式の作品、一部では「奇想の系譜」と呼ばれているようですが、洗練されたハイカルチャーとしての「アート」ではなく、どちらかと言うと漫画やアニメを楽しむのと似た感覚で鑑賞できる作品が注目されてきているような気がします

    ブリューゲルやボスもたぶんそうだし、日本では伊藤若冲などですが。survofさんが指摘されているほとんど偏執狂ともとれる緻密さのようなものもひとつの要素だと思います。

    https://www.amazon.co.jp/奇想の系譜-ちくま学芸文庫-辻-惟雄/dp/4480088776

    こんなのも
    http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/17_belgium/

    とりあえずこのスレッドではゆるく勉強していきたいので(読書会みたいな感じ?)気になるリンクがあれば、どんどん貼っていってください。

    https://bijutsutecho.com/news/3520/

    ところで今回日本に来た「バベルの塔」って案外小さいんですね。ダ・ヴィンチのモナ・リザもみんなルーヴルで意外にも小さくてびっくりしたという話をしているのを聞きますが、アート作品て大きさ大事だなといつも思います。

    survof2017年9月18日
    編集済み:2017年9月18日

    サイズということでいえばダリが日本にきてた時(だいぶ昔です)、たしか「記憶の固執」(時計が溶けてるやつ)だったと思うんですが、B5とかA4くらいのサイズしかなくてその小ささにびっくりした記憶があります。図録で見る限り、もっと大きな作品だと想像していたので...

    ガラスケースに入れられたまま、しかも平置きだったので光が反射しまくりだったのでとても残念だった記憶がありますが、同時にやはり実物を見るのは大切なんだな、、と感じました。

    「奇想の系譜」で思い出したのは Kris Kuksi の作品です。
    https://www.kuksi.com/

    ネットで初めて見たとき、気持ち悪いけど、単純に凄いな、やばいな、よく作ったな...というのが正直な感想でした。ずっと見てると気が狂いそうです。。

    森田拓也2017年9月18日
    編集済み:2017年9月18日

    ゲルハルト・リヒターとても良いですよね♪
    僕も一時期、リヒターとアンゼルム・キーファーの画集を夢中で集めてました。
    抽象的な音楽を聴きながらリヒターとキーファーの絵を夢中で見てました。
    僕には難し過ぎる内容の動画なのですが、リヒターの絵画論についての興味深い動画がありました。

    キーファーの絵は破滅的な雰囲気の絵が特に好きでした。

    あと、スタシス・エイドリゲヴィチウスも大好きです。
    スタシスは奇才だと思います。
    ベクシンスキの方が評価は高いようですが、僕はスタシスの絵の方が大好きですね。

    森田拓也2017年9月18日
    天才詩人さんとsurvofさんとみなさんが紹介して下さったサイトはとても魅力的なサイトですね。
    今からちょっくら夢中で読んできまっす♪

    なかたつ2017年9月18日
    マイナーですが、好きな絵を貼ってみます。

    ところで、スレッドのタイトルが「現代」とわざわざつけたのに意味はあるのでしょうか。
    それと、どうして、詩の話を知る時は、日本人の名前が出てきやすいのに、絵画だと海外の名前が出てくるんでしょうか。

    あえて、こういうことを問いかけるのも「シュールレアリスム」という言葉を目にすると、それが一体どの土台の話をしているのかと疑問に思うからです。
    それに、あれが単に「手法」なのか、「思想」なのか、「運動」なのかとまた難しい問題があります。
    もちろん専門家ではないので、ここまで議論する必要はないかと思ってはいますが、問いかけとして記しておきます。

    survof2017年9月18日
    編集済み:2017年9月18日

    なかたつさんへ

    >どうして、詩の話を知る時は、日本人の名前が出てきやすいのに、絵画だと海外の名前が出てくるんでしょうか。

    詩の話をするときに日本人の名前が出てきやすいのは、詩と言語が不可分だからだと思います。

    絵画だと海外の名前が続けざまに出てきてしまったのは、このフォーラムの場合、最初に上がったのが海外作品だったからでは?実際、天才詩人さんは若冲を挙げておられますし、個人的に尾形光琳も大好きです。現代の日本人作家さんや絵描きさんでも大好きな方や作品はたくさんあります。(漫画やサブカル含め)

    それから、詩と違って言語を超えて楽しめる部分があるというのも大きいのではないかと。勿論、詩と同じように同じ文化的あるいは宗教的背景の人でないと絶対分からないものはいくらでもあると思います(あるいは同時代性の問題)。ただ、詩ほど特に言語とは結びついていないと感じます。なので必然的に話題に上がる対象の母数が大きくなる、だからではないでしょうか?

    あとは傾向として、アートファンに限って海外作品のほうが国内作品より優れているというコンプレックスが無意識のうちにあるのかもしれません。自己分析した結果なので一般的にどうなのかは知りませんが...。

    「シュールレアリズム」云々に触れられず、ライトなレスですみません。上記、もしかしたらあえて書くほどのことでもなかったかもしれませんね。。

    森田拓也2017年9月19日
    おはようございます。

    シュールレアリスムの概念って、たしかに本当に難しいですよね。
    日本の詩人であれば、瀧口修造さん、西脇順三郎さん、初期の飯島耕一さんとかが思い浮かびます。
    僕が大好きな詩人の田村隆一さんの詩も、たしか飯島耕一さんがシュルレアリスムだって言われてました。
    アンドレ・ブルトンは偉大で大好きな芸術家なのですが、小説『溶ける魚』の自動記述とかは、
    僕はぜんぜん面白いと思わなくて、心を打たれませんでした。
    でも、シュールレアリスムは夢の分析とか精神分析の方面でも大きな隠れた貢献をしていると感じています。

    日本の画家では古賀春江さんや横尾忠則さんとかがシュルレアリスムの概念を自らの絵画の手法として
    取り入れられているような気がしています。

    横尾忠則さんが谷内六郎さんの絵をシュルレアリスムだと高く評価されていました。

    あと、僕は版画家の清宮質文(せいみやなおぶみ)さんの作風も優れたシュルレアリスムだと思っているのですが……

    なかたつ2017年9月19日
    森田さん、ありがとうございます。

    シュールレアリスムの話になると、脱線するかもしれないですし、それに、昔のことで、記憶・知識があったらすいません。
    上記には、シュールレアリスムとは何か、ということには触れられていないように思っています。

    シュールレアリスムの手法として、巌谷國士が著書で、
    1.デペイズマン
    2.オートマティスム
    の2つに分けていたと思います。
    1は、ある事物をしかるべく場所から離し、文脈を新たな場所へと移動させることです。確か、フランス語で故郷を失わせるとかそんな意だったような。全然違ったらすいません。
    2は、自動記述、自動筆記、自動書記などと言われ、できるだけ意識を介在させずに、スピード感を持って、思い浮かぶがままに記す手法です。

    これらはあくまでも手法でしかないのです。
    では、なぜこういった手段が必要であったのか。

    わかりません。

    ただ、2を提唱したブルトンは、トリスタン・ツァラに憧れを持って、実物に会いに行ったら、幻滅してしまって、ツァラの劇をめちゃくちゃにしたとかなんとか。

    日本でのシュールレアリスムとは言えば、西脇がイギリスやらに留学して、「超現実主義詩論」を記したわけですが、西脇が唱えたのは、1の手法です。
    近くにあるものを遠くにし、遠くにあるものを近くにし、それが美しいと提唱したわけですね。
    ロートレアモンのミシン台だかなんだかの上の蝙蝠傘とかいう表現を取り上げていたような。
    それで、この詩論って、T.S.エリオットの詩論の中にも出てくる手法なんですね。

    そもそも、シュールレアリスムって「超現実主義」なのか、「超自然主義」なのか。
    日本的文脈で言えば、「現実主義」という言葉より、「自然主義」の方が馴染みがあるわけですが、西脇はそれでも「超現実主義」という名称を用いました。

    ぐだぐだ書いといて、何が言いたいかと言えば、
    ブルトンは2の手法、西脇は1の手法を唱えたと。
    同じ文学という土俵でも、その意味合いが異なります。
    それで、ブルトンはツァラの文脈を引き継ぎながらも、それを批判し、新たな道を開拓した。
    西脇は、ダダや「シュールレアリスム」の本流というよりも、実は画家になりたくて諦めたということからも、1の手法がしっくりくるのもわかる気がするんですね。

    飯島耕一さんは初期と中期の間の僅かな作品に、シュールレアリスムの手法がよく表れていると思います。
    「スカートにウニがついている」「少女の火山」というモチーフがやたら使われたのは、1960年代の詩であって、第4詩集ぐらいが盛んでした。
    ただ、その後、鬱期を経て、1974年に著した「ゴヤのファースト・ネームは」は絶品です。

    後は、中原中也がダダさん、ダダさんと言われるのも不思議で、どちらかと言えば、シュールレアリスムではないかと思っていたのですが、四元康祐さんが「パリの中原」という作品で、語り手が現代によみがえった本人にそう問いかけるので、同じ感覚を持つ人がいないわけではないと知りました。

    そんなこんなで、どうしても文学を土俵にしてしまいましたが、思うところを、記憶があるままに記してみました。
    参考文献はすべて手元にあるので、すぐに開きたいと思います。

    (というのも、修士論文で、朔太郎、西脇、飯島耕一さんを扱ったので、特に、飯島さんについてはマニアとなっています…)

    森田拓也2017年9月19日
    なかたつさん

    こんばんは、こちらこそいつも、なかたつさんの月刊B-REVIEWをとても楽しんで拝読させていただいています。
    こちらこそ、ありがとうございます。

    修士論文で飯島耕一さん等を書かれたとは、凄すぎますよ。
    朔太郎さんの詩は僕はまだ読んだことがなくて、いつか挑戦しようと思っているのですが。
    西脇さんはたしか、アムワルバリアっていう詩集を購入して読んでみたのですが、
    とても難解で挫折しましたよー。

    たしかに、中原中也さんがダダの詩を書いておられますね。
    最近、出版社の共和国から高橋新吉論みたいな『ダダイストの睡眠』っていうのが出たらしいですよ。

    トリスタン・ツァラは全詩集を持ってました。
    でも、ブルトンの自動記述と同じ感覚で書かれているなって感じまして、
    心は打たれませんでした。

    なかたつさんのシュールレアリスムの定義やお考えはとても魅力的だと思います。
    僕は自動記述にはぜんぜん惹かれないのですが、デぺイズマンの手法は大好きです。
    マグリット、ジョルジュ・デ・キリコ、特にマックス・エルンストのコラージュ3部作にはぶっ飛んだ感覚になりました。

    ブルトンは芸術家としては素晴らしいと思うのですが、すぐに仲間を切りますよね。
    エルンストもダリも、そして、なかたつさんも言われているツァラも。
    ブルトンの小説『ナジャ』は僕が大好きな小説で、なかたつさんも教えて下さっている巌谷國士さんが訳して下さっているのですが、何故、巌谷國士さん程の方がブルトンの自動記述を評価されているのか?
    僕が大好きなデぺイズマンは別として、何故、巌谷さんがシュールレアリスム全体を評価されているのかが、僕にはぜんぜんわかりませんでしたよ。

    なかたつさんが教えて下さった、西脇さんがデぺイズマンを大切にされたというお話から、西脇さんのお気持ちがよく分かるような気がします。

    というのは、なかたつさんのシュールレアリスムへの貴重なお考えを聴かせていただいて、僕のただの個人的な意見なのですが、たぶん、シュールレアリスムは自動記述で文学方面では大失敗して、デぺイズマンという絵画方面の分野では今でも大きな影響力を持って大成功したんじゃないかって思うんです。

    だから、西脇さんもシュルレアリスム文学を目指しておられながらも自動記述の限界を感じて、画家を目指しておられたことからもデぺイズマンで自らの文学世界を追求されたんじゃないかなって思うのですが、難しいですね。

    なかたつさんが大切に追及されているシュールレアリスムが何故、自動記述やデぺイズマンの手段を取らなければいけなかったのか?は逆に僕がなかたつさんや、みなさんから教えていただきたい問題ですよー。(笑)

    なかたつさん、上にも貼らせていただいたのですが、ゲルハルト・リヒターの絵画論でとても面白い動画を見付けたんです。
    見えるものより、見えないものを感じ取ることを大切にしよう、みたいな。
    たぶん、ブルース・リーが言われた「考えるな、感じろ」ってことだと思うのですが。
    夢や精神世界の表現を題材にしたシュールレアリスムを読み解く鍵にもなる大切な動画だと思います。
    また、時間がある時にでも観てみて下さい。
    結局、僕の力では、なかたつさんの大切なお考えに、返信できなかったですね。
    なかたつさん、ごめんなさい。

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